これは、AFPの記事からの引用。 |
オバマ大統領が、中東での「宗派間対立を解決させることはできない」という主張は、正しい。
だが、オバマ大統領は、「この主張を受け入れること」をしなかった。
オバマ大統領は、イラクやシリアでの空爆に、踏み切った。
最悪の選択をした。
1) ロイター が伝えた記事より
『中東のイスラム教徒は宗教戦争を戦っている。北アイルランドでも20世紀の最後の約30年間、プロテスタントとカトリックの対立で多くの血が流されたが、そこから得られた教訓は、当事者同士が平和を強く希求しない限り、宗派間対立を終わらせることは誰にもできないということだ。
宗派間対立に外部から干渉しても火に油を注ぐだけであるのは、歴史が証明している。激しい戦闘の終結は内側から始まるものだ。オバマ米大統領は、内側からしか完治できない「がん」を切除しようとすることで、米国民を危険にさらしている。イラクや中東に再び関与を強めることは、干渉主義からの脱却というオバマ政権の大きな方針とも矛盾する。
宗教やイデオロギーをめぐる紛争は通常、国境線の引き直しや政権転覆を目的として行われる。米国は知っているはずだが、こうした争いを第三者が終結させることはできない。南北戦争では70万人が命を落としたが、英国もフランスも終わらせることはできなかった。
先行きの見通せない戦争に再び踏み出したオバマ大統領は、「2週間」以内に「海外の同盟国と米国議会」に意見を求めると約束している
米政府には新たな戦略が必要だ。米国を最優先し、他国は自分たちで責任を引き受けなくてはならないと認める戦略だ。他国は、自分たちが内側に抱える問題に対しては、なおさら自分で責任を持たなくてはならない
エコノミスト誌が繰り返し指摘するように、イラクやシリアには、宗派間対立の解決に本気で取り組むようになるまで、イスラム国の阻止は望めない。
米国が宗派間対立を解決させることはできない。アフガニスタンのカルザイ大統領との11年間、イラクのマリキ前首相との8年間に及ぶ協力が無駄に終わったことが、それを十分に証明している。
現在の中東の指導者たちは、大きな犠牲を伴う平和を受け入れるかどうか、決断を迫られている。』=ロイター 9/18
2) こうした争い―宗派間対立―を、第三者が終結させることはできない
・「当事者同士が、平和を強く希求しない限り、宗派間対立を終わらせることは誰にもできない」
・「宗派間対立に外部から干渉しても、火に油を注ぐだけである」
・「バマ氏は、内側からしか完治できない「がん」を切除しようとすることで、米国民を危険にさらしている」
・「イラクや中東に再び関与を強めることは、干渉主義からの脱却という、オバマ政権の大きな方針とも矛盾する」
このように述べたあと、「こうした争いを第三者が終結させることはできない」と結論付けている。
だから、米国は、「新しい戦略をもつべきだ」と、主張する。
それは、「米国を最優先し、他国は自分たちで責任を引き受けなくてはならないと認める戦略」であると、述べる。
要するに、このロイターの記事の、コラムニストは、オバマ大統領に、「中東から手を引け」、と言っているのである。
だから、米国は、「新しい戦略をもつべきだ」と、主張する。
それは、「米国を最優先し、他国は自分たちで責任を引き受けなくてはならないと認める戦略」であると、述べる。
要するに、このロイターの記事の、コラムニストは、オバマ大統領に、「中東から手を引け」、と言っているのである。
この記事の筆者は、米サンディエゴ州立大学の、歴史学教授である。
歴史学者らしく、その見方・方法論は、正確で、的確である。
主張も、明解である。
オバマ大統領は、この戦略を受け入れるべきであった。
主張も、明解である。
オバマ大統領は、この戦略を受け入れるべきであった。
ところが、先日の22日の、ついに、オバマ大統領は、「先行きの見通せない戦争に再び踏み出した」
シリアへの空爆を開始した。
もちろん、それは、「イスラム国」という「過激派組織」を、壊滅させる事にある。
だが、果たして、この”「イスラム国」という「過激派組織」を壊滅させる事”が、出来るのであろうか。
そんなことが出来ないのは、分りきった事である。
この記事が指摘するように、アフガンやイラクの例を挙げるだけで、十分に分る事である。
すでに、証明済みのことである。
だから、オバマ大統領は、「出来もしないことをしよう」とはせずに、早急に、中東から手を引きべきである。
◆ イラクの首都で、テロ
9月25日、イラクの首都、バクダッドで、自動車爆弾による攻撃が、あった。
14人が、死亡し、37人が負傷した。
≪関連サイト案内≫
*”オバマ大統領、イラクでの米軍戦闘任務を否定”=AFP 9/18
http://www.afpbb.com/articles/-/3026217
*”イスラム国、米と有志連合市民の殺害を呼び掛け”=AFP 9/22
http://www.afpbb.com/articles/-/3026707
*”動画:イラク首都で車爆弾攻撃、14人死亡”=AFP 9/25
http://www.afpbb.com/articles/-/3026951
*”アルカイダ系組織「ホラサン」シリア空爆で一躍注目の的に”=AFP 9/24
http://www.afpbb.com/articles/-/3026845?ctm_campaign=outbrain
(2014/9/25)
シリアへの空爆を開始した。
もちろん、それは、「イスラム国」という「過激派組織」を、壊滅させる事にある。
だが、果たして、この”「イスラム国」という「過激派組織」を壊滅させる事”が、出来るのであろうか。
そんなことが出来ないのは、分りきった事である。
この記事が指摘するように、アフガンやイラクの例を挙げるだけで、十分に分る事である。
すでに、証明済みのことである。
だから、オバマ大統領は、「出来もしないことをしよう」とはせずに、早急に、中東から手を引きべきである。
◆ イラクの首都で、テロ
9月25日、イラクの首都、バクダッドで、自動車爆弾による攻撃が、あった。
14人が、死亡し、37人が負傷した。
≪関連サイト案内≫
*”オバマ大統領、イラクでの米軍戦闘任務を否定”=AFP 9/18
http://www.afpbb.com/articles/-/3026217
*”イスラム国、米と有志連合市民の殺害を呼び掛け”=AFP 9/22
http://www.afpbb.com/articles/-/3026707
*”動画:イラク首都で車爆弾攻撃、14人死亡”=AFP 9/25
http://www.afpbb.com/articles/-/3026951
*”アルカイダ系組織「ホラサン」シリア空爆で一躍注目の的に”=AFP 9/24
http://www.afpbb.com/articles/-/3026845?ctm_campaign=outbrain
(2014/9/25)