2014年7月14日月曜日

汚染福島米。ガレキの影響について、国、東電が公表せず。

あきれる。
開いた口が塞がらない。

1) 朝日 DIGITALの記事(青木美希記者)から_

平成13年度の福島米に関連する、追加情報である。
かなり事情が、解ってきた。


『福島第一原発事故から2年以上たった昨年8月のがれき撤去作業で、住民が暮らす20キロ以上離れた地域まで放射性物質が飛散した可能性を知りながら、東京電力は公表してこなかった。

今後も新たに飛散する恐れがあるのに、東電は詳細な作業日程の公開など十分な対策をとらないまま作業を進める構えだ。

福島県南相馬市で昨秋に収穫されたコメから基準超のセシウムが検出されたことを受け、農林水産省今年2月、地元の農業関係者の会合で「現時点で原因は不明」と説明していた。

3月に東電に対してがれき撤去で飛散した可能性を指摘し、防止策を要請した後も地元には説明していない。


農水省穀物課は当初からがれき撤去で飛散した可能性があるとみて、1月に原子力規制庁相談。3月に気象庁気象研究所に問い合わせ、「20キロ程度は飛散し得る」と回答を得ていた。

がれき撤去による飛散の可能性を地元に説明していない理由について、同省の担当者は「原因がはっきりした後で説明するつもりだった」と取材に語った。』(朝日 DIGITAL  7/14)
http://www.asahi.com/articles/ASG7F51M7G7FUUPI009.html

これで、ひと悶着ある、であろう。
何もなければ、もうおしまいである。



2) 経過をまとめた

2013年8月=東電のガレキの撤去処理作業

2014年2月=農水省が、汚染米の原因は不明と、地元の農業関係者に説明

2014年1月=農水省が規制委に相談。

2014年3月=農水省が、気象庁に問い合わせ。

同年3月  =農水省が東電に、飛散の可能性を指摘。
         尚、地元には、説明せず。

同年7月 =朝日新聞の取材で明らかになる。

農水省は、「原因がはっきりした後で説明するつもりだった」と答えたという事であるが、疑わしい。後で説明をするつもりであったのなら、分った時点で、分った事実だけでも、公表しているはずだ。

詳しい事は、「はっきりとした事実が分かり次第、お伝えします」と言えたはずである。

3) この事こそ、真の安全保障上の問題

とにかく、鼓に様な事実があったことは、看過できない。
だが、もっと問題な事は、何かあっても、このように後から後から出てきるること自体である。

出来れば、隠そうとする姿勢が、よく現れている。
今は、まだいい。

もし、特定秘密保護法が、施行されてしまえば、このような情報は出てこなるであろう。
そうなれば、日本の国内だけの問題でなくなってしまう。

日本が、世界から、信用されなくなってしまう。
そのことこそ、重大な事である。

この事こそ、真の安全保障上の問題である。
前のブログでも書いたことであるが、これでは到底、原発の再稼働はできまい。

(2104/7/14)