『イラク政府がイスラム武装勢力「ISIS(イラク・シリアのイスラム国)」への空爆をアメリカ政府に求めていることについて、潘事務総長は「長期的な効果はほとんどなく、イラク政府の協力がなければ逆効果になりかねない」と述べました。また、現在のイラク情勢は、シリアの紛争が波及しているという認識を示しました』
(tv asahi 6/21)
http://news.tvasahi.co.jp/news_international/articles/000029218.html
イラク戦争は、国連安保理の決議にないままに、米国によって始められた。
イラクのフセイン大統領が、大量破壊兵器を隠し持っている、というのが、名目であった。
だが、その大量破壊兵器は、ついにイラクでは見つからなかった。
そこで、考え出された口実が、「テロとの戦い」であった。
米国は、戦争では、(一時的には)勝利したが、戦争終結宣言後は、イラクで混迷を極めた。
オバマ大統領に変わって、米軍はイラクから、完全撤退した。
ようやく、イラクでの泥沼から、足を抜くことができた。
そうなるはず、であった。
* 米国は、国連軽視の政策を取るべきではない
もし、また、この国連の潘事務総長の言葉に反して、イラクを空爆したとすれば、今回もまた、米国は、国連を無視したことになる。
過去において、米国は、国連を重視してこなかった。
国連を重視する場合でも、それは自国の国益にかなう時に限られた。
今、オバマ大統領は、国内において苦境にある、と言われている。
だが、オバマ大統領は、先ごろ新しい方針を打ち出した。
それは、武力ではなく、外交によって、国際紛争を解決する、という方針だ。
立派である。
是非、そういう方向で、米国は汗を流してほしい。
そういう汗なら、日本人も、大いに流す用意がある。
今度、イラクに関われば、米国は、再び、米国の若者が、血を流すことになる。
もうそんな事は、やめるべきである。
* 米国の若者も、日本の若者も、もう血を流すような事は止めよう
日本人の多くは、そんな米国と組んで、戦争をする気はない。
が、日本の中にも、米国と組んで、戦争をしたい、と思っている人々は、いる。
だが、そういう人々は、たいていは、自分が安全な所にいる人々だ。
もう「年寄り」で、戦争に行かなくてもよい、「ヨボヨボ」の人々だ。
そういう人々が集まって、戦争の話をしている。
本来は、一番に、憲法を守るべき立場にいる、人々だ。
なのに、そういう人々が、戦争をしたがっている。
これは、狂気でしかない。
米国の若者も、日本の若者も、他国に出向いてまで、もう血を流すようなことは、すべきではない。
(2014/6/21)