2014年9月5日金曜日

琉球新報の社説が、仲井真知事らを批判 「沖縄の民意を代表する資格はない」

県の対応について、「沖縄の民意を代表する資格はない」「防衛局泉崎出張所だ」と、強い調子で批判した。


1) 琉球新報の社説より__。

沖縄防衛局が、辺野古移設に向けた埋め立て工法の変更を、県に申請した。

県は、わずか1カ月で、審査を済ませ、10月上旬にも、承認の予定だ。


『沖縄県自ら、沖縄の民意など聴く必要がないと言っているようなものだ。あきれるほかない。
 沖縄防衛局が米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向けた埋め立て工法の変更を県に申請した。県はわずか1カ月で審査を済ませ、10月上旬にも承認の予定という。

 11月の知事選を待たずに承認するのは、知事選での争点化を避けるためなのは明らかだ。今の知事の任期中に承認を得て、さっさと埋め立てに着手しようとする国も姑息(こそく)だが、県民の民意を問わないように取り計らう県庁とは何なのか。これではまるで「防衛局泉崎出張所」だ。・・・

8月末の岩礁破砕許可も、県は防衛局と時期を調整した上で、政権の要望通りに出した。ひたすら国策に付き従うだけだ。県当局に職業的良心はあるのだろうか。・・・

世論調査で県民の8割が反対する移設工事を国と共に推進するのでは、沖縄の民意を代表する資格はない。・・・

 くしくもこの日、県議会は新基地建設の即時中止を求める意見書を可決した。宛先は国だが、足元の県がそれを裏切っている。県議会の意思を正面から否定するのは、議会制民主主義の否定でもある。

 菅義偉官房長官は知事選の結果がどうであれ、移設を強行する考えを示す。沖縄は民意を聴く必要がない相手、すなわち植民地と言うに等しい。

 政府は知事選の前に作業を進め、「反対しても止められない」と県民に思わせたいのだろう。植民地に無力感を植え付けるのは宗主国の常だ。その思惑に乗せられてはならない。沖縄の在り方を決めるのは沖縄の民意であるべきだ。』=琉球新報 9/5

2) 安倍首相が、「沖縄の負担を県外移設をすることによって軽減する」と述べた約束を、果たすべき


「11月の知事選を待たずに承認するのは、事選での争点化を避けるためなのは明らかだ」
今の知事の任期中に承認を得て、さっさと埋め立てに着手しようとする国も姑息(こそく)だ」
県民の民意を問わないように取り計らう県庁とは何なのか。これではまるで「防衛局泉崎出張所」だ』

社説は、以上ような強い調子で述べ、国と、中井真知事を非難した。

さらに、



「県議会は新基地建設の即時中止を求める意見書を可決した」
宛先は国だが、足元の県がそれを裏切っている」
県議会の意思を正面から否定するのは、議会制民主主義の否定」
「沖縄の民意を代表する資格はない」

と畳み掛ける。

この社説の論理は、よく理解できる。
これが、沖縄県民の、本音であろう。

この社説が言うように、安倍政権は、知事選の結果がどうであれ、工事を中止をしたりはしないであろう。

もし、__知事選で、自民党が敗退した場合に__中止するようであれば、初めから、あんな強引な手法はとらなかったであろう。

むしろ、安倍政権は沖縄の知事選では、勝利することが出来ないと予想しているのかもしれない。

それで、辺野古移転の反対の知事が誕生する前に、既成事実を作り、__反対できないように、__工事を進めたのかもしれない。

これは、民意も、民主主義的な手続きも、無視したやり方である。
この事は、__社説が言うように__県議会にも当てはまる。

私は、安倍首相が、「丁寧は説明をし、理解を得たい」と本心から思うのであれば、いったん工事を中止すべきであると思う。

そして、安倍首相が、「沖縄の負担を県外移設をすることによって軽減する」と述べた約束を、果たすべきである、と思う。

それにしても、中井真知事の変節の理由は、何処にあるのだろう。

     ≪関連サイト案内≫

カヌーの市民ら、スパット台船近くで抗議 辺野古=琉球新報 9/5

「微妙に考え違う」 仲井真知事、「辺野古中止」賛成の公明に=琉球新聞 9/5
 
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-231155-storytopic-271.html


(2014/9/5)