佐賀新聞より |
今度は、山での事故である。
1) 朝日新聞DIGITAL が報じた記事より_
増水した川での事故のようである。親子3人行方が、分からず、死亡した可能性がありそうだ。
県警松田署によると、小学生2人と母親の行方がわかっていない。
午後11時ごろ、約4キロ下流で成人女性の遺体が見つかり、同署で身元の確認を急いでいる。
行方不明になっているのは、同県藤沢市片瀬山5丁目の大森ルミさん(42)、娘の舞奈さん(9)、息子の凱風(がいふう)君(7)の3人。キャンプ場内を流れる河内川の中で車が逆さになっており、対岸にいた父親の慎也さん(43)を救助した。消防によると、慎也さんは右手にけがをしたという。
同キャンプ場によると、場内には四輪駆動車などで橋の無い川を渡れる場所があり、事故はこの付近で起きた。事故の約1時間前から強い雨が降り、増水していたという。増水時に渡るかどうかは客の判断に任されていた。
現場は丹沢湖から北約7キロで、付近は川沿いにキャンプ場が点在している。
県企業庁酒匂川水系ダム管理事務所によると、近くの雨量計では午後7時半から同8時15分までに51ミリを観測。・・・横浜地方気象台は山北町に午後8時19分、大雨洪水注意報を出していた。』(朝日新聞DIGITAL
現場は、「橋の無い川を渡れる場所があり、事故はこの付近で起きた」ようだ。川を4輪駆動車で、強引に渡ったようだ。
また、記事によると、「事故の約1時間前から強い雨が降り、増水」していたということである。さらには、増水時に渡るかどうかは客の判断に任されていた。
キャンプ場がどういう管理体制になっていたのか、この記事ではわからないが、_客であったのかどうかも、はっきりとはしない_管理の責任が問われことになろう。
それにしても、我々は、3.11で、あれほど水の力を見せつけられたにも拘らず、まだ、水の脅威を理解していないのであろうか。われわれは、それほどまでに、愚かであったのだろうか。
また、父親だけが無事あった。どういういきさつがあったのか、このことも、今後、はっきりとするだろう。トイレに行くために移動した、というような情報もあるが・・・。
3) 夏休みになるたびに、このような事故が繰り返される
それにしても、夏休みになるたびに、このような事故が繰り返される。学校が長期の休みに入ることも関係するのであろうが、痛ましい事だ。海での事故なら、分らないでもないが、_山での事故となると_「山家育ちの」私には、理解が困難となる。
たぶん、川というものに対する感覚が、違うのだと思う。また、山への信仰、自然への恐れ、という面でも、違いがあるのだと思う。征服する、というより、従うのである。まさしく、自然の流れに、任せるのである。敬うのである。
逆らえば、痛い、「しっぺ返し」があることを知っているからだ。こういう言い方は、_このような状況の中においては_適当ではないかもしれないが、今回の事故は、やはり、自然を甘く見た結果、おきたことである。
まだ、夏休みは、始まったばかりである。これからも盆休みにかけて、_毎年、恒例のよう繰り返されることであるが_同じようなことが起きる可能性がある。海と違い、山となると、何故か、人間は不注意になる。
太古の記憶が甦ってくるのであろうか。日本人独特の、山への信仰と関係する事なのであろうか。とにかく、不用心なる傾向がある。よくよく、注意したいことである。特に、最近の雨は、短時間に大量に降る傾向がある。この事も注意が、必要だ。
子供は解らない。また、親がいれば、親に頼る。これも、考えておくべきことの一つだ。尊い命である。一つしかない、命である。ガザでの悲惨な状況を聞くにつけ、特に、この事を思う。
*この記事を書いている今、「県警松田署は2日、1日深夜から2日未明にかけて下流で女性と男の子の遺体を相次いで発見したと明らかにした」という情報が、飛び込んできた。ご冥福をお祈りします。
≪関連サイト案内≫
* ”<丹沢母子水難>売店で「危ないので避難を」…3人遺体確認”=毎日新聞
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/mainichi-20140802k0000e040257000c.html(gooからの転載)
(2014/8/2)