いま、クジラを捕獲し、食べる文化を否定し非難する国々にも、捕鯨の歴史はある。
むしろ、「殺しに、殺しまくって来た」、と言っていいだろう。
しかもそれは、単に鯨油を取るというだけの理由から、クジラを殺し続けてきたのである。
鯨をめぐる問題である。
色々な理由で、捕鯨をすることが、攻撃されている。
クジラを捕獲し、食べる文化は、”悪”なのであろうか。
クジラを捕獲し、食べる文化の、何処が問題なのであろう。
1) ”ヤフーニュース”の記事から__。
国際捕鯨委員会の総会が開始された。
反捕鯨国は、急増する日本への輸出を、けん制している。
ドイツの税関は、輸出途中の肉を、強制的にアイスランドに送り返した。
オバマ大統領は、経済制裁を検討し、アイスランド製品の不買運動が起きている。
『鯨をめぐる問題です。南極海における日本の調査捕鯨に中止命令が出されて以来、初となるIWC=国際捕鯨委員会の総会が始まりました。日本の「クジラ文化」が試練の時を迎えています。
振る舞われたのはクジラの竜田揚げや刺身。「もう1つのIWC=I・いつまでも、W・ホエール(鯨)、C・食いてぇ総会」と銘打ったイベントでは、食文化としての「鯨」や「捕鯨」への正しい理解を求める声が相次ぎました。
正式なIWC=国際捕鯨委員会の総会が15日、始まりました。日本は厳しい立場に立たされています。国際司法裁判所が南極海の調査捕鯨に中止命令を出して半年。日本は「生息数の多いミンククジラに絞り、捕獲数を制限」などの方針を出し、捕鯨再開を訴える予定です。しかし、「日本包囲網」は広がっています。
北欧・アイスランド。港に戻った船が仕留めたのはクジラ。今シーズン102頭目になるといいます。アイスランドは商業捕鯨を行う数か国の1つです。
大型鯨類のナガスクジラ。絶滅の恐れがあるとして「ワシントン条約」は国際取引を禁止していますが、日本とアイスランドは「留保」を申し立て取引を続けています。
「一般の海運業者は鯨の肉を運ばない。船をチャーターして日本に輸出している」(ナガスクジラを扱う業者)
一方、アイスランドのスーパーで見かけるのはミンククジラばかりです。
「食べるのは小さなミンククジラだね。 たんぱく質が多く、ヘルシーだから」(アイスランドの消費者)
アイスランドで捕獲されたナガスクジラはほぼ日本向けで、今年は既におよそ2000トンが輸出されました。市場に供給されるクジラの半分に迫る勢いです。
反捕鯨国は急増する日本への輸出をけん制します。ドイツの税関は、輸出途中の肉を強制的にアイスランドに送り返しました。アメリカでは、オバマ大統領が経済制裁を検討し、アイスランド製品の不買運動も起きています。
「日本で鯨の需要は減ったと聞いている。多くのことを犠牲にしてまで私たちは何を守ろうとしているのか考え直すべきだ」(捕鯨国アイスランド インガドッテル議員)
捕鯨国のアイスランドからも不満の声があがる中のIWC総会。日本は今後の捕鯨方針を17日に発表予定です。』=ヤフーニュース 9/15
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20140916-00000002-jnn-int(15日23:20)
2)犠牲にされた多くの事とは、具体的にどんなことであるのか
「多くのことを犠牲にしてまで私たちは何を守ろうとしているのか考え直すべきだ」と捕鯨国アイスランドの インガドッテル議員は言う。
犠牲にされた多くの事が、具体的にどんなことであるかは、このニュースの記事は、報じてはいない。
問題はここにこそある。
ここを追究しないから、この記事は、ニュースの価値が、半減している。
捕鯨が、何を、どれほど犠牲にしているのか、具体例をあげてこそ、インガドッテル議員の発言は、初めて説得力を持つ。
ここで、捕鯨の歴史を調べてみよう。
例によって、wikipediaに聞いてみる。
wikipediaは、「捕鯨問題」において、次にように解説をしている。
この時代のアメリカ式捕鯨とは帆船の母船から肉眼でクジラを捜し、発見後手漕ぎのボートを降し、人力にて銛を打ち込むというものであって、全盛期で世界全体で800隻程度が年10頭程度ずつを捕獲したに過ぎない。」
このように、wikipediaは記述している。
この記事は、800隻程度の船で、年間の総捕獲数が、10頭程度という事ではない、と思われる。
もしそうだとすると、この時代には、捕鯨船が、膨大なクジラを捕獲したであろうと思われる。
だが、同じwikipediaの「黒船来航」というサイトの記事では、”捕鯨船の物資補給を目的とした寄港地の確保”として、以下のような記述がある。
≪関連サイト案内≫
*シー・シェパード側から一転「捕鯨の歴史や正当性を伝えたい」 和歌山・太地に魅せられた豪ジャーナリスト=産経ニュース 2014/4/12
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/140412/wlf14041222480037-n1.htm
(2014/9/16)
むしろ、「殺しに、殺しまくって来た」、と言っていいだろう。
しかもそれは、単に鯨油を取るというだけの理由から、クジラを殺し続けてきたのである。
色々な理由で、捕鯨をすることが、攻撃されている。
クジラを捕獲し、食べる文化は、”悪”なのであろうか。
クジラを捕獲し、食べる文化の、何処が問題なのであろう。
1) ”ヤフーニュース”の記事から__。
国際捕鯨委員会の総会が開始された。
反捕鯨国は、急増する日本への輸出を、けん制している。
ドイツの税関は、輸出途中の肉を、強制的にアイスランドに送り返した。
オバマ大統領は、経済制裁を検討し、アイスランド製品の不買運動が起きている。
『鯨をめぐる問題です。南極海における日本の調査捕鯨に中止命令が出されて以来、初となるIWC=国際捕鯨委員会の総会が始まりました。日本の「クジラ文化」が試練の時を迎えています。
振る舞われたのはクジラの竜田揚げや刺身。「もう1つのIWC=I・いつまでも、W・ホエール(鯨)、C・食いてぇ総会」と銘打ったイベントでは、食文化としての「鯨」や「捕鯨」への正しい理解を求める声が相次ぎました。
正式なIWC=国際捕鯨委員会の総会が15日、始まりました。日本は厳しい立場に立たされています。国際司法裁判所が南極海の調査捕鯨に中止命令を出して半年。日本は「生息数の多いミンククジラに絞り、捕獲数を制限」などの方針を出し、捕鯨再開を訴える予定です。しかし、「日本包囲網」は広がっています。
北欧・アイスランド。港に戻った船が仕留めたのはクジラ。今シーズン102頭目になるといいます。アイスランドは商業捕鯨を行う数か国の1つです。
大型鯨類のナガスクジラ。絶滅の恐れがあるとして「ワシントン条約」は国際取引を禁止していますが、日本とアイスランドは「留保」を申し立て取引を続けています。
「一般の海運業者は鯨の肉を運ばない。船をチャーターして日本に輸出している」(ナガスクジラを扱う業者)
一方、アイスランドのスーパーで見かけるのはミンククジラばかりです。
「食べるのは小さなミンククジラだね。 たんぱく質が多く、ヘルシーだから」(アイスランドの消費者)
アイスランドで捕獲されたナガスクジラはほぼ日本向けで、今年は既におよそ2000トンが輸出されました。市場に供給されるクジラの半分に迫る勢いです。
反捕鯨国は急増する日本への輸出をけん制します。ドイツの税関は、輸出途中の肉を強制的にアイスランドに送り返しました。アメリカでは、オバマ大統領が経済制裁を検討し、アイスランド製品の不買運動も起きています。
「日本で鯨の需要は減ったと聞いている。多くのことを犠牲にしてまで私たちは何を守ろうとしているのか考え直すべきだ」(捕鯨国アイスランド インガドッテル議員)
捕鯨国のアイスランドからも不満の声があがる中のIWC総会。日本は今後の捕鯨方針を17日に発表予定です。』=ヤフーニュース 9/15
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20140916-00000002-jnn-int(15日23:20)
2)犠牲にされた多くの事とは、具体的にどんなことであるのか
「多くのことを犠牲にしてまで私たちは何を守ろうとしているのか考え直すべきだ」と捕鯨国アイスランドの インガドッテル議員は言う。
犠牲にされた多くの事が、具体的にどんなことであるかは、このニュースの記事は、報じてはいない。
問題はここにこそある。
ここを追究しないから、この記事は、ニュースの価値が、半減している。
捕鯨が、何を、どれほど犠牲にしているのか、具体例をあげてこそ、インガドッテル議員の発言は、初めて説得力を持つ。
ここで、捕鯨の歴史を調べてみよう。
例によって、wikipediaに聞いてみる。
wikipediaは、「捕鯨問題」において、次にように解説をしている。
「19世紀から20世紀中葉にかけてアメリカやオーストラリアやノルウェーは灯火燃料や機械油用の鯨油目的の捕鯨を当時世界最大の規模で盛んに行ったため、絶滅寸前に瀕した鯨種もいたといわれる。
このように、wikipediaは記述している。
この記事は、800隻程度の船で、年間の総捕獲数が、10頭程度という事ではない、と思われる。
むしろ、800*10=8000頭と解する方が、正しいだろう。
もし、そうだとすると、膨大な頭数になる。
しかも、これは単年度の、捕獲数である。
もしそうだとすると、この時代には、捕鯨船が、膨大なクジラを捕獲したであろうと思われる。
しかも、クジラを殺し、鯨油を取っただけで、後は、海に捨てていた。
クジラを食べるという食文化がなかったためであろう。
クジラを食べるという食文化がなかったためであろう。
3) 鯨油をとるために、欧米の国々は日本沿岸を含み世界中の海で、捕獲を盛んに行なっていた
だが、同じwikipediaの「黒船来航」というサイトの記事では、”捕鯨船の物資補給を目的とした寄港地の確保”として、以下のような記述がある。
『産業革命によってアメリカ国内の工場やオフィスは夜遅くまで稼動するようになり、その潤滑油やランプの灯火として、主にマッコウクジラの鯨油が使用されていた。この需要を満たすため、欧米の国々は日本沿岸を含み世界中の海で、捕獲を盛んに行なっていた。
当時の捕鯨船は船上で鯨油の抽出を行ってたため、大量の薪・水が必要であり、長期航海用の食料も含め、太平洋での補給拠点が求められていたが、アメリカも例外ではなかった。
また、アメリカ海軍の任務の一つとして漂流民の保護があり、1849年にはジェームス・グリンが難破した米国捕鯨船乗組員を保護するために長崎に来航している。その費用の観点からも、太平洋に面する日本と条約を締結することは有利であった。』= wikipedia
また、アメリカ海軍の任務の一つとして漂流民の保護があり、1849年にはジェームス・グリンが難破した米国捕鯨船乗組員を保護するために長崎に来航している。その費用の観点からも、太平洋に面する日本と条約を締結することは有利であった。』=
自分たちは、科学技術のおかげで、鯨油が必要でなくなった。
だから、クジラを殺さなくてもよくなった。
では、その当時に、鯨油を取るためにクジラを殺すことを、”悪”と考えていたか。
そうではなかろう。
アメリカやオーストラリアの先住民を殺すことを、何とも思わなかった人々が、クジラを殺すことに罪悪を感じていたとは、到底思えない。
他国の文化を、__自分たちの文化と違うからという理由で__気に入らないからと言って、否定する事は、争いの基である。
注①
では、その当時に、鯨油を取るためにクジラを殺すことを、”悪”と考えていたか。
そうではなかろう。
アメリカやオーストラリアの先住民を殺すことを、何とも思わなかった人々が、クジラを殺すことに罪悪を感じていたとは、到底思えない。
他国の文化を、__自分たちの文化と違うからという理由で__気に入らないからと言って、否定する事は、争いの基である。
オーストラリア人の94%が反捕鯨の理由
◆ 「1788年にイギリス人の入植が始まって以来、1979年に禁漁を定めるまで、オーストラリアは鯨油目当てにクジラの捕獲を大々的に行っていた。その結果、東海岸ではザトウクジラが絶滅寸前まで追い込まれた時期もあった。
しかし、オーストラリアは捕鯨に対する方針を転換し、クジラの「最大の敵」から「最大の味方」に変身した。今では、シドニー湾でザトウクジラの群れを見たり、巨大なサンゴ礁のグレートバリアリーフでミンククジラと一緒に泳いだりすることもできるようになった。・・・
オーストラリアは、お世辞にも野生動物保護の優等生とは呼べない国だ(17世紀以降の世界の哺乳類絶滅の3分の1は、オーストラリアで起きた)。クジラは、そんなオーストラリアが自然を保護していることを示す実例になるとも期待されている。・・・
多くの日本人の目には、オーストラリア人の態度は二枚舌に映るだろう。何しろ、オーストラリアでは毎年、3万〜6万9000頭のカンガルーが射殺されたり撲殺されたりしている。
「カンガルーを殺すのをやめるよう、日本がオーストラリアに圧力をかけるのは大歓迎だ」と、筋金入りの反捕鯨派でもあるムジャドウェシュは言う。「自分たちの二枚舌を棚上げしたまま、反捕鯨を主張し続けるわけにはいかない」
=NEWSWEEK 2014/4/15≪関連サイト案内≫
*シー・シェパード側から一転「捕鯨の歴史や正当性を伝えたい」 和歌山・太地に魅せられた豪ジャーナリスト=産経ニュース 2014/4/12
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/140412/wlf14041222480037-n1.htm
(2014/9/16)