多事叢論：集団的自衛権行使容認。安倍内閣、自民党総務会、公明党の動きを検証。

飴と鞭とはこの事か。
昨日には、一斉に国家公務員に、ボーナスが支給された。


１）　今朝の東京新聞から

そして、今日は、安倍内閣による閣議決定がなされる。
今朝の東京新聞を見てみる。

『安倍内閣は一日、臨時閣議を開き、集団的自衛権の行使を禁じてきた憲法解釈を変え、行使を認める新たな解釈を決定する。これに先立ち、公明党は三十日、執行部が党内の一任を取り付け、事実上了承した。

集団的自衛権は自国が攻撃されていないのに、武力で他国を守る権利で、自衛隊は海外での武力行使が可能になる。専守防衛を基本方針としてきた日本の安全保障政策は大きく転換する。』（東京新聞　7/1）

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2014070102000104.html
　　
２）　自民党総務会の動きは、不可解

これ以外の動きとして、自民党の総務会に動きがある。
産経ニュースが、１３時５０分に、伝えている。

産経の記事は、『自民党の村上誠一郎元行政改革担当相は１日の党総務会で、集団的自衛権行使を可能とする憲法解釈変更の閣議決定案について「憲法改正が筋だ。解釈変更は認められない」と反対意見を表明した』と伝えた。

同じ記事で、産経は，『野田聖子総務会長は記者会見で、総務会の締めくくりの際に、自身の呼び掛けに異論がなかったとして「閣議決定案は全会一致で了承された」と強調した』とも伝える。

野田氏は、かって、『憲法解釈を変更する閣議決定に関し、拙速に議論を進めれば党の意思決定機関で了承は得られないとの認識を示した。「閣議決定は党内手続きなしにはできない。全会一致が原則の総務会を通ることはできないだろう」と述べた』事がある。

３）　政治家の言が信用出来ないものである事は、常識だが

野田氏も、「飴」をチラすかされた、口か。
また、公明党の変節は、言うまでもない。

この期に及んでも、山口代表は、言い訳に始終している。みっともない事、この上ない。もうジタバタせずに、安倍首相とともに、泥船に乗り続ける覚悟を決めることである。


「公明党は三十日、執行部が党内の一任を取り付け、事実上了承した」と書くが、そのすぐ後では、

『三十日の公明党の安全保障に関する合同会議で、山口那津男代表は「国民の幸福追求権を守るためにやる。他国防衛が目的ではない」と理解を求めた。しかし、中堅・若手議員からは「なぜ憲法解釈を変えるのか。合理的な説明がなく、歯止めもない」「安倍晋三首相のやり方は強引だ」と最後まで異論が相次いだ』（東京　同上）と、述べている。

「国民の理解が十分には得られていない」と言うが、山口氏や北川氏のいう「国民」とは誰の事であるか。単に、公明との支持者の事ではないのか。

今後予定されている、地方選挙を慮っての、言であろう。彼らには、「日本の国民など、眼中にある」とは、とても思えない。あるのは、公明党の事のみであろう。

公明党が第一で、次が支持者、「日本国民のこと」は、第３、第４であろう。疎でなければ、とても、理解できない行動である。

　　　　≪関連サイトの案内≫

産経ニュースの記事
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140701/stt14070113500006-n1.htm

野田氏の「反安倍宣言」について報じた、ｚａｋｚａｋの記事
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20140508/plt1405081205003-n1.htm

　（2014/7/1）