2014年8月3日日曜日

LS:世界中で、イスラエルによるガザでの虐殺行為に対して抗議デモ。

シカゴでの大規模デモ
イスラエルのガザへの軍事作戦によって、多くの人々が、虐殺されていることに抗議して、世界の各地で、抗議デモが行われている。
それらについて、見てみたいと思う。



1) 米国のデモ

米首都ワシントンの、ホワイトハウス周辺で行われたデモについて記事である。

『米首都ワシントンのホワイトハウス周辺で2日、パレスチナの旗を持った市民ら1万人以上が集結し、イスラエルによるガザ軍事作戦の即時停止を求める抗議デモを繰り広げた。イスラエル寄りの外交政策に対し「米国よ、恥を知れ」と怒りのシュプレヒコールを上げた。

市民らはホワイトハウス前で、ガザの犠牲者に擬して道路に横たわり、紙でつくったひつぎなどを担いで「ガザの解放を」「市民の虐殺を止めて」と大声で叫んだ。バージニア州の学生、リード・アラクさん(35)は「イスラエルの支援に使われるような税金は一切払わない」と話した。

 オバマ政権はイスラエルとイスラム原理主義組織ハマスに対し「人道的な停戦」を働き掛ける一方で、イスラエル軍に弾薬を供与。議会はイスラエルの対空防衛システム支援で2億2500万ドルの拠出を承認した。』(時事ドットコム8/03http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014080300028

この記事の冒頭に貼り付けた画像は、シカゴでのデモだ。これほど、膨大なぁずの人々が、デモに参加していたとは、驚きである。ところが、これを米国のメディアも、日本のマスコミも伝えない。これは、どうしたことか。実に不思議である。


2) 欧州においても、多くの国々で、抗議デモが行われた

フランスでのデモ
 ベルギー、パリ、イスラエル中部テルアビブなどにおいても、大規模なイスラエルへの抗議デモが、起きている。

イスラエルによるパレスチナ自治区ガザ地区への攻撃を批判する大規模なデモが26、27日、欧州など世界各地で行われた。犠牲者が増え続ける悲惨な戦闘に反対する国際的な連帯が広がり始めている。

 ベルギーのブリュッセルでは27日、「ガザへの空爆と封鎖をやめろ」と横断幕を掲げて数千人の市民がデモ行進。パリでは26日、「我々はみなパレスチナ人だ」などのプラカードのほか、パレスチナの旗を掲げた数千人が行進した。

ロンドンでも、デモ隊が停戦を求めて同市内のイスラエル大使館から議事堂まで行進。カナダのオタワでは「パレスチナに自由を」との横断幕を掲げた市民がデモを行った。イスラエル中部テルアビブでも、穏健派のユダヤ人によるデモが行われた。

 ロイター通信によると、パリのデモでは、フランス当局が動員した約2000人の治安警察とデモ隊が衝突し、50人が逮捕された。参加者の一人は「我々の目的はユダヤ人攻撃ではない。(デモを禁止する)政府の方針を非難している」と話した。』(毎日新聞 7/28)
http://mainichi.jp/select/news/20140728k0000e030191000c.html

この記事は、地球的規模で、「悲惨な戦闘に反対する国際的な連帯」が起きている、と書いている。まさに、世界が一つに繋がろうとしている。

この事は、重要である。__別にマルクスを持ち出さなくても__「万国の労働者、団結せよ」と叫ばなくても、全世界が、連帯しようとしている。

世界は、この「悲惨な虐殺事件」を通して、新たな段階へ、進みつつあるようだ。この経験は、貴重である、と思う。
3) 英国




















ロンドンでの抗議デモ。
この画像観ても分るように、「大河の流れ」のような人々の集団である。多くのプラカードを掲げているのも、特徴だ。

『イスラエルとパレスチナ暫定自治区を支配する強硬派ハマスとの停戦
が崩壊する中、多くの市民の犠牲が出ていても攻撃を続けるイスラエルに対して、抗議するデモが世界各地で続いています。ロンドンでも二度目の大規模集会が開かれました。

 「ガザ、ガザ、泣かないで!あなたたちを死なせはしない!」

 停戦があっけなく崩壊したこの日、ロンドンのイスラエル大使館前に再び数千人が集まり、抗議の声を上げました。多様性の街ロンドンだけに、さまざまなバックグラウンドの人たちがいます。

 「パレスチナに自由を!」

 遺体、がれき、泣き叫ぶ子どもたちの映像や写真が連日報じられ、世界中でデモが起きています。ただ、それが事態に何らかの影響を与えることに成功しているようには見えません。

 「私の母はパレスチナ人。90歳でイギリス北部に住んでいます。私はロンドン在住で・・・私の訴えを届けに来たんです。(Q.訴えは届くと思いますか?)・・・」

 「あまり届いてるようには見えませんよね。世界の国々の政府はイスラエルが何をしようと支持しているんだから」

 「インターネットを見れば、世界中でこういうデモが起きていて、それはすばらしいこと。何かに結びつけばいいと思うけど、正直、希望は持っていません。言いたくないけど。政府は強大で、同時に弱腰です。弱すぎてイスラエルに何も言えないのよ」

 「(Q.なぜデモに参加?)(ガザ情勢のために)自分が何かしていると思わない限り、報道で目にする現実を受け止め切れないんです。

(Q.あなたの訴えは届くと思いますか?)・・・わかりません、届くかって・・・。とにかく声を上げることが必要なときもあるんです」(デモ参加者)

 「私はイスラエル国家がやっていることに反対ですし、ここのユダヤ人社会の中でも、もっと平和的な正当な道を歩むべきだと説得して回っているんです。

(Q.イスラエル政府にあなたの訴えは届くと思う?)残念ながら、もっと圧力が必要です。今以上の圧力が。今起きていることは、普段からイスラエルがやっている暴虐行為の拡大版です。さらに広い国際社会からの圧力が必要です」(在英ユダヤ人)

 悪化する情勢にどこかあきらめながらも、完全にあきらめるわけにはいかない、そんな空気が参加者たちをここに集めているようでした。』(TBS NEWS 8/2)
http://news.tbs.co.jp/20140802/newseye/tbs_newseye2264974.html

この記事は、Q&Aの形になっており、おもしろい。参加者の心がよくわかる記事だ。

「世界の国々の政府はイスラエルが何をしようと支持」する中において、__無力感に苛まされながらも__前進していこうとする人々の姿が、よく伝わってくる記事である。

      *          *          *
ここでは、取り上げてはいないが、まだまだ他にも、多くの国々で、大規模な抗議デモが、起きている。

これらの、全世界的規模での、抗議デモを見るにつけ思うことは、人類も、まだまだ捨てたものではない、ということである。だから、希望がすててはならない、という事である。

≪関連サイト案内≫
*シカゴでのデモは、ここで。=のんきに介護さんのブログより
    ↓
http://blog.goo.ne.jp/nrn54484/e/375f7075e8858fa4decd5b33a9629677   
(いつもと、文字の色が、反対になっています。)

(2014/8/3)