2014年6月26日木曜日

多事叢論:イギリスの大手石油会社「BP」のアナリストが、「石油の可採年数は53年、ガスは55年と発表した」

石油とガスの可採埋蔵量が、「あと40年で枯渇する」ということを初めて耳にしたのが、私が、30代の頃である。
もっとも、その頃は、ガスは、含まれてはいなかったが。


それは、今から、30年も前の話である。
あの頃の話が、本当であるとすると、後10年でなくなる。

 この話も「信用できない」のでは

イギリスの大手石油会社「BP」のアナリストが、「石油の可採年数は53年、ガスは55年と発表した」、と「ロシアNOW」というサイトで報じている。 

『世界の石油とガスの可採埋蔵量は、今後数十年分の使用をまかなえる程度だという。「世界石油会議」第21回モスクワ大会が615日から19日まで開催され、イギリスの大手石油会社「BP」のアナリストがこのような予測を発表した。

石油は依然として、世界の主要な燃料であるが、ここ14年、その割合は落ち込んでおり、昨年は33%以下であった。世界で現在の採掘量を維持した場合の石油の可採年数は53年、ガスは55年だという。』
(ロシアNOW 6/25)
http://jp.rbth.com/business/2014/06/25/53_48851.html

この手の情報は、よく検討する必要がある問題を含んでいる。

まず、今後の使用をいかにして、算定するかということ、である。
しかも、それを、全世界を対象に行うのである。

そうしないと、総量が決定できない。
ここには、落とし穴がある。
総量を算出するには、前提が必要だ。

だから、その前提が違えば、出てきた数字は、変わってくる。
その前提には、定数を使うのであろうが、これを「どうやって出すか」ということである。

だいいち、そんなことが、出来るか、ということがある。
全世界を対象に、現在や将来の経済活動を見越して、算出が出来るのかどうか。

そんなことは、「神以外」に出来るとは到底思えない。

 可採埋蔵量」と「究極可採埋蔵量」がある。

もうひとつは、「可採埋蔵量」と言う言葉である。
一見すると、これが、石油の埋蔵量を示しているように思えるが、そうではない。


埋蔵量を言う場合は、「究極可採埋蔵量」と言うものが使われる。
これこそが、絶対てきな埋蔵量を示す数値である。

で、これが、絶対か、と言うと、そうも言えない。
技術がすすめば、これも、変化する。


ここでは詳しい事は省略するが、船久雄氏が、「名古屋学院大学論集 社会科学篇 第44巻 第2号(200710月)」で、以下のように述べておられる。

「・・・そのため,究極可採埋蔵量は,いわば「期待」可採埋蔵量となる。究極埋蔵量の推計には,米国地質調査所をはじめ地質学者たちが様々な推計を行っているものの,確たる値は無い。これについても,本当のところは誰も知らないのである。しかし,これをベースに米国エネルギー情報局や国際エネルギー機関は,石油の資源量は2030年頃まで大丈夫,という評価を行っているのが実情だ。」

「確たる値は無い」と言う言葉に、注意いて頂きたい。

また、「本当のところは誰も知らない」と言う言葉にも。

これが、科学的な事実であろう。

このような数字はよく言われ理ことがあるが、「眉唾である」かも知れない、と歓迎るのが、順当である。


(2014/6/26)