2014年6月16日月曜日

ショート時評:ヘーゲル長官、ペルシャ湾へ空母「ジョージ・H・W・ブッシュ」を派遣。

この所、イラク情勢が緊迫化してきているようだ。
それに伴って、米国の動きも、活発になっている。
米軍が、イラクから「完全に撤退」をしたのが、2011年の暮れ。
ところが、米国は、軍を引き揚げたが、完全に撤退したのではなかった。


『アルカイダ系武装組織「イラク・シリア・イスラム国」(ISIS)の台頭によって緊迫しているイラク情勢を受け、ヘーゲル米国防長官は14日、空母「ジョージ・H・W・ブッシュ」に対し、北アラビア海からペルシャ湾に向かうよう命じた。

この点について、米国防総省のカービー報道官は同日、「イラク国内にいる米国民の人命や米国の利益を守るための軍事行動が必要になった場合に、オバマ大統領がより柔軟な判断を下せるようにするため」と説明した』(CNN  2014/5/15)
http://www.cnn.co.jp/usa/35049410.html



米国は、軍隊が引き揚げた後も、イラクに「戦闘機や戦車、ミサイルや戦車砲弾などを供与」していた。

だから、「戦争は、終わった」のではなかった。
直接的な戦闘が、終わった、だけであった。

この、6月11日には、米国政府は、今回の事態を米国の国益を大きく損なうもの、と認識した、ようだ。

それで、米政府として「イラク政府に追加の軍事支援を実施する意向」を表明。
軍用車両や無人機なども提供する」予定である、と報じられている。

さらに、6月13日には、オバマ大統領が、「いかなる可能性も排除しない」と述べた。

 空母「ジョージ・H・W・ブッシュ」への命令は、それを受けての、艦隊派遣であろう。

これらの動きをみると、結局、米国は、「イラクでの泥沼」から、抜け出せないでいる。

オバマ大統領は、先日の宣言にもかかわらず、「ブレ」ている。

今、安倍政権は、集団的自衛権の行使の容認に向けて、なりふり構わぬ姿勢で、突き進んでいる。

もし、容認するということになれば、「集団的自衛権を行使」する最初の例は、「イラクでの戦争」になる可能性が強い。
そうなれば、今度は、日本が、泥沼に足をふみ入れ、抜け出せなくなり、苦しむことになろう。