2014年8月6日水曜日

東電が公表。原発3号機のメルトダウンは、2011年3月13日早朝に起きていた。

何故、今頃の時期での、解析結果の発表となったのか。
もう事故から、3年半も経っているのだ。


1) 時事ドットコム が報じた記事による__

福島第1原発3号機の炉心溶融(メルトダウン)は、2011年3月13日早朝に起きていた、と東電が明らかにした。




『東京電力は6日、福島第1原発3号機の炉心溶融(メルトダウン)が2011年3月13日早朝で、これまでの推定より約5時間早いとする解析結果を発表した。

溶け落ちた核燃料は大部分が圧力容器を貫通して格納容器に落下したとの見方も示したが、具体的な量は分からないという。

 東電によると、3号機では同月12日昼すぎから原子炉の蒸気で動く高圧注水系と呼ばれる冷却系統を動かしていた。

 東電はこれまで、運転員が手動停止した同月13日午前3時前まで注水が続いていたと想定していたが、原子炉の圧力が低下して蒸気の発生量が弱まったと考えられる12日午後8時以降は注水していない可能性があることが判明。


これに基づき計算すると、燃料が溶ける2200度に達したのは13日午前5時半ごろで、これまでより約5時間早くなるという。

 これにより、格納容器に溶け落ちた燃料によるコンクリートの浸食も深さを68センチと推定。


11年11月末時点では、深さ20センチと評価していたが、東電はいずれのケースでも燃料が格納容器を突き抜け、地中には達していないと主張している。』(時事ドットコム 4/08

http://www.jiji.com/jc/eqa?k=2014080600915&g=fdg

2) 本当に地中に達していないと言えるのか

「コンクリートの浸食」は68センチと推定」
この推定は、おそらく誤りであろう。

何故なら、地震でコンクリートがひび割れた可能性は、十分に考えられる。
また、2200℃なら、コンクリートは、解ける。

コンクリートは、一般には、1200°~1300°で解ける、とされている。
だから、コンクリートを抜けて、地中に達している可能性の方が、大である。

3) メルトダウン 動画で見る炉心溶融 事故前熟知


 ここに貼り付けた動画は「独立行政法人・原子力安全基盤機構"事故前"に、原子力防災専­門官向け資料として作成していた、炉心溶融のシミュレーション画像。

事故後焼く3時間で突き破り環境保全が対処不能となる。」と説明されている。




理解して頂けたであろうか。
また、今までの、爆発の原因と説明されていたことも、__この説明の通りとすると__東電の「捏造」情報ということになる。

4) 無駄どころか、有害な格納庫の冷却

東電の事故は、このビデオで想定されていたような、最悪の事故であったのではないか。
もし仮に、この想定が正しいとすると、東電は、とんでもない事をし続けていると言える。

格納庫の冷却は、もう必要ない事になるからである。

必要がないのに、冷却をつづけ、汚染水を増やし続けるという__無意味な事をしながら、有害な事をしている__驚くべき、対策を実行し続けていることになる。

地中に達していたとすれば、凍土壁も効果がない、ことになる。

(2014/8/6)