2014年6月25日水曜日

多事叢論:三鷹市や調布市では大量(30㎝)のひょうが降り積もった。NHKは?

NHKが、いかに欺瞞に満ちた放送局であるかを、象徴している。
昨日東京に降った「ひょう」にことである。


「関東甲信は24日、上空に強い寒気が流れ込んだ影響で大気が不安定な状況が続き、各地で雷を伴う激しい雨や、ひょうが降った。東京都三鷹市や調布市では大量のひょうが積もった。気象庁は大気が不安定な状態が25日も続くとして、土砂災害や低い土地の浸水、落雷などに警戒するよう呼びかけている。」(日本経済新聞 6/25)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG2404D_U4A620C1CC1000/

烈しい雨が降り出したのは、午後2時過ぎごろ、のことであろう。
そして、その雨は、ひょうを降らした。

  「東京都三鷹市、調布市、世田谷区などではひょうが降った。三鷹市によると午後2時半ごろ直径3センチ程度のひょうが降り、多いところでは30センチ以上積もった」と、日本経済新聞は、報じている。


NHKも、22時21分に、豪雨やひょう、については報道している。

しかし、それは「非常に激しい雨やひょうが降りました」「大量のひょうが降った地域もあります」という報道の仕方にすぎない。

日本経済新聞のように、30センチと具体的な数字をあげてはいない。

ニュースに貼り付けられている画像も、違う。

日本経済新聞は、道路に盛り上がっている、大量のひょうを写したものを使っている。






(これは、youtubeの動画。)

NHKは、なんと、冠水した道路を写したもの、を貼り付けている。
そこには、大量のひょうは見られない。

NHKの報道からは、大量のひょうが降った、としか分らない。
常識的言えば、今どきのひょう、だ。

「大量のひょう」と表現されていても、30センチも降り積もった、などと想像できる人はいまい。

ここに、NHK独特の、トリックがある。

NHKが、いつも強調するのは、公正な報道である。
これが、公正な報道と言えるのか。

 都合悪い事は、報道しない、まげて報道する

この報道で、NHKというのは、都合悪い事は、報道しない、あるいは、まげて報道する、ということが良く分った。

ふだんから、NHKは、地球温暖化について、特集を組むなりして、盛んに、報じてきている。
いわば、地球温暖化の権化のような存在だ。

そのような,NHKにとっては、今頃ひょうが降り、しかも30センチも積もったとなると、大変だろう。

ひょうが降ったことは、否定できない。
が、「大量のひょう」ということばを使えば、ごまかせる、と思ったのであろう。

もちろん、報道機関がNHKしかない、と言う状態なら、ごまかせた。
だが、世は、ネット時代である。

仮に、日本の報道機関が報道しなくても、海外の報道機関がある。
それを家にいながらにして、見る事が出来る。
そういう時代である。

この大量のひょうの取り扱いは、NHKの二つの面を浮かび上がらせている。

一つは、NHKの地球温暖化の放送は、NHKにとって、都合の良いものだけをとりあげ報道しているにすぎない、のではないか、ということ。

もうひとつは、NHKには、いまだに、NHKしか放送局がなかった時代の「意識」が存在する、のではないか、ということである。

もう、「時代遅れ」の,NHKは、今の日本には必要がない。
存在価値もない。
この記事から、感じたことである。

(2014/6/25)