2014年6月30日月曜日

多事叢論:米連邦最高裁、容疑者の携帯電話を調ベることを違法と判断。

人権に敏感な、米国ならでは、の事であろう。
米国連邦最高裁判所のことである。


1) 米国のCNNの記事が、伝えた事

 米連邦最高裁は25日、警察が捜査令状なしで容疑者の携帯電話を調べることは認められないとの判断を下した。プライバシーの権利を重視した形になった。

9人の裁判官は全員一致で、スマートフォンなどの電子機器は、令状なしで調べることのできる財布やブリーフケースといった所持品や自動車とは同列には扱えないと判断した。

財布などの所持品や自動車の令状なしでの捜査は、犯罪が行われたと考えられる「相当な理由」がある場合に、警察官の安全を守ったり、証拠隠滅を防いだりするために認められている。』 (CNN 6/26)


2) 携帯電話が必需品になった、現在においては重要な事

投稿者は、もっぱら、メールと電話、散歩の際の万歩計として、携帯電話を利用している。

スマホは、持たない。代わりに、タブレットを使う。
それにしても、何でも、携帯電話で済ますことが出来るようになった。

自動販売機での買い物から、新幹線の予約、航空券の予約。
銀行での出し入れの記録まで、出来る。

別の面から見れば、携帯の持ち主の影のような存在だ。
毎日の行動、嗜好、経済状態、果ては思考の傾向まで、記録される。

つまり、携帯の持ち主の内面が解る。
個人の内面に踏み込むことは、法律が禁じるところである。

よほどの理由が必要となる。

3) 米連邦最高裁の判断は、正しい。

米国最高裁は、その判決で

「技術の進歩によって個人が(大量の)情報を持ち歩けるようになったからといって、その情報が保護に値しなくなったわけではない」と指摘。逮捕に際して押収された携帯電話を調べる場合、警察は捜査令状を取らなければならないと明示した』

とCNNは、報じている。

この 米連邦最高裁の判断は、正しい。
捜査令状をいちいちとっていると、証拠を隠滅される可能性があるから、反対である、というのが、捜査当局の言い分であろう。

2)で述べたことを、さらに分りやすく例えると、携帯を見るというのは、個人の家に踏み込むことと同じである、と考えられる。

家に踏み込むには、捜査令状を提示するのは、当然のことだ。
だから、当然の判断である、と言える。

4) 携帯電話を自由に閲覧できる様では、安心して、外を歩けない

そうでないと、安心して、外を歩けないことになる。

現代は、生活が便利になった。だが、高度な技術が導入された結果、複雑にもなった。
だから、いつ、どんな理由で、事件の容疑者にされるか、わからない。

例えば、サイバー犯罪と言っても、どのようなものであるかは、すぐには答えられない、ぐらいだ。

個人の生活を便利にし、豊かにする携帯電話が、簡単に、警察が自由に閲覧出来るようであれば、個人の「プライバシーはない」も同然である。

日本においては、どうなっているのか、これを機会に知りたいものである。

(2014/6/30)