2014年10月1日水曜日

御嶽山噴火  火山の噴火予知と、川内原発再稼働の問題

御嶽山の噴火による犠牲者が、増えた。
新たに収容された8人の死亡が、確認された。

28日夜には、松本市と塩尻市の県内2人を含む計4人の死亡が、確認されている。
これで、死者は、計12人になった。


また、山頂の剣ケ峰で、新たに、心肺停止状態の5人が見つかった。
だが、有毒な火山ガスの濃度が高くなっており、午後1時半に、救助活動は
中止された。

山中には、計24人が、取り残されたままである。


1) ロイターの記事より


『・・・菅義偉官房長官は29日午前の記者会見で、御嶽山の噴火が川内原発の再稼動に影響を与えるかどうかについて「ないと思う」と述べた。菅長官は「今回は水蒸気(爆発)なので、予測は極めて難しいと言われていた」と語り、政府方針である原発再稼動に影響はないとの認識を示した。
一方、地元の原発反対派からは懸念の声が高まる。2012年の鹿児島県知事選に立候補(落選)した向原祥隆氏(出版社経営)は29日、ロイターの取材に対し「水蒸気爆発だから予測できないとか、マグマが噴き出すような噴火であったら予測できたとか、後からの説明に過ぎない」と述べ、政府の見解を批判した。
・・・

ただ、川内原発の審査合格が見えてきた段階で、複数の火山学者からは規制委の結論の導き方に対して、異論が聞かれた。火山噴火予知連絡会会長の藤井敏嗣・東大名誉教授は5月下旬、ロイターの取材に対し、川内原発の運用期間中に、破局的噴火が起こるかどうかについて「起こるとも、起こらないとも言えない」と述べた。
東大地震研究所の中田節也教授は、8月25日に規制委が開いた「原子力施設における火山活動のモニタリングに関する検討チーム」の会合で、「巨大噴火の時期や規模を予測することは、現在の火山学では極めて困難」と指摘した。・・・数カ月前、数週間前なら確実に異常は捉えられると思う。大きな噴火なら、もうすこし長めに(前兆が)起こると思う」と述べる一方で、「それ(前兆)が数年前に起こるとか、数年前に理解できるものではない」とも語った。
原発施設に高温の火砕流が飛んでくるようなカルデラ噴火が発生するならば、核燃料を原子炉から取り出して火砕流が届かない安全な場所に搬出する必要があるが、数カ月間では終わらない作業だ。・・』=ロイター 9/29
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKCN0HO0OB20140929?sp=true

2) それは、「見果てぬ夢」なのであろうか。

いつものことであるが、最初は、小さい出来事が、実は、大きな出来事であった、ということが、また、ひとつ増えた。

噴火から、3時間後辺りまでは、死者の情報は、入らず、マスコミは、警察発表をそのまま流していたので、死者については、「ある」とは報じられなかった。

その後、冒頭に書いたようなことが、はっきりとしてきた。

ところで、日本のマスコミ各社は、今回の御嶽山の噴火については、犠牲者の数や、噴火の状況については、詳しく報じている。
しかし、何故、このような悲劇が繰り返されたのかについてまでは、言及していない。

各社の社説でも、論じているものはない。
例外的に、社説で論じていても、わずかに触れた程度である。

だが、今夏の事故は、偶然に起こった事ではない、と思われる。
また、この事故は、原発再稼働との関連においても、論じられなければならない、ことである、と思う。

その点について、不満に思っていたところ、ようやく、それについて、論じた記事が出た。

これまでの経過や、安倍首相の考えについて述べた後に、


① 再稼動影響ないと政府、反対派は懸念強める
② 巨大噴火、予測困難と火山学者

と、この二点について、論評している。

その論旨は、「中立的な立場で書かれている」が、このような問題提起を持つ、内容の記事を、日本のマスコミは、書かない。
だから、__表立った批判はしていないが__この記事は、我々、日本の国民にとっても、重要な記事である、と思う。

このブログにおいて、取り上げた理由である。
この記事が ①、②で取り上げたことについて、我々は、よく考えてみる必要がある。


ところで、我々日本の国民は、このような記事を書くマスコミを「いつ」になったら、持つことが出来るのであろうか。
それとも、それは、「見果てぬ夢」なのであろうか。

「持つこと」自体を諦めて、自己防衛をするしか方法がないのであろうか。

(2014/10/1)