2014年6月23日月曜日

ショート時評:麻生氏のイジメ発言。この人物こそが、日本の安全保障上の脅威。

驚いた。また、例の麻生節が出た。
しかも、このタイミング、で、だ。

本当に、副総理と言う自覚が、この人には、あるのだろうか。


『麻生太郎副総理兼財務相が、宇都宮市で21日に開かれた自民党栃木県連の会合で、集団的自衛権の説明をする際、学校でのいじめを例え話に持ち出し「勉強はできない、けんかは弱い、だけど金持ちの子。これが一番やられる」と述べていたことが22日、分かった』
(朝日新聞 DIGITAL  6/23)

上の発言には、前段がある。
麻生氏は、こういっている。

「学校で一番いじめられるヤツはどんなヤツかと言えば、けんかは弱い、勉強もできない、しかも貧しい家の子と、三つそろったらまず無視。いじめの対象になりません。しかし・・・・」

「しかし・・」、以降に、「勉強はできない、けんかは弱い、だけど金持ちの子」と続く。

要は、貧乏人か、お金持ち、かを較べている。
それを、今のタイミングで言うのか、ということである。

20日には、石原環境相の「金目発言」で、不信任案が提出され、国会で審議、否決されたところだ。

そして、今日は、石原環境相が、福島に謝罪に出かける、予定の日。
もちろん、例の「金目発言」について、福島の住民に陳謝する、ために。

その時に、わざわざ「お金の話」を持ち出すとは、一体どういう神経をしている。

都議会でのセクハラ「ヤジ」では、世界のマスコミが、このニュースを取り上げている時でもある。

日本の政治家の資質が、世界で問題にされている時なのだ。

 このような人物こそ、日本の安全保障を脅かす大きな脅威

イジメの原因を、麻生氏がどう理解しようと、それは、「かって」だ。
だが、それを、公の場で発言する、となると、「かって」では済まない。

慎重であるべきだ。
もっとも、これまでの、数々の麻生節を思えば、不思議な事ではない。

要は、麻生氏には、副総理と言う立場も、国会議員であるという立場も、解っていない、ということである。

いつも言うことであるが、このような人物が、日本の中枢を支えている、ということこそが、日本の安全保障上の大きな脅威である。

(2014/6/23)