2014年9月19日金曜日

沖縄訪問中のモートン・ハルペリン氏  「広大な基地が残っていることに、非常に驚いた」__


指摘は、その通りである。
しかし、__他国への基地建設は良くないことだ__ と思うのなら、
米国が、日本へ沖縄を返還する時に、初めから米軍の基地を残さなければよかったのである。





1) 琉球新報の記事より__

米国のモートン・ハルペリン氏が、沖縄を訪れた。
氏は、沖縄返還に関する米政府の交渉担当者を務めた。

”名護市辺野古への新基地建設については、「他国への基地建設は良くないことだ」”と述べた。

そのうえで、「建設に反対する県民の声に沿って解決策を見いだすべきだと指摘」した。

沖縄返還に関する米政府の交渉担当者を務めたモートン・ハルペリン氏が17日、47年ぶりに来沖し、宜野湾市の米軍普天間飛行場、糸満市の平和祈念資料館平和の礎轟の壕を視察した。

名護市辺野古への新基地建設については「他国への基地建設は良くないことだ」と強調。「(新基地建設には)その土地に住む人々の意見を考慮すべきだ」と建設に反対する県民の声に沿って解決策を見いだすべきだと指摘した。

 沖縄国際大学の校舎屋上から普天間飛行場を見渡したハルペリン氏は「人口が集中する地域に広大な基地が残っていることに、非常に驚いた」と強調。沖縄返還後、米軍基地の整理縮小が進まなかったことに「日米二つの民主主義国家の連携を継続する上で不幸なことだ」と述べた。

 平和の礎では米軍司令官バックナー中将などの名が刻まれた刻銘板を訪れた。視察後、「戦争の悲惨さを感じた。苦しみを与える戦争は避けるべきだ」と話した・・』=琉球新報 9/18
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-231760-storytopic-3.html


2) 沖縄が返還されるときに、米軍の基地を残したことが、原因




何故、沖縄が返還されるときに、米軍の基地を残すように、日本の政府に要求したのであろうか。

米軍の基地を残すような返還交渉を、米国が日本の政府に要求したから、
 米軍の基地が残った。
そうでなければ、今のような問題は、起こらなかったのである。

今頃になって、そのようなことを言っても、遅いのである。


3) 「とても美しい海だ。こんな美しい自然を壊す前」に、よく考えよ

モートン・ハルペリン氏は、辺野古の工事現場を視察した。
そのあとで、次のように述べた。

『・・・約1時間ほどで視察を終え、辺野古漁港に戻ったハルペリン氏は「とても美しい海だ。こんな美しい自然を壊す前に、新基地建設でどれぐらいのダメージがあるか考えていかないといけない」と感想を述べた。

カヌー隊の抗議について「政府と地元住民の対立はどの国にもあるが、そのために話し合いが必要だ」と指摘し、「その権利は誰にも認められている」と述べた。』琉球新報 9/18
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-231780-storytopic-3.html

4) 一度壊してしまえば、もう、元に戻すことは、不可能に近い事

指摘は、その通りであろう。

一度壊してしまえば、もう、元に戻すことは、不可能に近い事であろう。
たとえ元に戻せても、その時には、もう。サンゴも、ジュゴンもいなくなっている。

「政府と地元住民の対立はどの国にもあるが、そのために話し合いが必要だ」
これも、その通りである。

安倍首相を始め、この度辺野古を訪れた菅長官は、一度でも、住民らと話し合いを持ったことがあるか。
あるいは、持とうと言う努力をしたことがあるか。

そんなことは、一度もしてはいまい。
ただ、ひたすらに、__米国との約束だから」といって__強引に、移転のための工事を進めている。

これでどうして、沖縄の住民に、納得をせよ、と言えるのか。
安倍政権は、まず、一度、工事をとめるべきだ。

そして、少なくとも、11月の沖縄の知事選で、民意が示されるまで、待つべきである。


(2014/9/19)