2014年6月25日水曜日

多事叢論:情報公開の違い。ニューヨーク連邦高裁と日本の最高栽。

現在の日本においては、決して、このようにはならない。
三権の分立が徹底している米国ならでは、ことである。
ニューヨーク連邦高裁の決定が、あっての事であった。



『米中央情報局(CIA)が2011年、米国籍のイスラム指導者、アンワル・アウラキ師を殺害した無人機作戦について、米司法省が事前に合法性を認めていた内部文書が23日、初めて公開された。

アウラキ師は当時、イエメンに拠点を置くアルカイダ系テロ組織「アラビア半島のアルカイダ」(AQAP)を率いていた。』
(CNN 6/24)

軍事より、外交」を優先すると宣言したオバマ大統領であるが、無人機による攻撃で、多くの人々を殺傷している。

これにより、オバマ大統領の二面性とともに、米国の大統領としての苦悩も見て取れる。

実際には、どれほどの人々が犠牲になった、のであろうか。

「オバマ大統領1期目の就任直後の09年1月、初の無人機攻撃で少なくとも9人のパキスタン市民が殺害された。調査報道協会(本拠ロンドン)が先週発表した報告では、それから5年間に世界で行われた無人機作戦で2400人が死亡。うち少なくとも273人は民間人だ」と、Newsweekmが、報じている。

「2400人」と言う数値が、正確なものか、どうかは、不明だ。
多いとみるか少ないとみるかも、それ其れであろう。


 アウラキ師を殺害した無人機作戦

だが、ここで問題にしたいのは、そのことについてではない。

「アウラキ師を殺害した無人機作戦」は、従来は、機密であった、ということだ。

「米政府はこれまで、文書の公開は国家の安全を損なう恐れがあるとして機密扱い」であった。

それを、今回、ニューヨーク連邦高裁が、公開を命令した。
その結果、公表されることになった、ものである。

米国において、三権分立の原則が、明確に働いていることを示す証拠といえる。

このことである。

* 日本では、ニューヨーク連邦高裁のような公開命令は、出せない

では、日本においてはどうであろうか。
三権分立の原則は、有効に機能しているであろうか。

というより、三権分立の原則が、働くような仕組みに、なっているであろうか。
憲法の規定が、そうなっているであろうか。

残念ながら、決して、そうはなっていない。
ここに、特定秘密保護法の盲点がある。

現在の日本において、特定秘密保護法のような法律が施行されれば、最高機関である国会は、もちろんのこと、裁判所にも手が出せない。

今回の、ニューヨーク連邦高裁がしたような、公開命令を出すことが出来ない。
そのような仕組みにはなっていないのである。

国民にとって、特定秘密保護法が危険な法律であることの、証明である。

(2014/6/25)