2015年12月27日日曜日

高浜原発で非常事態「使用済み燃料保管庫内部で非常ブザー作動」

高浜原発で、原発の原子炉への核燃料の運び入れの際に非常事態が起こった。非常ブザーがなり、6時間作業が止まった。
「スプートニク」が、26日に報じていた。日本のマスコミは、何故、この「事故」を報じていないのか。それが大問題でもある。


この程度の「事故」は、別に問題にするほどのことではない、と考えているのか。もし、そうであるとすれば、大変な思い違いをしている。

重要であるかどうかを判断するのは、読者である。マスコミには、読者が判断を下すための「資料」(情報)を提供する義務がある。


 高浜原発で事故=「スプートニク」の記事から

日本で原発の原子炉への核燃料の運び入れの際に非常事態が起こった。核燃料の扉が運び入れのためのコンテナーにひっかかり、非常用ブザーが作動した。事件が起きたのは使用済み燃料保管庫内部で、この結果、問題解決までにすべての作業が6時間にわたって停止された。

非常事態の起きた高浜原発第3、第4原子炉は今年4月すでに県の地方裁判所の決定で災害時に住民に危害を与える恐れあがるとして停止されている。原子力規制委員会側は同原子炉は福島第一原発事故以来導入された新安全基準に照らしても脅威をもたらしていないと判断したにもかかわらず、停止の決定が取られていた。・・・】


 日本のマスコミが、どこも報じていない

このこと自体も、もちろん、問題であるのだが、ほかにも問題がある。それは、この事故を日本のマスコミがどこも報じていないということである。

このことは、関西電力・電高浜原発の再稼働と関係がある、と思う。高浜原発は、先日、県知事がgoサインを出した。

もし、このことが明らかになれば、再稼働の時期が遅れる。それで、情報を出
すのを関西電力ではなく、マスコミがストップした。そうとしか、考えられない。

高浜原発側は、情報を出している。だから、「スプートニク」が記事にしている。
仮に関電が情報を出すのをためらって、あとで漏洩したら、大変だ。そんなこと
を関電がするとは、とても思えない。

マスコミが、安倍政権に「気を使って」情報を流すのを自主規制した。そうとしか思えない。


川内原発の再稼働を契機に、次々に、原発の再稼働が再開されようとしている。関電の事故は、それに「水を差す」ことになりかねない。

そこでマスコミが、ニュースとして取り上げるのを、セーブした。こういう構図だろう。

もし、この推理が正しいとすると、原発の再稼働は、やはり、まだ行うべきではない、と思う。

何よりも、「特定秘密保護法」の存在が大きい。もしかすると、今回のことも、「特定秘密保護法」と関係しているのかも知れない。

そうだとしたら、さらに問題は深刻なものである、と言わざるを得ない。

(2015年12月27日)

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