2015年11月19日木曜日

非常に驚いた、と菅氏「岡田代表が”集団的自衛権は要らない”と発言」

「非常に驚いた」と語った。自民党の菅長官のことである。民主党の岡田克也代表が党首討論で「集団的自衛権は要らない」と発言したことを受けての、ことだ。

驚いたのは、日本の国民であり、世界の人々だろう。自民党の、安倍首相の「手法」だろう。それは「ナチスの手口」に、そっくりだからだ。


 「非常に驚いた」=「時事ドットコム」

菅義偉官房長官は17日午後の記者会見で、民主党の岡田克也代表が党首討論で「集団的自衛権は要らない」と発言したことについて、「国際法上認められている集団的自衛権の必要性を全否定された。国民の生命と平和な暮らしを本当に守ることができるのかな、と非常に驚いた」と語った。】 


 自民「安保法制」ほうが、危険

岡田氏が、「集団的自衛権は要らない」と述べたからと言って、そのことがただちに、「国際法上認められている集団的自衛権の必要性を全否定」したこと事につながると考える方が、どうかしていると思う。

岡田氏のいう「集団的自衛権は要らない」というのは、現在の日本においては、ということであり、国連のもつ「集団的自衛権」のことを言っているのではないと思う。

国連が言う「「集団的自衛権」(=国連的防衛権)は、当然に日本も持つ。ただ、それを日本が行使するかどうかは、別のことである。

まして、特定の国との――菅長官は、日米同盟のことを言っていると思うがーー関係における「集団的自衛権」を行使するかどうかは、日本の固有の問題である。

菅長官が「驚いた」のが、――岡田氏の言う「集団的自衛権は要らない」という言葉を――「日米同盟はいらない」と言うように受け取ったとしたら、それは無理もないことであるかも知れない。

「日米同盟はいらない」ということは、「安保条約を否定」したということであり、米軍基地もいらない、ということになる。

「腰を抜かすほど」驚いても、何の不思議なことはない。椅子から転げ落ちても、不思議ではない。

だが、岡田氏は、そのような意味で言ったのではない、と思う。岡田氏の言っているのは、安倍首相が言うような意味での「集団的自衛権」なら「要らない」と言ったのすぎないと思う。

民主党の岡田代表の「煮え切らない」態度を観ていると、とても、「日米同盟」まで否定しているとは、到底思えない、からである。


菅長官は、岡田氏の言葉で、「国民の生命と平和な暮らしを本当に守ることができるのかな、と非常に驚いた」ようだが、安倍首相や自民党がいう「「集団的自衛権」の行使のほうが、却って日本を「危うくする」ものである、と思う。

それは、フランスの例が、証明している。

(2015年11月19日)

0 件のコメント: