2014年6月22日日曜日

ショート時評:高速道路の無料化が、いまから50年後に延ばされた。

我が国の高速道路料金が、高いのは、世界でも、珍しい。
国土が狭ければ、料金は、安く出来るはず、と思うのだが。

逆に、いつまでも、安くは、ならない。
しかも、それは、今後も、解消する意思がない、と法律で決まった。


『いつかは通行料金が不要に――その「いつか」が、やってこない見通しが強まってきた

 528日、高速道路の有料期間を2050年から65年へと最大15年間延長することを盛り込んだ、改正道路整備特別措置法などの道路関連法が参議院で可決、成立した。無料化が行われたとしても今から51年先。今春免許を取得した18歳の若者がそろそろ免許を返上しようかと考え始める年齢になる頃の話である』
(Business Journal 6/18)

無料化が行われるのが、50年後以降である、という。
そして、たぶん、15年後ぐらいに、また改正され、延長される、のであろう。

だから、永遠に、高速道路の無料化は、実行されない、ということである。

この記事は、触れてはいないが、高速道路の無料化が出来ないのは、地方都市の赤字を、大都市圏の黒字で、埋め合わせている、からであろう。

そして、高速道路の利益を、新たな高速道路の建設費に回すからであろう。
お金が、グルグル回るだけで、高速道路の無料化の実現を可能とする、ことには使われない。

だから、いつまでたっても、高速道路の無料化は実現しない。

しようとする意思もない。
そうすれば、「天下りの温床」がなくなる。
役人にとっても、道路族と言われる政治家にとっても、「うまみ」がなくなる。

法律を作るのは、政治家だ。
だから、この構図は無くなりはしない。

 大都市圏の高速道路の無料化を、早急に、実行すべきだ

本来であれば、大都市圏の高速道路の無料化は実現できる。
少なくとも、大都市圏の高速道路は、十分に利益が上がっているはずだ。

もし、大都市圏の高速道路高速道路を無料化すれは、料金所は必要なくなり、スムーズに走れ、渋滞もなくなる。

長距離の運転手は、当然、高速を走る事であろう。
そうなれば市内の渋滞は、大幅に改善される、であろう。

渋滞による、排ガスも減る。
運転手のイライラの減り、事故が減る。

車の燃料費が、少なくて済む。
そうなれば、運賃が安くなり、商品の値段が安くなり、消費者も助かる。

いいことずくめだ。
(2014/6/22)