2015年12月19日土曜日

辺野古移設=ケネディ大使の「勝手な考え方」+利用する安倍首相

「選択の余地はない」と、明言をした。米国のケネディ駐日大使が、沖縄の辺野古への移設計画について、これが「ベスト」であり、現行計画を再考する余地はない、と述べた。

在日米軍駐留経費「思いやり予算」は、1兆円近くになるという。米国側は、3割増しを要求していた。(「朝日D」)


 ケネディ大使、辺野古移設は「選択の余地はない」=「朝日D」の記事から

【米国のケネディ駐日大使が17日、東京都内の日本記者クラブで記者会見した。沖縄県が強く反発している米軍普天間飛行場の同県名護市辺野古沖への移設計画については、「様々な選択肢を検討してたどりついたベストなものだ」と語り、現行計画を再考する余地はないとの考えを示した。

一方で、ケネディ大使は「我々は基地が沖縄の地元に与える影響を軽減する重要性をよく理解し、取り組んでいる」と強調。さらなる軍用地の返還の可能性に言及しながら、現行計画を着実に実施することの重要性を説いた。

(また)

今後5年間の在日米軍駐留経費(思いやり予算)を現行以上の水準となる総額9465億円とすることで日米両政府が16日に合意したことについては、「米国のアジアリバランス(再均衡)を明確にし、同盟の強さを示す支援に感謝する」と評価した。】


 米国の「勝手な考え方」

「様々な選択肢を検討してたどりついたベストなものだ」と言う考え方は、米国の「勝手な考え方」である。

底には、「日本の政府の意思」は、考慮されてはいないだろう。日本の政府も、「様々な選択肢を検討」するように、米国側には要望してないだろう。

まず、「辺野古移設あり』の決定が最初にあって、それから「逆算して」辺野古という「選択枝」が出されてきたのだろう。

米国は日本を守るといい、安倍政権は米国こそが、日本を守ってくれる、と言う。その米国を、何故、日本が守る必要があるのか。どう考えても、理解に苦しむ。

安倍首相が、わざわざ米国まで出向いて、米国の議会で「安保法制を夏までに成立させます」と、約束する必要があった、のか。

これでは、逆ではないのか。「守られるものを、守る」とは、まるで「禅問答」である。守ってもらうべき立場の者が、どうして、その相手を守る必要があるのか。

これでは、「主客転倒」ではないか。いまや、日本の自衛隊は、米国の軍隊を守ること」ができるほどに、強大な「軍隊」に成長した、ということか。

その米軍に「1兆円」あまりを投資するだけの「値打ち」があるのか。安倍政権は、その「費用対効果」を計算したことが、あるのか。とても、そんなことを「している」とは思えないが・・・。

それでは、「ドブにお金を捨てる」ことと同じことになる。いい加減に「目をさまして」しっかりと、現状を認識し直す必要があろう。


日本が「お金を出せば」、米国が「攻めてこない」と考えているのか。ハーマン・カーン博士は、「考えられないことを、考えよ」と教訓した。

このカーン博士の「教訓」からは、「米国が日本に攻めてくるかもしれない」と
いうことを頭に入れておけ」ということになる。

「TPP」は、それのうちの一つに相当するだろう。


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(2015年12月19日)

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