2015年11月9日月曜日

新時代の到来か、「習近平主席と馬総統が、初の首脳会談=中国は一つ」

「新時代」の到来を予感する出来事である。「大陸と台湾は一つの中国に属し、両岸(中台)は一つの国家に属する」と、強調した。中国の習近平国家主席と台湾の馬英九総統が、1949年の中台分断後初の、首脳会談を行った。

両首脳の握手で始まった。世界は動いている。まさに「地球は回っている」ということを実感する「出来事」である。


 「中台」がひとつの国家を強調=「時事ドットコム」

中国の習近平国家主席と台湾の馬英九総統は7日、シンガポールのホテルで、1949年の中台分断後初の首脳会談を行った。習主席は「われわれは緊密につながる一つの家族だ」と述べるとともに、「大陸と台湾は一つの中国に属し、両岸(中台)は一つの国家に属する」と強調した。

 会談で双方は、関係改善が平和発展につながるとアピールし、「一つの中国」を認め合う「92年合意」を中台交流の基礎として改めて確認した。来年1月の台湾総統選挙で優位に立つ独立志向の最大野党・民進党をけん制する狙いがある。
 
両首脳は会談入りに際して握手を交わした。会談の冒頭、習主席は「2人が会うことは歴史の1ページを開いた」と意義を強調。一方、馬総統は「両岸関係は既に49年以来、最も平和で安定した段階にある」と表明し、中台担当閣僚級レベルのホットライン設置を提示、中国側もこれに同意した。≫

 歴史の1ページを開くもの
まさに、歴史の1ページを開くものだ。歴史的快挙と言っていいだろう。

同時に、中国のしたたかさを見る思いがする。さすがに、歴史の重みを感じさせる外交手腕である。

台湾は、中国にとって、「喉に引っかかった骨」だ。中国にとっては、「取るにたらない」ほどの「大地」だが、その大地の「小さな骨」が、巨大な中国を悩まし続けてきた。

「その骨」を取り去ることが出来れば、どれだけ楽になることだろう。そして、そのことは、中国が米国を牽制するための大きな「武器」となる。

 世界に君臨
米国が描くシナリオは、中国と台湾とのあいだで紛争を起こさせ、「日本の自衛隊と、中国軍との戦争を始めさせる」ことにある。

そして、そのあいだに割って入って、「漁夫の利」を得ることにある。

米国は、南シナ海に眠る膨大な海底地下資源が、欲しいのだ。そして、中国と日本が戦争をしてくれば、一石二鳥である。

自分の手を汚さずに、多くのものを手に入れることが出来る。
日本と中国とを常に争わせておけば、米国は安泰だ。アジアでの覇権を維持することが出来る。

それは、引いては世界中で覇権を維持することに、つながる。なにしろ、世界で第2番目と、第3番目の大国の中国と日本である。

その両国を「押さえつける」ことが出来れば、恐いものはなくなる。文字通り、世界に君臨することが出来る。

 米国にとっての利益
世界を牛耳ることが出来れば、米国の意のままに動かすことが出来る。米国にとって、これほど都合のいいことはないだろう。

その夢が、潰えようとしている。内心は、「心、穏やか」ではないことだろう。だが、中国と台湾が「仲良くする」ことは、結局は、米国にとっての利益となる。

世界が安定に向かえば、米国の国民にとっての利益となるのである。

しかし、ここには、ひとつだけ「落とし穴」が存在する。それは、――そうなれば――米国が、最強の国家になり、世界中で競争相手がいなくなることである。

そうなれば、やがては、米国も、没落の道をたどる以外にはない、ということになるだろう。競争相手がいなくなれば、「切磋琢磨」する必要がないからである。

競争する相手がいなくなれば、人は「だらけて」くる。これは、国家においても同じことであろう。その意味で、「適度な緊張感が必要なのだ、と思う。

ある意味においては、歴史的時代に我々は、暮しているということが出来るのかもしれない。「歴史的事件」を目撃することが出来るかもしれない。

エキサイティングな時代が来るかも知れない。
(2015年11月9日)

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