2014年9月6日土曜日

自民党の脇雅史参院幹事長が、対応を批判  党内で孤立、離党か

自民党の対応を批判した。
自民党内で孤立で、離党の可能性もある。

自民党の脇雅史参院幹事長が、参院選挙制度改革に対する自党の取り組みに抗議。

「離党も選択肢に入れている」、と漏らした。



1)時事ドットコム の記事より__。

『自民党の脇雅史参院幹事長が、参院選挙制度改革に対する同党の取り組みに抗議するため、離党も選択肢に入れていると、自らに近い議員に伝えていたことが5日分かった。

溝手顕正参院議員会長ら参院執行部の対応を見極めた上、来週にも判断する。党幹部が抗議の離党となれば異例の事態で、遅々として進まない選挙制度論議に影響を与えそうだ。
 
 脇氏は5日、参院選改革について「与党が何もやらないのは国民への背信行為だ。私の行動によって、自民党議員の自覚を促さないといけない」と周辺に語った。

 脇氏は参院選挙制度の見直しを検討する与野党協議会座長で、隣接する府県を統合する「合区案」を提唱。しかし、「事前の根回しがなかった」と党内が反発。合区案を基にした党内の意見集約は進まず、脇氏は参院自民党内で孤立していた。・・・

 ただ、脇氏は比例代表選出議員で、離党すれば「党に与えられた議席」だとして、議席返上を求める声が上がるのは必至だ』=時事ドットコム http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2014090501000 


2) 自民党が多数を占める現状では、無理

気骨のある政治家がいたものである。
今どき、珍しい。まして、自民党の議員である。
しかも、参議院の自民の幹事長だ。

それにしても、自民党の対応は、笑止である。

脇氏が、議席を返上しなければならないのだとしたら、同様に、これまでに同じような行動を取った、他の党の議員も議席を返上すべきであろう。

それにしても、自民党内で反発が出た理由が、「事前の根回しがなかった」ことによるとは、時代錯誤も甚だしい。

自民党は、やはり、今もって、近代的政党と言うには、程遠い政党であることが、改めて、浮き彫りになった

「談合政治」や「料亭政治」―明治維新以来の伝統の―から、脱皮出来ていないことが明瞭になった。


このような政党に、参議院改革を望むこと事体が、無理な事である。
これでは、自民党に、選挙改革は出来ないであろう。

自民党の参院幹事長である脇雅史氏は、身体を張ってまで、参議院選挙改革をしようとしている。

「与党が何もやらないのは国民への背信行為だ。私の行動によって、自民党議員の自覚を促さないといけない」と周辺に語った、という。

国民の信託に、真摯に答えようとしている。
それに対する、自民党内の返答が、「事前の根回しがなかった」というものだ。

あきれ返るほかはない。

このような政党には、「顔を洗って、出直せ」と言いたくなる。

裁判で、「違憲である」という判断が出てもなお、このような対応しかできないようでは、与党としての資格がない。

このような態度は、日本の国民を愚弄するものである。
繰り返しになるが、このような政党に、到底、参議院改革は出来ない。

では、他にいい方法があるか。
衆議院に検討させる方法ではどうか。

之でも、やはり、自民党が多数を占める現状では、無理だろう。

ここに、この問題の深刻さがあると思う。


(2014/9/6)