これは、クーデターである。
人は、軍事力を用いないクーデターがあるのか、と問うかも知れない。
1) クーデターの目的は何か。
昨日の安倍首相の会見(クーデターの「蹶起趣意書」の朗読)を、毎日新聞の記事で見てみる。
『いかなる事態にあっても国民の命と平和な暮らしは守り抜く。内閣総理大臣である私にはその大きな責任がある。その覚悟のもと、新しい安全保障法制の整備のための基本方針を閣議決定した。自民党、公明党の連立与党が濃密な協議を積み重ねてきた結果だ。
抽象的、観念的な議論ではなく、現実に起こり得る事態で現行憲法のもとで何をなすべきかという議論だ。・・憲法が、こうしたときに国民の命を守る責任を放棄せよと言っているとは私には思えない。この思いを与党と共有し、決定した。・・・
筋書きを描いたのは、もちろん安倍晋三首相。
安倍晋三首相を操った黒子は、ワシントンの政府(真の主役)。
ざっと見て、こんなところであろうか。
石破茂氏、高村正彦氏、北垣一雄氏らが実行部隊長。2・26事件で言えば、青年将校にあたる。
野田聖子氏は、さしずめ、頭山満?といった、ところか。
3) 今後、予想されこと
2・26事件(クーデター)を見てみよう。
2・26事件(1936年2月26日)の後、日本は、戦争へと、ひた走ることになる。
盧溝橋事件=中国の盧溝橋で日中両軍が衝突(1937年7月7日)。
これが日中全面戦争の始まりである。
続いて、ノモンハン事件=ロシアとの国境で、日露両軍が衝突(1939年5月)。
さらに、日独伊の三国(軍事)同盟締結(1940年9月7日)。
真珠湾攻撃=空母艦載機による奇襲攻撃作戦。(1941年12月8日)
太平洋戦争の開始だ。
後は、日本は、一時は優位に立ったものの、負けに負けて、敗戦(1945年9月2日)。
米軍による日本の占領(1945年9月8日~1952年4月28日)となる。
だから、敗戦、米軍による日本の占領のきっかけを作ったのが、2・26事件である。
4) 2・26事件後、何が起きたか
2・26事件で、何が起きたか。
もちろん、青年将校らは、暗黒裁判の後に、処刑された。
そして政党政治は、有名無実のものとなり、軍部が台頭してきた。誰も、軍部の言うことに逆らえなくなった。
逆らえば、「命がなくなる」ということが、解ったからである。
だから、2・26事件とは、「軍部に逆らえば、殺される」ということを「実演した劇」だ。
そして、やがて「空気」が造リ出された。この「空気」が出来ると、今度は、この「空気」が、人々を支配することになった。
だれも、「空気」に逆らえなくなった。
日本を戦争に導き、敗戦へと追いやったのは、実は、この「空気」である。
だから、別の言い方をすると、2・26事件は、この「空気」を造った、ともいえる。
5) 特定秘密保護法の目指すもの
安倍内閣が、与党の了解を得たうえで、閣議決定をしたことで、目指す法律は成立したも同然である。
自民党も、公明党も、反対は出来ない。自分たちが起こしたことである。
他の少数野党も、何も出来まい。また、少数野党の多くは、反対しまい。
今後は、安倍内閣に逆らう動きは、一切封じられることになるであろう。
武力攻撃が、国内だけにとどまる訳がない。
歯止めなど、何処にあろう。
誰が、この「空気」に抵抗出来よう。
誰が、命を張ることが出来よう。
安倍首相のクーデターによって、日本国憲法は、蹂躙された。
2014年7月1日をもって、日本国憲法は、「廃止」された。
安倍首相によって、日本国は、簒奪された。
日本国の運命は、ここに尽きることになるであろうか。
(2014/7/2)
人は、軍事力を用いないクーデターがあるのか、と問うかも知れない。
1) クーデターの目的は何か。
昨日の安倍首相の会見(クーデターの「蹶起趣意書」の朗読)を、毎日新聞の記事で見てみる。
『いかなる事態にあっても国民の命と平和な暮らしは守り抜く。内閣総理大臣である私にはその大きな責任がある。その覚悟のもと、新しい安全保障法制の整備のための基本方針を閣議決定した。自民党、公明党の連立与党が濃密な協議を積み重ねてきた結果だ。
抽象的、観念的な議論ではなく、現実に起こり得る事態で現行憲法のもとで何をなすべきかという議論だ。・・憲法が、こうしたときに国民の命を守る責任を放棄せよと言っているとは私には思えない。この思いを与党と共有し、決定した。・・・
海外派兵は一般に許されないという原則も全く変わらない。自衛隊が、かつての湾岸戦争やイラク戦争の戦闘に参加するようなことは決してない。
外国を守るために戦争に巻き込まれるという誤解があるが、あり得ない。憲法が許すのは、我が国の存立を全うし、国民を守る自衛の措置だけだ。外国の防衛を目的とする武力行使は行わない。・・・
今回の閣議決定で、日本が戦争に巻き込まれる恐れは一層なくなっていく。日本が再び戦争をする国になるというようなことは断じてあり得ない。』(毎日新聞 7/1)
安倍首相の会見(クーデターの蹶起趣意書)を要約する。
①「国民の命と平和な暮らを守り抜く。内閣総理大臣である私にはその大きな責任がある」
②「新しい安全保障法制の整備のための基本方針」の設定をした。
③「現行憲法のもとで何をなすべきか」という具体策を練った。
④「国民を守る自衛の措置」をとるだけであり、「外国の防衛を目的とする武力行使」は、断じて行わない。
⑤これで、さらに「日本が戦争に巻き込まれる恐れ」を無くすことが出来る。
2) クーデターの主役は、誰か
2) クーデターの主役は、誰か
事件の実行部隊を指揮したのは、石破茂自民党幹事長。
高村正彦自民党副総裁。
北垣一雄公明党副代表。
以上3名。
それに加えて、上の3名に、お墨付きを与えた、野田聖子自民党総務会長。
筋書きを描いたのは、もちろん安倍晋三首相。
ざっと見て、こんなところであろうか。
石破茂氏、高村正彦氏、北垣一雄氏らが実行部隊長。2・26事件で言えば、青年将校にあたる。
野田聖子氏は、さしずめ、頭山満?といった、ところか。
3) 今後、予想されこと
2・26事件(クーデター)を見てみよう。
2・26事件(1936年2月26日)の後、日本は、戦争へと、ひた走ることになる。
盧溝橋事件=中国の盧溝橋で日中両軍が衝突(1937年7月7日)。
これが日中全面戦争の始まりである。
続いて、ノモンハン事件=ロシアとの国境で、日露両軍が衝突(1939年5月)。
さらに、日独伊の三国(軍事)同盟締結(1940年9月7日)。
真珠湾攻撃=空母艦載機による奇襲攻撃作戦。(1941年12月8日)
太平洋戦争の開始だ。
後は、日本は、一時は優位に立ったものの、負けに負けて、敗戦(1945年9月2日)。
米軍による日本の占領(1945年9月8日~1952年4月28日)となる。
だから、敗戦、米軍による日本の占領のきっかけを作ったのが、2・26事件である。
4) 2・26事件後、何が起きたか
2・26事件で、何が起きたか。
もちろん、青年将校らは、暗黒裁判の後に、処刑された。
そして政党政治は、有名無実のものとなり、軍部が台頭してきた。誰も、軍部の言うことに逆らえなくなった。
逆らえば、「命がなくなる」ということが、解ったからである。
だから、2・26事件とは、「軍部に逆らえば、殺される」ということを「実演した劇」だ。
そして、やがて「空気」が造リ出された。この「空気」が出来ると、今度は、この「空気」が、人々を支配することになった。
だれも、「空気」に逆らえなくなった。
日本を戦争に導き、敗戦へと追いやったのは、実は、この「空気」である。
だから、別の言い方をすると、2・26事件は、この「空気」を造った、ともいえる。
5) 特定秘密保護法の目指すもの
安倍内閣が、与党の了解を得たうえで、閣議決定をしたことで、目指す法律は成立したも同然である。
自民党も、公明党も、反対は出来ない。自分たちが起こしたことである。
他の少数野党も、何も出来まい。また、少数野党の多くは、反対しまい。
今後は、安倍内閣に逆らう動きは、一切封じられることになるであろう。
武力攻撃が、国内だけにとどまる訳がない。
歯止めなど、何処にあろう。
全てが、「国民に命と暮らしを守る」ためという「掛け声」の下に、進行していくことになろう。
やがて、それが「空気」を造ることになるだろう。誰が、この「空気」に抵抗出来よう。
誰が、命を張ることが出来よう。
安倍首相のクーデターによって、日本国憲法は、蹂躙された。
2014年7月1日をもって、日本国憲法は、「廃止」された。
安倍首相によって、日本国は、簒奪された。
日本国の運命は、ここに尽きることになるであろうか。
(2014/7/2)