ＮＨＫによる大誤報があった。御嶽山の噴火について、ＮＨＫは、２７日には、「最新情報」として、「登山者に死者なし」と報道した。
さて、池上彰氏は、ＮＨＫにも「、謝罪せよ」というであるか。
「訂正も、謝罪も必要がない」と、論評するのだろうか。
見ものである。
噴火による犠牲者は、まだ、これから増えそうである。
「天の怒りの声」などという、気楽な事を言っている状況ではなくなって来た。
今日になって、山頂付近や登山道で３１人が、心肺停止状態で発見された。
１） 信濃毎日の記事から＿＿
『 長野県警は２８日、木曽郡王滝村と岐阜県境にあり、２７日に噴火した御岳山（３０６７メートル）の山頂付近や登山道で心肺停止状態の３１人を発見したと発表した。県災害対策本部によると、このうち４人を山麓に搬送中という。
自衛隊、県警、消防などが２８日早朝から、山中に取り残された登山者の救助を再開。県災害対策本部は午後２時時点で、骨折などの重傷者を含め計３０人のけが人を確認したとしている。
・・・・
国土交通省中部地方整備局（名古屋市）は、同日朝からヘリを使って降灰の状況を調査。御岳山東側の木曽郡木曽町開田高原周辺で降灰を確認したが、「量はそれほど多くない」としている。同町は２８日、村内全域に防災無線を通じ、降灰の可能性があるとしてマスクの着用などを求めた。
気象庁は２８日、御岳山の噴火時刻について、地殻変動を精査した結果、これまでの発表より１分早い２７日午前１１時５２分ごろに修正した。長野地方気象台によると、御岳山周辺の火山性地震は２８日午前０時～午後２時の１時間ごとに１～２０回観測。噴煙は高さ約３００メートルに達している 』＝信濃毎日 9/28
これが、噴火当時に、ＮＨＫが、流した映像である。
タイトルは、「御嶽山噴火 最新情報 ヘリからの空撮映像あり 登山者に死者なし NHKニュース」というものである。
その後、何の訂正もせずに、２８日には、「御嶽山噴火３１人心肺停止 あす捜索再開」というタイトルで、記事を掲載した。（注①）
この最初の報道に関する、謝罪は、もちろんの事、訂正さえ、されていない。
ＮＨＫは、消防や警察の発表を、そのままコピペして、報道した。
充分な取材をせずに、Ｙｏｕｔｕｂｅに投稿された動画を使った。
だから、「ＮＨＫが悪い訳ではない」、とでも言いたいのであろうか。
ＮＨＫだから、「誤報でも許される」、とでも言いたいのであろうか。
今日の、朝日新聞への「バッシング」は、ＮＨＫには、無関係の事のようである。
これからも、「我らが、ＮＨＫ」は、誤報をしようと、ＮＨＫの「言われなき」報道で「人が自殺をしよう」と、「我、関せず」を貫いていくのであろうか。
元ＮＨＫの、池上彰氏は、この事に関して、いかなる論評をするだろうか。
「論上する立場にはない」、とでも言うのであろうか。
３） 登山中の人が撮影した映像
偶然に居合わせた登山者の、撮影によるもの。
これも、文明の利器のなせる業である。
現場の生々しい噴火の様子が分かる。
◆ 天下のＮＨＫが、Ｙｏｕｔｕｂｅに投稿された動画を、そのまま使った。
これこそが、ニュースと言える。
こういう情報は、速報性が命。
その現場に居合わせたものが、「記者となる」ことが出来る。
これからのニュース報道は、プロと素人の区別が、「無くなっていく」のではなかろうか、と思われる映像である。
（注①）
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140928/k10014944041000.html
（追記＿ 訂正とお詫び＿）
ＮＨＫは、＿ＴＶ映像の事は、分らないのですが＿＿ＮＨＫの動画では、「死者はなし」とは、述べていませんでした。
ですので、その点に関しては、訂正をして、お詫びいたします。
ただ、ＮＨＫが、警察発表を鵜呑みにして、そのまま、「１人重傷、７人けが」と報じたに過ぎない事は、変わりません。
よって、記事は、このまま掲載いたします。
（ 2014/10/1）
（2014/9/28）
