2015年11月4日水曜日

中国の、この認識に変化はないか「中米海軍の関係は、歴史上最良」

今もこの認識に、「変化はない」のだろうか。それが問題である。
これは、10月23日の記事である。ロイターが伝えた。
中国の司令官は、「中米海軍の関係は現在、歴史上最も良好」とし「交流や意思疎通は、より信頼感のあるものになっている」との見方を示した。


もっとも、「中米海軍の関係」と注意深くも、表現していることを見落としてはならない。

さて、今日の時点においても、この見解に変化はないのだろうか。


◆ 「歴史上最も良好」=「ロイター」の記事

中国海軍の呉勝利司令官は、訪中した米軍高官に対して、中米海軍の関係は「歴史上最も良好」と強調した上で、双方の交流は今後、一段と体系的なものになると述べた。人民解放軍の機関紙、解放軍報が伝えた。

オバマ米政権は現在、中国が南シナ海で埋め立てた人工島の12カイリ以内に、艦船などを派遣することを検討している。時期については特定していないが、実施すれば、中国側が強く反発することは必至だ。

解放軍報によると、呉勝利司令官は、中国と米国はこれまで、合同軍事演習を実施したり、上空や海上で遭遇した際の対応を決めたルールで合意したりするなど、軍事面の交流加速に努めてきた、と指摘した。


 オバマ大統領のとっての「一番の悪夢」

「軍事面の交流加速に努めてきた」ことは、「これは容易に実現できたわけではなく、双方の努力の結果だ、とし『両国の前線部隊の交流は徐々に、より体系的なものになる』述べた、とロイターの記事は書く。

27日は、オバマ大統領の許可を得た米海軍の戦艦が、南シナ海の人工島周辺を航行した。

これについて、中国外務省は、「中国は米艦船に対して法に基づき監視し、追跡と警告を行った」と表明をした。

さらには、「米側の行為は中国の主権と安全を脅かすものだ」と非難もした。

米港は、「公海」を航行することは、何ら、問題がないとしている。中国側と、真っ向から対決する「意思」を表明している。


また、フィリピンのアキノ大統領は、ーー人工島の12カイリ内を航行したことについて、ーー「何の問題もないはずだ」と述べている。

アキノ氏は、米軍の行動を評価し、「世界のどこにおいても、力の均衡は誰もが歓迎するだろう」との認識を示してもいる。

一方で、我が国の「最高司令官」は、ーーもちろん、安倍首相のことであるがーー「緊張を高める一方的な行動は国際社会の共通の懸念だ」と、中国の行動を非難。

今回のアメリカの行動については、「国際法にのっとった行動だ」と述べている。また、「開かれた自由で平和な海を守るため、アメリカをはじめ、国際社会と連携する」とも、述べた。


私は、この「作戦」をオバマ大統領が認めたのは、中韓日の3国会談への「警告である」と考える。

オバマ大統領のとっての「一番の悪夢」は、この三国がお互いに連携を取り、お互いの平和と安全を守るために共同することである。

そう、思うからだ。


(2015年11月4日)

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