2014年6月18日水曜日

ショート時評:舛添都知事、オリンピックでの、競技場の施設を見直す

英断である。
利用出来る施設は、どんどん利用するべきだ。
新たに作っても、オリンピック後に、十分に活用されるとは限らない、からである。


 『2020年東京五輪・パラリンピックで、東京都が競技場3施設の計画を見直す方針を決めたことについて、舛添要一都知事は17日の都議会で、招致段階で前面に掲げていた「コンパクトな五輪」にこだわらず、都外の既存施設も活用する考えを表明した。
3施設は、バスケットボールとバドミントン会場の「夢の島ユース・プラザ」(東京都江東区)、カヌー・スプリントやボート競技が行われる東京湾中央防波堤の「海の森水上競技場」、カヌー・スラローム会場の「葛西臨海公園」(江戸川区)』(YOMIURI online5/18)
http://www.yomiuri.co.jp/olympic/2020/20140617-OYT1T50208.html?from=ytop_ylist

舛添都知事が、東京五輪・パラリンピックでの、競技場の施設についての計画を、見直すことを決定した。

この決定なら、たとえ「公約破り」でも良い。
なにも、「コンパクトな五輪」にこだわる必要など、少しもない。


東京オリンピックだから、といって、会場をすべて、東京に限る必要も、ない。
元々、狭い日本である。
交通機関も、発展している。

むしろ、東京などに交通渋滞の激しい所は避ける方が、選手にとっては、移動が楽であろう。

3施設と言わず、利用できる施設は、他にもあろう。
可能な限り、使うべきである。

それでは、企業が儲からない、という不満が出る事であろう。
しかし、オリンピックのような一時的なもので儲けようとすること自体、投機的だ。


なによりも、選手にとって、安全で、快適な施設であることが、第一であると思う。
快適な施設とは、選手が十分に実力を発揮できる施設のことだ。

観客の事も大切であろうが、たいていは、テレビでの観戦である。
特に、海外の人々は、そうだ。

選手や、直に会場で観戦する人々も、会場の美しさを見に来るわけではなかろう。

他には、どのような計画になっているのか知らないが、一から作らなくても、少しの手直しで利用できる施設があろう。

何しろ、世界に誇る東京であるのだから。
財政難に苦しんでいるのは、東京も同じであろう。

たとえオリンピックのため、であっても、これ以上、都民の多大な犠牲に上に、新施設を作るべきではない。

「もてなし」のしかたは、施設を充実させること以外にも、ある。
智慧を働かせることだ。

(2014/5/18)