2014年9月5日金曜日

原発事故の責任を認め、東電控訴見送へ 自殺した女性の遺族が起こした福島地裁判決

東電が、 はじめて原発事故の責任を認めるか。
東電が、今日、控訴を見送る方針を固めた。


1) 47ニュースの記事より__。

福島県川俣町、渡辺はま子さん=当時(58)=の遺族に対する、賠償請求の地裁判決の事である。


『東京電力福島第1原発事故で避難し、2011年7月に自殺した福島県川俣町、渡辺はま子さん=当時(58)=の遺族に対する賠償を東電に命じた8月26日の福島地裁判決について、東電は5日、控訴を見送る方針を固めた。

 遺族4人が「自殺は避難生活で精神的に追い詰められ、うつ状態になったため」として東電に計約9100万円の損害賠償を求め、福島地裁判決は約4900万円の支払いを命じた。

 原発事故による自殺で東電に賠償を求めた訴訟としては初の判決となった。』=47ニュース 9/5


 2) このまま、結審となってほしいものである。

「個体の脆弱性」などという、「人を人とも思わない」ような、非人道的用語を用いての弁護団の方針に、限界を感じたのか。

取りあえずは、東電の判断を良し、としたい。
このまま、結審となってほしいものである。

もちろん、賠償金を得たからと言って、遺族の心が、完全には、晴れる訳ではないだろうが。

これを契機に、__東電の事故で身内を亡くした_多くの人々が、救われる道が開けることを念願する。

最終的には、国民に「付けが回ってくる」わけであるが、今は、その事は、横に置くとしよう。

この事については、いつの日にか、東電の責任を取らせる日が来ることであろう。
先日には、検察審査会の結論も出たことでもある。

これは、渡辺さんの執念が実ったということだろう。
どのような戦いであったのかは、窺い知れないが、大変な苦労であったと思われる。

何しろ、避難先での不自由な生活に耐えながらの、公判への出廷であったと思われる。

ただ、避難先で毎日を送る事だけでも、相当なストレスであろう。
そのストレスに耐えての、公判だ。

また、おそらく、亡くなった奥様の事を絶えず、思い出しながらの公判であったことだろう。

奥様の死を予期し、未然に防げなかったことへの後悔で、自己嫌悪に陥る日々をすごされたことだろう。

それも、これで、少しは、「和らぐ」のではないかと思われる。
「心が、楽になる」事ではないかと思われる。

このまま判決が確定する日を待ちたい。

(表現には、心を配ったつもりであるが、もし、関係者の方々の心を害するようなこと事があれば、お許しを頂きたい)

        ≪関連サイト案内≫

東電、原発事故の自殺遺族に謝罪 賠償命令で控訴断念=朝日DIGITAL 9/9
http://www.asahi.com/articles/ASG9854WKG98UGTB00L.html


(2014/9/5)