2015年11月6日金曜日

国際法違反?「マッハ5の極超音速航空機(無人攻撃機)を開発中」 米国

これ以上の「殺人兵器」を作って、どうしたいのか。
米国防総省は、マッハ5の極超音速航空機(無人攻撃機)の開発を進めている、と発表した。
だが、そもそも、このような攻撃自体が、国際法違反だろう。

★ マッハ5の極超音速航空機の開発=「CNN」

米空軍は6日までに、少なくとも音速の5倍の速さを持つ無人の極超音速航空機の開発を2023年までに完成させる計画を発表した。

空軍の科学技術担当責任者がCNNに、同機完成の目標時期などを明らかにした。ただ、実現には克服すべき課題がまだあるとも指摘。新たな飛行誘導システムや機体の素材の開発が必要とした。ロシアと中国も極超音速航空機の製造や試験に活発な動きを見せているとされる。

別の空軍幹部は昨年、同機が完成すれば戦争の形態を変える武器になるとも予想。長距離にわたって非常な高速で飛行するため標的に達する前の探知が事実上不可能になるとも指摘していた。

米国防総省は過去数年にわたり、この種の航空機の実験を重ね、太平洋上空で爆撃機から離して飛行させ、一定の成果を上げてきた。≫


 無人機を使っての攻撃は、「テロ攻撃」と、同じ


 (パキスタン無人機被害の実態 ~高まるアメリカへの批判~=「youtube」)

なぜ、故奈々スピードで飛ぶ攻撃機が必要なのか、よく解らない。米国(=オバマ政権)は、現在、世界中の海で、原潜を航行させている。

米国の海外での軍事基地も多く保持している。これ以上、どんな武器がいるというのか。

「戦争の形態を変える武器」であるというが、無人機を使っての「攻撃」は、国際法違反なのではないか。戦闘員が登場しない攻撃機は、「テロ攻撃」と、同じである。

もし、「テロには、テロ」という発想であるとすれば、それは「テロ」を解決するものにはならず、むしろ、「テロ」を誘発することにしかならないだろう。

そもそも、「公然と武器を掲げて」行うのが、「戦争のルール」である。相手がそれを守らないからといって、米軍がそれと同じことをやれば、それは「単なる、殺人」と同じことになる。

こういうわけで、結局のところ、このような武器を開発する目的は、「武器産業」を繁栄させるだけのことである。つまるところ、「兵器製造企業」を潤わすことでしかない。


米国は、多くの国で、無人機による攻撃を加え、「罪もない民間人」を、たくさん殺傷してきている。「国際法違反でない」と強弁しているが、そんな理屈は「米国内」においてしか、通用しない。

こんなことを続けていれば、いずれ、米国は、米国民は、世界中から「つまはじきされる存在」になることだろう。

もし、米国の国民が、戦争の犠牲になることを避けるためのものであるというのなら、米国は「世界から手を引く」べきだ。

米国こそが、世界中に混乱の「種をばら撒いている」のだ。このことを真剣に考えてみるべき時である。

(関連記事)
米無人機攻撃は「国際法違反」、民間人犠牲も多く 人権団体=CNN
【声明】無人機攻撃 情報公開と国際人権・人道法に基づく速やかな規制を求める。=NRN

(2105年11月6日)

0 件のコメント: