2014年6月20日金曜日

ショート時評:京都府が府内(京都市を含む)を訪れた観光客数を公表

特別に、紛らわしい事ではない。
別の面から見れば、要は、観光スポットの収入を基準にするか、観光客の総数を基準にするか、の違いであろう。


『京都府が2013年に府内(京都市を含む)を訪れた観光客数として「7787万人」と「6129万人」という異なる二つの調査結果を公表した。府の独自基準で計算した数字と、観光庁の全国共通基準で算出した結果で、府は「どちらも正確」という。ただ、1600万人以上もの開きがある二つの数字が並立することは混乱も招きそうだ』(京都新聞  6/20)
http://kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20140620000021


府は、このような数字を公表する目的について、「きめ細かな観光振興施策を進め、府の独自基準をベースに目標を達成したい」ためであるという。

ここでも、数値だけが、独り歩きしている感がある。

京都府が目指すのは、「20年までに府内の観光客数を8千万人」にすることである、と報じられている。

京都府における観光客の多くは、京都市内を観光する人々であろう。

もちろん、京都市を取り巻いている小京都もそうであろう。
宇治市。
亀岡市。
長岡京市。など。

北の方では、天橋立を起点として、丹後半島をぐるりと回って、小天橋に至る、コースがある。

北の方では特に、中国や韓国の方々が多いように思える。
それもそうであろう。

京都市内の寺院はほとんどが、中国をまねて建てられている。
国内で、もっと立派な建物が見られるのに、わざわざ見に来なくとも、良い訳だから。
今後、府内での観光客を増やすとしたら、「開発」すべきは、北の方である。
そして、「開発」の第一は、交通機関にある。
具体的に言うと、JR山陰線を、少なくとも、豊岡駅まで、複線化することである。

もちろん、福知山からの、宮津へ向かう路線も、同様だ。
今の流れは、それに逆こうしている。

先日も、北丹後鉄道に乗ったが、車両が汚いし、駅の待合室も、暗くて、寒くて、空調機もない。

小天橋まで行っても、豊岡に出るのに、長い時間、待たされるようでは、だめだ。

豊岡まで出れば、次は、城崎に行ける。
JR山陰線を、複線化すること。
この事こそが、観光客を増やす、もっともよい方法だ。
それは、地元の利益にもなる。

そして、京都のような狭い所ではなく、日本海の美しい海や、おいしい食べ物や、細やかな「もてなし」こそ、もっと、宣伝すべきことだ。

どのような数値を公表しようと、観光客を増やすことに、貢献することは、なかろう。
そんなことは、机の間に、ただ座っているだけの、役人の浅はかな知恵にすぎない、と思う。

(2014/6/20)