先ごろ始まったばかりの工事が、もう暗礁に乗り上げている。
東電の凍土遮水壁のことである。
こんなことは、最初から分かっていたはずである。
改めて、この工事計画の杜撰さが、露呈した格好だ。
東京新聞が、今日伝えた。
『東京電力福島第一原発の汚染水対策の柱として、政府が三百二十億円の税金を投じる凍土遮水壁に、着工から三週間で黄信号がともっている。
海側の建設ルート上を地下トンネルが横切っており、中の高濃度汚染水を抜かないと凍土壁は造れない。その水抜き工事が難航しているからだ。 (小倉貞俊)
東電の凍土遮水壁のことである。
こんなことは、最初から分かっていたはずである。
改めて、この工事計画の杜撰さが、露呈した格好だ。
東京新聞が、今日伝えた。
『東京電力福島第一原発の汚染水対策の柱として、政府が三百二十億円の税金を投じる凍土遮水壁に、着工から三週間で黄信号がともっている。
海側の建設ルート上を地下トンネルが横切っており、中の高濃度汚染水を抜かないと凍土壁は造れない。その水抜き工事が難航しているからだ。 (小倉貞俊)
問題のトンネルは、2号機タービン建屋から海側の取水口付近に延びる。二〇一一年の事故発生当初、大量の汚染水が海に漏れたルートだ。近くのトンネルと合わせると、今なお一万トンを超える汚染水がたまっている。』(東京新聞 6/26)
* 凍土壁工事の計画
(図は、東京新聞の記事より、使わせて頂いた)
予定されている、工事の順序。
① 建屋からトンネルへの水の流れを遮断する。
↓
② トンネル内の汚染水を抜く。
↓
③ セメントを充填(じゅうてん)する。
↓
④ トンネルごと地中に穴を開け、凍土壁用の凍結管を入れる。
* 進捗状況と、問題点
まず、①が、出来ていない。
現在、ここで、工事が、ストップ中。
現在、ここで、工事が、ストップ中。
上の図で、「止水が難航」と書かれている部分のこと。
ここに、事前に凍土壁を作り、地下トンネルへ、汚染水が行くのを止める。
次に、②の工事。
「凍土壁工事中」と示されている所が、大問題。
まだ、これは、未着工。
まだ、これは、未着工。
このトンネルの幅は、4mもあるため、ここだけ避けることも出来ない。
ここにも、凍結管を通す必要がある。
そのためには、現在トンネル内に残っている、汚染水を抜く必要がある。
だが、①が完全でないと、④の時、汚染水が、流れ出す。
①は、すでに工事が終わり、凍結するのを待っている状態であるが、現在、ほとんど凍結が、始まっていない。
だから、次の段階の②の工事に進めていない。
だから、次の段階の②の工事に進めていない。
* 1号機、3号機、4号機も、同じことではないか
この記事は、そこまでは伝えてないなが、1号機、3号機、4号機のトンネルの状態も、同様ではないか、と思われる。
出だしから、つまずくようでは、前途は、多難であろう。
出だしから、つまずくようでは、前途は、多難であろう。
これでは、到底、今年度に完成は、出来ないであろう。
それどころか、工事を断念するようなことになるかもしれない。
この工事は、初めから、疑問視されていた。
それが現実になった、ようである。
(2014/6/26)