遅きに、失したというべきではある。
が、徹底して、調査・検証して、このような痛ましい事故が、起きないように、してもらいたい。
経営する業者が、再三にわたり河川法に違反し、人工的に造った可能性があることが、分った。
行政の怠慢も看過できない。
1) カナコロ(神奈川新聞) が報じた記事より__
『母子3人が川に流され死亡したキャンプ場「ウェルキャンプ西丹沢」にある中州を、経営する業者が再三にわたり河川法に違反し人工的に造った可能性があることが2日、分かった。工事を目撃していた近隣住民は「危険性とともに違法性を県に何度も指摘してきた。事故はもはや人災だ」と話す。・・・
12年3月には同事務所から是正指導より重い行政命令を受けているが、業者はこれに従わず取り消し請求を行い、現在は法廷係争に発展している。
2) 「都会の生活」を、そのまま持ち込もうとする、気持ちが分らない
この記事の通りだとすると、__「危険性とともに、違法性を県が何度も指摘してきた」__最早、これは、犯罪である、と思える。「事故はもはや人災だ」と言われる事も理解できる。一刻も早い対応が、望まれるだろう。
また、 「これは自然災害なんかじゃない」と憤る気持ちも分る。
「違法な造成を放置していた県への憤り」も分る。もし、記事のいうことが正しいなら、県の責任は重い。
だいたい、「四輪駆動車で浅瀬から入れる」キャンプ場という発想が、理解できない。そのようなアイデアをだす業者もそうだが、それに乗って、自然を「おかしな形」で楽しもうとする、「都会人」の意識が理解できない。
自然が一杯の山奥にまで、都会の生活を、そのまま持ち込もうとする気持ちが理解できない。それで、自然を満喫する事が出来ると思うのだろうか。それで、楽しいのだろうか。もし、本当にそう思っているとすれば、不思議だ。
3) 遅かれ早かれ、「いずれは、起きる」事故であった
(youtubeの動画:無許可での造成であった)
事故が起きたのは、「管理者の危険性への認識が低かった」から。
「行政にも早く対応してもらいたかった」のに、そうしなかったから。
「事故は起こるべくして起きた」ということか。
もしそうなら、この事故がなくても、「いずれは、起きる事故であった」と言えよう。
それにしても、キャンプ場管理者業者が、「6回の是正指導」を受けながらも、改善しなかったとは。行政も、そんなに、何度も行政指導をしながら、是正させられなかったとは。キャンプ場管理業者も、行政側も、驚くべき怠慢だ。
「河川法に違反する」事が分っていながらも、そのまま放置した責任は、重い。
「重大な事故が発生」する危険性は、十分にあった。ただ、それを認めると、犯罪を見逃したという責任を問われることになるので、認めないだけの事であろう。
行政側も、「指導が甘かった」で、済まされる問題ではなかろう、と思う。厳正に対処すべきだあった。もっとしっかりと危険を予知すべきであった。3.11のあとではないか。許されることではないであろう。
司法の場での判断が必要になることだ。
(2014/8/3)
が、徹底して、調査・検証して、このような痛ましい事故が、起きないように、してもらいたい。
経営する業者が、再三にわたり河川法に違反し、人工的に造った可能性があることが、分った。
行政の怠慢も看過できない。
1) カナコロ(神奈川新聞) が報じた記事より__
『母子3人が川に流され死亡したキャンプ場「ウェルキャンプ西丹沢」にある中州を、経営する業者が再三にわたり河川法に違反し人工的に造った可能性があることが2日、分かった。工事を目撃していた近隣住民は「危険性とともに違法性を県に何度も指摘してきた。事故はもはや人災だ」と話す。・・・
◇県「刑事告訴視野に調査」
「これは自然災害なんかじゃない」。近くでキャンプ場を営む男性(57)は中州を造成したキャンプ場管理者や、違法な造成を放置していた県への憤りをあらわにした。
「これは自然災害なんかじゃない」。近くでキャンプ場を営む男性(57)は中州を造成したキャンプ場管理者や、違法な造成を放置していた県への憤りをあらわにした。
男性によると、大森さん一家がキャンプしていた中州はもともと、現在よりも小さかったが、キャンプ場が砂利を盛って拡大させた「人工の中州」といい、周囲のキャンプサイトよりも地盤面が低い。
川の増水で中州が削られると、重機で再び砂利を盛って修復していたという。増水に弱い中州という危険性を常にはらむが、四輪駆動車で浅瀬から入れるキャンプサイト「アドベンチャーゾーン」として開設されていた。
川の増水で中州が削られると、重機で再び砂利を盛って修復していたという。増水に弱い中州という危険性を常にはらむが、四輪駆動車で浅瀬から入れるキャンプサイト「アドベンチャーゾーン」として開設されていた。
河川法では、河川区域内での掘削や盛り土など、土地形状を変更する行為には許可が必要と規定。無許可で形状変更した場合には1年以下の懲役または50万円以下の罰金と定めている。
男性は度々、県に危険性と違法性を伝えていただけに、「管理者の危険性への認識が低かったのだろうが、行政にも早く対応してもらいたかった。事故は起こるべくして起きた」と残念がる。
現場の河川を管理する同事務所によると、この中州をめぐり、業者は2008年4月以降、繰り返し許可を得ずに土砂を搬入。川の流れを変えるなどし、11年8月までに少なくとも延べ6回の是正指導を受けていた。
このほかにも、中州周辺のキャンプサイトに許可を得ずに設置してあるトイレや浄化槽、自動販売機、洗い場なども無許可の工作物設置を禁じる河川法に違反するという。
12年3月には同事務所から是正指導より重い行政命令を受けているが、業者はこれに従わず取り消し請求を行い、現在は法廷係争に発展している。
同事務所は、「重大な事故が発生し、結果的に指導が甘かったと認識している。河川法を厳密に適用し刑事手続きも視野に入れ検証、調査する」としている。』(カナコロ 8/3)http://www.kanaloco.jp/article/75668/cms_id/94621
2) 「都会の生活」を、そのまま持ち込もうとする、気持ちが分らない
この記事の通りだとすると、__「危険性とともに、違法性を県が何度も指摘してきた」__最早、これは、犯罪である、と思える。「事故はもはや人災だ」と言われる事も理解できる。一刻も早い対応が、望まれるだろう。
また、 「これは自然災害なんかじゃない」と憤る気持ちも分る。
「違法な造成を放置していた県への憤り」も分る。もし、記事のいうことが正しいなら、県の責任は重い。
だいたい、「四輪駆動車で浅瀬から入れる」キャンプ場という発想が、理解できない。そのようなアイデアをだす業者もそうだが、それに乗って、自然を「おかしな形」で楽しもうとする、「都会人」の意識が理解できない。
自然が一杯の山奥にまで、都会の生活を、そのまま持ち込もうとする気持ちが理解できない。それで、自然を満喫する事が出来ると思うのだろうか。それで、楽しいのだろうか。もし、本当にそう思っているとすれば、不思議だ。
3) 遅かれ早かれ、「いずれは、起きる」事故であった
(youtubeの動画:無許可での造成であった)
事故が起きたのは、「管理者の危険性への認識が低かった」から。
「行政にも早く対応してもらいたかった」のに、そうしなかったから。
「事故は起こるべくして起きた」ということか。
もしそうなら、この事故がなくても、「いずれは、起きる事故であった」と言えよう。
それにしても、キャンプ場管理者業者が、「6回の是正指導」を受けながらも、改善しなかったとは。行政も、そんなに、何度も行政指導をしながら、是正させられなかったとは。キャンプ場管理業者も、行政側も、驚くべき怠慢だ。
「河川法に違反する」事が分っていながらも、そのまま放置した責任は、重い。
「重大な事故が発生」する危険性は、十分にあった。ただ、それを認めると、犯罪を見逃したという責任を問われることになるので、認めないだけの事であろう。
行政側も、「指導が甘かった」で、済まされる問題ではなかろう、と思う。厳正に対処すべきだあった。もっとしっかりと危険を予知すべきであった。3.11のあとではないか。許されることではないであろう。
司法の場での判断が必要になることだ。
(2014/8/3)