2014年6月15日日曜日

ショート時評:組織と人と責任。「理研」流、責任の取り方は、公正明大か

「外部有識者」と呼ばれる人々は、それほど「偉い」人々であるのか。
安倍首相の「安保法制懇」と言い、何かと言うと、「外部有識者」なるもの、が出てくる。

理研も、この「外部有識者」なるもの、を用いて、STAP細胞」事件の幕引きをしたいようだ。


『「STAP細胞」の論文不正をめぐる問題を受けて、理化学研究所が設置した外部有識者による改革委員会は612日、東京都内で記者会見を開いた。改革委は、小保方晴子ユニットリーダーが所属する「発生・再生科学総合研究センター」(CDB)を解体することなどを求める提言書を発表した』(弁護士ドットコム 6/13)
「外部有識者」なるもの、らは、「CDBの竹市雅俊センター長や笹井芳樹副センター長の責任を厳しく」問いながら、「理研の野依良治理事長の責任」は、問わない、のだという。
何故か。そのままいくと、理事長の責任になる。さらに、そのうえには、任命した文部科学大臣になる」から、であるらしい。
「外部有識者」なるもの、の、責任者の、岸委員長は、「今回の解体は、やはり理研内で組織名を変えて、新しいものをつくるという意味」で言っている、のだそうだ。

全く、「詭弁」とは、こいうことを、いうのであろう。
自民党の、高村氏の場合と同じ構図である。

「外部有識者」なるもの、の、塩見委員は、「ネイチャー論文2本について、著者の方たちが撤回・・・することになる・・・そうすると・・・STAPというものはなくなってしまう・・・再現実験もしなくていい。ないものは再現できないのだから」という。

この、「外部有識者」なるもの、の、塩見委員の論は、もっともだ。
説得力がある。

理研は、「外部有識者」なるもの、らの、意見に従うのなら,まず第一番目に、ただちに、「ATSP細胞の特許の申請」を取り下げる、べきである。

それにしても、年間900億円もの税金を投入されている機関が、「外部有識者」なるもの、の意見を聞かないと、何も判断できない、などとは、お笑い草である。
まして、野依氏という、ノーベル賞をおとりなったほどの偉い人が、トップにいながらも。
(2014/6/15)