2014年9月24日水曜日

米国主導のシリアの空爆  最新鋭のステルス機のF-22も投入_

ついに始められた。
オバマ大統領が、シリアへの攻撃を開始した。
これこそが、「集団的自衛権の行使」の典型的な例である。

この空爆を正当化するための名目は、「イラクで人道支援やアメリカ人の保護」するというののである。


この攻撃において、最新鋭のステルス戦闘機のF-22が、始めて、投入された。

1) yahooニュースの記事より__

『イスラム過激派組織「イスラム国」の壊滅を目指し、アメリカ軍などは22日、シリアで初めての空爆を行った。

 国防総省の発表によると、アメリカ軍などは22日、ステルス戦闘機、爆撃機、トマホークミサイルなどを使い、シリア領内での攻撃を行った。攻撃は22日に決定された上で即日行われた。

 アメリカNBCテレビは、攻撃は日本時間23日午前9時半に始まり、アメリカ単独ではなく、サウジアラビアカタールなど中東の各国と合同で行われたと報じている。


また、攻撃は「イスラム国」のシリアでの本拠地とされる、ラッカ周辺で行われたと伝えている。攻撃の対象は約20か所に上り、司令本部や訓練施設も含まれるという。ただ、アメリカ政府はこれまでのところ、攻撃の対象や成果などの詳細は明らかにしていない

 これまで、アメリカによる空爆は、イラクで人道支援やアメリカ人の保護を目的に行ってきたが、シリア領内でイスラム国の中枢に対する空爆に踏み切ったことで、壊滅を目指した攻撃が本格化した形』=yahooニュース 9/23

2) 中東の火薬庫が再び、爆発することになった

ついに、オバマ大統領が、ルビコンを渡った。
9月22日は、「記念すべき日」となった。
アメリカ軍と、その支援国が、シリアで、初めての空爆を行った。

すでに述べたように、今回の空爆で、初めて、最新鋭のステルス戦闘機のF-22が、投入された。
その意味で、これは、「F-22の実験である」と見る事が出来る。

ステルス機などによって、投下された爆弾は、200発以上。
トマホークミサイルは、47発が、発射された。

米国に協力をしたのは、バーレーン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、ヨルダン、カタールである。
これらは、すべてが、アラブ諸国である。



WSJが伝えるところによると、オバマ大統領は、攻撃について、次のように述べた。
「この有志連合の強さは、これが米国単独の戦いでないことを世界に明示している。何にも増して、中東の市民と政府はイスラム国を拒絶し、地域そして世界の市民に享受されるべき平和と治安のために立ち上がっている」

 「総合的な取り組みは時間を要する。今後は課題も浮上するとみられるが、国家、地域、そして世界全体の安全を確保するため、われわれはこのテロ集団との抗戦において必要な行動を取る」

これで、再び、中東に、大混乱が起こることだろう。

米国のオバマ大統領は、攻撃は空爆のみで、地上部隊の投入は考えていない、ようだ。
だが、とても、そんなことでは収まらないであろう。

いったい、オバマ大統領の戦争目的は、何処にあるのだろう。
いかなる状態が、実現すれば、戦争目的を達した、というのであろう。

本当に、イスラム勢力を、この地上から、「抹殺する事」が可能と考えているのであろうか。


この度は、米国内の「強硬策を求める声」に負けての、空爆の実施である。

だが、一度譲歩すれば、また、同じことをしなければならないことは、オバマ大統領も、良く解っているであろう。

米国が空爆に踏み切ったことで、中東に、大混乱が起こることになった。

だが、それは同時に、米国内での混乱を、「もたらすもの」となることだろう。


             (空爆の様子を伝えるニュースの動画)





 
(2014/9/24)