戦前の東亜日報。この投稿記事とは、関係がありません |
「亀裂を露わにした大国の国際政治」という章において、詳しく、分析をしている。
1) 東亜日報の記事より
『22日に電撃的に行われたイスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」のシリア内の拠点への攻撃で、米国のオバマ大統領が超党派の支持を得ている。「軟弱な大統領」という否定的なイメージから脱し、11月の中間選挙を控え、政治的状況を有利に変えた。
しかし、「シリア空襲」後、オバマ大統領が越えなければならない山は一つや二つではない。英国やフランスなどの同盟国がシリア空襲を躊躇する中、ロシアが非難するなど、国際社会で反応が交錯している。
●亀裂を露わにした大国の国際政治
『シリア空襲直後、国連総会へ向かったオバマ大統領は、各国代表団に対して「国際協力」を呼びかけた。世界の紛争を同盟国との協力で解決していくという原則は、今年5月にオバマ大統領が明らかにした「制限的介入主義」の核心的内容だ。その点で、今回の空襲に中東5ヵ国が参加したことは外交的勝利と言える。
過去に米国の軍事介入に反対したアラブ諸国は、概ね今回の空襲を支持している。中東盟主のエジプトまで米国主導のイスラム国撃退作戦に支持を表明した。自国の領空を「侵犯」されたシリアも、今回の作戦に異議を提起せず、米国の顔色をうかがっている。
しかし、米国の友好国である英国やフランスなど欧州国家が今回の空襲に参加しないことは、オバマ政府にとっては残念な点だ。
激しく反発しているのはロシアだ。ウクライナ情勢で米国と対立しているロシアのプーチン大統領は、「今回の空襲は、シリア政府の承認や国連安全保障理事会の決議なく行われた」とし、国際法違反だと非難した。南米の大国ブラジルのルセフ大統領も、「米国のイスラム国への空襲は遺憾だ」と述べた。
こうした中、中国が空襲を支持する立場を明らかにしたことは、オバマ政府に大きな力になっている。
・・・・・
今回の空襲で、オバマ大統領は意図と関係なく「戦争を遂行した大統領」として記録される可能性が高まった。イスラム国を粉砕し破壊するには長くて数年かかるという見方が支配的だからだ。場合によっては、2017年1月に退任するまでイスラム国と戦争をする可能性もある。
これは、2008年の大統領選レースで、ブッシュ前大統領のイラク戦やアフガン戦を非難したオバマ大統領の政治的アイデンティティに合致しない。・・・』=東亜日報 9/25
2) 「米国の大義」の前には、「選挙公約」も、反故にするのか
記事は、”今回の空襲で、オバマ大統領は意図と関係なく「戦争を遂行した大統領」として記録される可能性が高まった”と書く。
私も同感である。
この事は、今回の空爆に参加しなかった英国やフランスをはじめとして、世界中の多くの国々の国民が、一様に感じている事では、ないだろうか。
というより、オバマ大統領に失望した、と見る向きの方が多いのではなかろうか。
この記事が指摘しているように、オバマ大統領は、「ブッシュ前大統領のイラク戦やアフガン戦を非難した」来た筈である。
そして、イラクやアフガンから、米国の軍隊を引き揚げる事が、オバマ大統領の
公約であったはずである。
2008年の8月28日の指名受諾演説において、オバマ大統領は、『「次の4年を(ブッシュ政権下の)過去8年と同じにしてはならない」、「未来に向けて行進しよう」と民主党内の結束を呼びかけた。
外交問題については「粘り強い直接外交を復活させる」とし、「明確な使命がない限り、戦地に軍を派遣することはない」と表明した。ジョージ・W・ブッシュ政権下で行われたイラク戦争については、「責任を持って終結させる」とした』(=wikipediaの記事よりの引用)
もはや、この公約は、反故にされた、ということか。
今回の作戦において、「戦地に軍を派遣するための、明確な使命」とは、どんな内容なのであろうか。
それは、米国の国民に、明確に示されたのであろうか。
そして、多くの国民が、それを支持した結果、のことであろうか。
もし、仮に「そうだ」としたら、私は、オバマ大統領の決断を支持した、米国の国民には、賛成できないし、幻滅を感じる。
それにしても、中国が、__今回の米国による__この空爆を指示したことは、意外である。
「敵の敵は、味方」ということなのであろうか。
それだけ、中国の国内においても、「イスラムの力」が台頭してきているのであろうか。
政府が無視することが出来ないほどに、大きな勢力となりつつあるのだろうか。
◆ 動画
シリア国内の、20か所に対して、空爆が行われた。
◆ 動画
ペルシャ湾に展開するミサイル巡洋艦「フィリピン・シー」から発射されたミサイルの映像。
また、空爆のために飛びたつ、爆撃機の映像。
記事は、”今回の空襲で、オバマ大統領は意図と関係なく「戦争を遂行した大統領」として記録される可能性が高まった”と書く。
私も同感である。
この事は、今回の空爆に参加しなかった英国やフランスをはじめとして、世界中の多くの国々の国民が、一様に感じている事では、ないだろうか。
というより、オバマ大統領に失望した、と見る向きの方が多いのではなかろうか。
この記事が指摘しているように、オバマ大統領は、「ブッシュ前大統領のイラク戦やアフガン戦を非難した」来た筈である。
そして、イラクやアフガンから、米国の軍隊を引き揚げる事が、オバマ大統領の
公約であったはずである。
2008年の8月28日の指名受諾演説において、オバマ大統領は、『「次の4年を(ブッシュ政権下の)過去8年と同じにしてはならない」、「未来に向けて行進しよう」と民主党内の結束を呼びかけた。
外交問題については「粘り強い直接外交を復活させる」とし、「明確な使命がない限り、戦地に軍を派遣することはない」と表明した。ジョージ・W・ブッシュ政権下で行われたイラク戦争については、「責任を持って終結させる」とした』(=wikipediaの記事よりの引用)
もはや、この公約は、反故にされた、ということか。
今回の作戦において、「戦地に軍を派遣するための、明確な使命」とは、どんな内容なのであろうか。
それは、米国の国民に、明確に示されたのであろうか。
そして、多くの国民が、それを支持した結果、のことであろうか。
もし、仮に「そうだ」としたら、私は、オバマ大統領の決断を支持した、米国の国民には、賛成できないし、幻滅を感じる。
それにしても、中国が、__今回の米国による__この空爆を指示したことは、意外である。
「敵の敵は、味方」ということなのであろうか。
それだけ、中国の国内においても、「イスラムの力」が台頭してきているのであろうか。
政府が無視することが出来ないほどに、大きな勢力となりつつあるのだろうか。
◆ 動画
シリア国内の、20か所に対して、空爆が行われた。
◆ 動画
ペルシャ湾に展開するミサイル巡洋艦「フィリピン・シー」から発射されたミサイルの映像。
また、空爆のために飛びたつ、爆撃機の映像。
果たして、「無法者」と呼ばれるべきなのは、イスラム国」か、それとも、「オバマ大統領」であろうか。
(2014/9/25)
(2014/9/25)