2014年7月31日木曜日

続報:リベリア政府、エボラ出血熱感染拡大阻止に向け、緊急事態的措置。

エボラ出血熱の流行に、歯止めがかけられない。
被害は、治療を行う医師にまで及んでいる。

1) CNN が伝えた記事より_
リベリア政府は30日、感染拡大阻止に向け、学校を閉鎖する方針を発表した。

『西アフリカでエボラ出血熱の流行が過去最悪の規模となる中、リベリア政府は30日、感染拡大阻止に向け、学校を閉鎖する方針を発表。特定地域の隔離も検討しているという。
また、基幹業務以外に従事する政府職員には、30日間の出勤停止命令が出された。同国のブラウン情報相は「公衆衛生上の緊急事態だ。多くの犠牲者が出ており、流行を食い止める策を講じる必要がある」と述べた。
さらに同相は「国際社会からの支援がこれまで以上に必要となっている」と強調。ただ、エボラ熱に対する国際的な懸念も高まっており、米平和部隊は、ボランティア340人をギニア、リベリア、シエラレオネの3カ国から撤退させることを明らかにしている。

世界保健機関(WHO)によると、エボラ熱が今年2月に流行して以降、上記3カ国では感染が確認または疑われる死者が672人に上っている。』(ロイターhttp://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPKBN0FZ2KF20140730

2) 流行を食い止める対策

政府により、取られた措置は、次の通り。

*学校を閉鎖する。
*さらに、特定地域の隔離も検討中。
基幹業務以外の政府職員に、30日間の出勤停止命令。
*それ以外に、「国際社会からの支援」を要請。

2月に流行しだした。それにしては、予防措置をとるのが、遅すぎる。今回は、大都市での発生であり、拡大することは、初めから解っていたはずだ。

これらの状況を見た米国は、「米平和部隊は、ボランティア340人をギニア、リベリア、シエラレオネの3カ国から撤退」の予定のようだ。フクイチの時と、よく似ている。

これでも、安倍首相は、紛争などが起きた時、「米国が、日本人を救出してくれる」と思うのだろうか。

3) 医師の犠牲者も出ている

また、次のような記事も載せた。



『エボラ出血熱の感染が過去最悪の規模で拡大する西アフリカのシエラレオネで29日、医療チームを率いていたシェイク・ウマル・カーン医師(39)が感染により死亡した。

カーン医師は同国保健省から「国民的英雄」と称えられていた医師で、これまでに感染者100人以上の治療に当たっていた。先週に感染していることが発表され、「国境なき医師団(MSF)」が運営する治療施設に移されていた。』
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPKBN0FY2HG20140729


4) 米・アフリカ首脳会議を予定通りワシントンで開催

ところで、米国は、このような状況にもかかわらず、「来週予定通りワシントンで米・アフリカ首脳会議を開催する」と表明したようだ。

何故、会議を強行する必要があるのだろう。感染の拡大の危険はない、と判断した理由は、何処にあるのだろう。軽率に過ぎないか。これ以上の拡大は、どうしても、防ぐ必要がある。
オバマ大統領は、正気なのであろうか。
(2014/7/31)