2014年9月26日金曜日

エボラ出血熱対策のため、西アフリカで封鎖措置  約120万人が隔離状態へ

AFPの記事とは、別
東側にばかりに気を奪われていた結果のことではないのか。
今、西アフリカでは、エボラ出血熱が、蔓延している。

西アフリカのシエラレオネで、24日、エボラ封じ込め対策として、新たに国内の3県などの封鎖措置が発表された。

封鎖は即日執行され、約120万人が、実質的な隔離状態に置かれた。



1) AFPの記事より_

エボラ出血熱のまん延に苦しむ西アフリカのシエラレオネで24日、エボラ封じ込め対策として新たに国内の3県などの封鎖措置が発表された。封鎖は即日執行され、約120万人が実質的な隔離状態に置かれた。
 シエラレオネのアーネスト・バイ・コロマ(Ernest Bai Koroma)大統領は24日午後、国民に向けたテレビ放送で北西部ポート・ロコ(Port Loko)、北部ボンバリ(Bombali)、西部モヤンバ(Moyamba)の3県を封鎖すると発表した。

 シエラレオネでは既に南東部ケネマ(Kenema)とカイラフン(Kailahun)の2県で封鎖措置がとられていることから、今回の新たな措置によって、封鎖された県は全14県中の5県となった。これでシエラレオネ人口の3分の1を超える人々が自由な移動を禁止されたことになる。

 世界保健機関(World Health OrganizationWHO)発表の最新統計によると、これまでに西アフリカで確認されたエボラ感染者は約6000で、その約半数が死亡している。シエラレオネでは感染者が1813人、死者593となっている』=AFP 9/25

2) シエラレオネには、ギニア、リベリアが、隣接

今、アフリカ大陸が、受難の秋(とき)にある。
シリア、イラクの反対側のシエレオネ(正式には、シエラレオネ共和国)で、エボラ熱が、大流行しているからである。
 
シエラレオネには、ギニア、リベリアが、隣接する。
この地域でのエボラによる感染者は、2万人を超えた。
 
治安は、悪化しており、患者が、隔離施設から、逃走したりしている。
だから、詳しい死亡者の数は、特定できない。

患者は、1日で、数百人から数千規模で増え続けている、と報告されている。
米国での、ある統計によると、今後の感染者は、140万人にのぼる、とみられている。

この措置は、あまりにも、遅すぎた、というべきである。
私が、このブログで投稿したのでさえ、6月24日の事である。

その時、取り上げたニュースの記事で、すでに、「制御できない状態にある」と報じられていた。

このような状態にあるのは、東側の、ガザやイスラエル、イラク、シリア情勢に目を奪われて、この地域の事を、軽視した結果ではないか。

今頃になって、米国や日本なども、対策に乗り出したようだが、あまりに遅すぎる。
自国の利害のみにとらわれて、世界での、こうした困難な状況を放置することは、「大国」のすることではない。

このような事態の解決に乗り出すことこそが、真の国際貢献になる。


               ≪関連サイト案内≫
*”エボラの致死率71%、「対策に抜本的改善を」 WHO”=CNN 9/24
http://www.cnn.co.jp/world/35054167.html
*”エボラ感染、最悪140万人も 米CDCが推計”=CNN 9/24
http://www.cnn.co.jp/world/35054160.html?tag=mcol;relStories

(2014/9/26)