2014年6月26日木曜日

多事叢論:都議会。「やじの発言者に自ら名乗り出るよう求める決議案」を、否決。

これでは、再初防止にも、信頼回復にも程遠い、と言わざるを得ない。
セクハラ「ヤジ」についての、都議会の決定である。


「東京都議会で塩村文夏(あやか)都議(35)=みんなの党=が女性を蔑視する複数のやじを受けた問題で、都議会は定例会最終日の二十五日、やじの発言者に自ら名乗り出るよう求める決議案を否決した。

やじの一部は鈴木章浩都議(51)=自民党会派を離脱=が認めたが、「他のやじを聞いた議員がいない」とする最大会派の自民が反対した。発言者を特定せずに、「再発防止」「信頼回復」を語るだけで幕引きを図る都議会の姿勢に、国内外の批判が高まるのは必至だ。」(東京新聞  6/26)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014062690070607.html

ホントに、これで幕引きを計るつもりなのか。

都議会という場で、あのような、セクハラ「ヤジ」が「飛ばされた」だけでも、異常なのに、こんなことで幕引きを計る、など、もっと異常な事である。

「他のやじを聞いた議員がいない」とは、いかなる意味か。
まさか、「他にはヤジがなかった」、と言いたいのではないであろう。

これは、否定できない。
何よりも、ヤジを投げつけられた、塩村議員がそういうのであるから。

そうするとすると、一体、自民党は、何が言いたいのか。
自民党の議員でなくても、誰かが言った事は、間違いない事である。

近くにいた議員は、それを聞いているはずである。
何故、ヤジを投げつけた議員の特定をしない。

都議会が、まずすべきことは、鈴木議員以外の、セクハラヤジを投げつけた議員を、特定する事である。
そして、その議員を、都議会において、懲罰動議にかけることである。

それでも、また、自民党などが反対すれば、同じである、かも知れない。
しかし、そうなったら、リコールがある。
これが、正式な発言であったというのなら、少なくとも、議会の外においては、責任を問うことは出来ない。

しかし、正式な発言ではないことは、はっきりしている。
だから、議会の内外で、責任を問うことは、できる。

 こんな議員らに、人権など、議論させても、無駄

どうせなら、議会の解散を要求すればいい。
いっそのこと、総入れ替えをした方がいい。

「やじの発言者に自ら名乗り出るよう求める決議案」が否決された、理由が、「傑作」だ。
「議会が謝罪を押しつけるのは人権侵害」などと、自民党などが、反対したからである、という。

とんでもない思い違いだ。
人権の意味が、まったく解っていない。

こんな議員らに、人権など議論させても、無駄である。

舛添都知事は、東京を一番にしたいそうだ。
それなら、まず、都議会から、大掃除をする必要がある。

(2014/6/26)