1) CNN が報じた記事より_
米国の井議会は、新たに、イスラエルへの2億2500万ドルの資金援助を認めることを承認した。
『米連邦議会上院は1日、イスラエルの対空ミサイル「アイアンドーム」を支援するため2億2500万ドルの資金を新たに提供することを承認した。下院も同日、395対8の賛成多数で認めた。
同ミサイルは、パレスチナ自治区ガザでのイスラエル軍とイスラム組織ハマスの武力衝突で、ガザ内から発射されるロケット弾を撃墜させる主力兵器となっている。アイアンドームの開発には米国も関与していた。
今回の新たな資金援助は、ヘーゲル米国防長官の要請に応じたもの。ただ、当初は連邦政府の財政赤字を踏まえ、資金供与に反対する声も上院内にあった。
資金援助を強く求めていた米共和党の重鎮であるマケイン上院議員はイスラエル国民に連帯の意思を示し、同国の防衛に必要な措置と主張した。
米国では今年11月、議会の中間選挙が予定され、多くの議員が選挙事情からイスラエル支持を打ち出さざるを得ない立場に迫られてもいる。
一方、米国防総省当局者は2日までに、米国がイスラエルに対し数種類の弾薬類を再補給することに合意したと述べた。CNNに明らかにしたもので、イスラエルの要請に応じたものとなっている。供与するのは戦車用の砲弾や照明弾などとなっている。』(CNN 8/2)
2)「すべての人間」を「米国の利益にかなう人間」と読み替えよ
驚くべきことに、下院での議決は、「395対8の賛成多数」であったと、CNNは伝えている。これは、賛成多数というレベルではない。全会一致と言ってもいいぐらいの数である。
これが、本当に米国の意志なのであろうか。米国の国民の意志なのであろうか。もし、本当にそうであるなら、米国のいう自由と民主主義とは、一体なんな
それは、米国の利益にかなう者だけが享受することの出来る権利なのか。
独立宣言の冒頭には、「すべて の人間は生まれながらにして平等であり、その創造主によって、生命、自由、および幸福の追求を含む不 可侵の権利を与えられている」と述べられている。
この権利__生命、自由、および幸福の追求を含む不 可侵の権利__ は、イスラエルには認められても、パレスチナの人々には、認められてはいないのか。それで、「すべての人間」に与えれていると言うのか。
もし、そうであるなら、これほどの欺瞞に満ちた言葉はない。米国の独立宣言は、「すべての人間」を「米国の利益にかなう人間」と読み替える必要がある。
3)パレスチナの人々の権利の行使は、正当なもの
今イスラエルの攻撃よって、ガザに住む無辜の人々_特に、子供や女性たち_が、虐殺されている。それは、ガザに住む無辜の人々に責任がある事なのか。そうではあるまい。その責任は、言擦れるこそが釣るべき責任であろう。
他人の土地に勝手に入り込んで、これは、自分たちの土地であると__この土地は、我々が、「神から与えられた」ものである__理不尽にも言い続けているイスラエルこそが、取るべき責任ではないか。
独立宣言はまた、次に様にも述べているではないか。
「これらの植民地は英国王に対するあらゆる忠誠の義務から完全に解放 され、これらの植民地と英国との政治的な関係はすべて解消され、また解消されるべきである。そして自 由で独立した国家として、戦争を始め、講和を締結し、同盟を結び、通商を確立し、その他独立国家が当 然の権利として実施できるすべての行為を実施する完全な権限を有する」
ここに言う「植民地」を「パレスチナ」に、「英国王」を「イスラエル」に置き換えれば、パレスチナの人々の権利の行使が正当なものであることは、明らかである。
4)イスラエルに資金援助をし、ガザの人々の殺戮に手を貸すのか
現在の米国における(アメリカ系)ユダヤ人の人口は、全米国人の1.7%から6.6%でくらいであるといわれる。
もし、この統計数字が正しいとするなら、現在の米国は、__わずか、全米国人の1.7%から6.6%くらいの__(アメリカ系)ユダヤ人に簒奪された、といってもよかろう。
この度の72時間の停戦合意を、イスラエルは、__パレスチナ人武装勢力がイスラエル軍の兵士2人を殺害し、1人を誘拐した、という理由で__やぶった。
今回の戦闘における、現在の犠牲者の数は、ガザ側が1650人、イスラエルが66人である。これには、ガザ側に多い、負傷者の数は入ってはいない。
これは、イスラエルが、圧倒的な、強力な武力を持っているからである。それなのに、米国は、この上まだ、イスラエルに資金援助をし、ガザの人々の殺戮に手を貸すのか。
これの何処に、正義がある。
大義がある、というのだ。
目覚めるべきは、米国である。
(「米国」と書いたが、これは、すべての米国民の事をさしている訳ではないのは、もちろんのことである。米国において、イスラエルの虐殺の対する大規模な抗議デモが起きていることは、よく周知している。この点は、誤解のなきように願いたい)
(「米国」と書いたが、これは、すべての米国民の事をさしている訳ではないのは、もちろんのことである。米国において、イスラエルの虐殺の対する大規模な抗議デモが起きていることは、よく周知している。この点は、誤解のなきように願いたい)
(2014/8/3)