2014年8月1日金曜日

イスラエルとハマスが、72時間の人道的停戦に合意。


これでしばらくは、戦火がやむ。
少しは、息をつくことが出来よう。


1) ロイター が伝えた_

72時間の人道的停戦に合意した。8月1日から実施されるそうだ。

『パレスチナ自治区ガザで衝突を続けるイスラエルとイスラム原理主義組織ハマスが、72時間の人道的停戦に合意した。8月1日から実施されるという。ケリー米国務長官と国連の潘基文事務総長が31日、明らかにした。
停戦は現地時間の8月1日午前8時に発効。ケリー長官と潘事務総長による共同声明では、「部隊はその場にとどまる」としており、イスラエル軍がガザから撤退しないことを示唆している。
また、声明は「暴力からの一時的な救済を一般市民にもたらすために、この停戦は不可欠だ」と強調した。
ハマスの報道官はロイターに対し、国連の要請や現場の人々の状況を踏まえ、イスラエル側が合意を守る限り停戦に応じることを決めたと明らかにした。パレスチナ側の全ての勢力がこの件に関して見解が一致しているとした。
イスラエルの首相官邸の当局者からも、3日間の停戦受け入れの確認が取れている。
ケリー長官は、双方が妥協点を見いだせるよう最善を尽くすことが肝心だと指摘。
同長官によると、エジプトの外相がカイロで「真剣な」交渉を実施するため当事者を招き、米国側からも協議に代表団を派遣する計画。
ケリー長官は、24時間以上の停戦が実現することに歓迎の意を示す一方、「この機会を生かせるかは当事者次第」とも述べた。

国務省高官はガザに関する協議が、早ければ1日に始まる可能性があるとの見方を示した。パレスチナ自治政府のアッバス議長はカイロへの派遣団を指名するが、協議には参加しない。(ロイター  8/1)
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPKBN0G02P820140801?sp=true

2) イスラエル軍がガザから撤退”はしない

ただ、”部隊はその場にとどまる」としており、イスラエル軍がガザから撤退”はしない、ということのようである。これでは、一方的にすぎる。この停戦合意の条件は、現状が悲惨すぎるので、ハマス側が、大幅に譲歩した結果であろう

また、これは「パレスチナ側の全ての勢力」の一致した見解である、ということだ。まずは、戦闘を止める、という事を優先したハマスの英断を「良し」、としたい。

だが、しばらくの停戦」があったからといって、パレスチナの人々が、避難できるのであろうか。避難路が確保されたのであろうか。

「人道的停戦の合意」が、解除されば、また、戦闘は続くのだろう。そうだとすると、避難路が確保が重要だ。

3) 米国や国連は、何故、もっと、強制的な措置を取るとしない。

何故、わずかに、3日間の停戦合意なのだ。一説のよると、今回の戦いは、「しなくてもよい戦い」であると言われる。ならば、もっと、長い停戦合意ができなかったのか。

パレスチナの人々は、行き場所がないのだ。何より、今住んでいる場所が、「自分の家」だ。どこに行き場所があろう。「逃走」など、出来ないのだ。する気もないのだ。

米国は、何故、もっと真剣に動こうとしない。国連は、何故、もっと、強制的な措置を取ることをしない。おかしいではないか。特に、米国は、この事に関しては、大きな責任がある。

イスラエルが、いつまでも、この地に不法に居座り、パレスチナを占拠しているのは、米国の後ろ盾があるからだ。だとすれば、米国が、_オバマ政権が_もっと、強力に譲歩を迫れば、イスラエルも、考えざるを得まい。

という事は、米国の「考えひとつ」ではないのか。それで、解決への方向が、見いだせるのではないか。米国の政府が、「自国の利益」のみに固執せず、国連に任せればいことではないのか。

何の事情も知らない者の、「たわごと」であるのかもしれないが、_多くの尊い命が何の咎もないのに、奪われる現状を見聞きすると、_そう思わずにはおれないのである。

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*”イスラエル軍がハマスのカザ指導者の自宅空爆、死傷者なし”=ロイター

 http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0FY03420140729?feedType=RSS&feedName=topNews&utm_source=twitterfeed&utm_medium=twitter&utm_campaign=Feed%3A+reuters%2FJPTopNews+%28News+%2F+JP+%2F+Top+News%29&rpc=188

(2014/8/1)