2014年6月22日日曜日

ショート時評:小保方会見。毎日新聞のインタビュー記事は、歴史に残るであろう。

この所、毎日新聞のSTAP細胞に関する、報道記事に、不信を抱いていた。
余りに、小保方氏への批判が、一方的であった、からである。

が、今日、この記事を「発見」して、驚いた。
と同時に、不明を恥じる。

そして、このような記事を載せた、毎日新聞の見識を、高く評価する。

『1番目は、会見に出てきた勇気です。批判一色、疑惑を持たれている中で、本人が出てくるのは大変なこと。会見が失敗した時のことも、ずいぶん考えたでしょう。それまでは、「STAP細胞はどうせインチキだろう」と、世の中の多分90%くらいの人が思っていたのを、あの会見で大きく挽回したのではないか。これは本当に大変なことなんです。小保方さんのキャラクターによるところが大きかったと思います』
(毎日新聞  6/6)
http://mainichi.jp/feature/news/20140606mog00m040003000c.html

これは、文句なしに、いい記事だ。
もちろん、それは、許光英プロジェクトマネジャーの、見方にある。

私も、一番に、彼女の勇気に感心した、内の一人である。
弁護士同席とはいえ、自然科学には、彼らは、不慣れであろう。

もっぱら、自分一人で、対応する事になる。
それは、会見前から、十分、わかっていたことであろう。

途中で、悔しさのためか、涙を流す場面もあったが、気丈に乗り切った。
本当に、立派だった。


許光英氏は、「自分のステートメント」をメモなしで述べたことを、賞賛する。

だが、それは、小保方氏にとっては、当然のことであろう。
何年も、それにかかりきり、になってきたのだ

また、やはり、自分の実験結果に自信があった、のであろう。
記者も、たぶん、あの会見をメディアで見た人も、謝罪会見をすると、予想していたであろう。

私もそうだ。
それに反して、彼女は、堂々と自分の言い分を、述べ立てた。

くり返すが、本当に大した会見であった。
理研の会見が、保身に走っていることが、「見え見え」であっただけに、余計に、そう思った。


許光英氏は、電通のプロジェクトマネジャーである、と紹介されているが、電通でも異色であろう、という気がする。

また、こういっては失礼だが、日本人とは感覚が違う。
だから、このような(素直な)評価が出来るのであろう。

許光英氏は、「当然の事だ」と述べるかもしれないが、公平に評価をし、それから学ぼうとする態度は、立派である。

繰り返しになるが、そのような許光英氏であるからこそ、見事な評価が出来た、と思う。

小保方氏の行った、あの会見は、歴史に残る事であろう。
そして、それを、正当に評価したインタビューを載せたこの記事も、同様に歴史に残る記事となるであろう。

(2014/6/22)

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