「日本国民は『12月8日』(=真珠湾攻撃)を忘れてはならない。マスコミ人、ジャーナリスト、学者は『12月8日』をもっと議論すべきで」ある、と指摘する。
政治評論家の森田実氏が、自身のサイト『森田実の言わねばならぬ』において、こう述べた。
「12月8日」は、「真珠湾攻撃」の日である。日本が米国を相手に戦争を始めた日である。もちろん、それと並行して、同時に英国などとも、戦争を開始した。
◆ 昭和16(1941)年12月8日の日米開戦=『森田実の言わねばならぬ』より
【 昭和16(1941)年12月8日のことを、私は忘れることができません。・・・
そのとき、遠くから「戦争がはじまったぞ」「日本とアメリカの戦争が始まったぞ」という声が聞こえてきました。大人たちは、「日米戦争が始まった」の声を聴いたあと黙って、それぞれの仕事に散っていきました。・・・
日本の政府、日本の軍部は、強大な国力、軍事力をもつ米国に対して、先制奇襲攻撃をするという、愚かすぎるほど愚かな行動をとったのです。
昭和16(1941)年12月8日の日米開戦から3年9か月後の昭和20(1945)年8月15日、日本は米国を中心とする連合軍に降伏しました。日本国民の死者310万人。沖縄戦、ヒロシマ原爆、ナガサキ原爆による被害は、はかり知れないものでした。悲惨でした。日本国民はすべてを失いました。大悲惨の出発点が12月8日でした。
戦後、私たちは12月8日をもっと語るべきでした。歴史を語るべきでした。知識をもつべきです。いま、いままでの努力不足を反省し、これから真剣に取り組むべきです。】
◆ 日本国民は知識をもつべき
続けて、森田氏は、「安倍政権は危ない政権です。戦争をおそれていない政権です」とも述べる。
安倍政権は、「米国政府が後押しすれば、中国に戦争を仕掛けるおそれのある政権」で「今度は中国に対して『12月8日』のような愚かなかたちで暴走するおそれがあ」ると、指摘する。
そして、森田氏は、「これを止めるために日本国民は知識をもつべきです。マスコミの諸君、ジャーナリスト諸君、学者諸君、12月8日をもっと真剣に議論しましょう!」と、結論する。
今更、言うまでもないことであるが、「知は力」である。このことは、「自明の理」である。
20歳前後のころ、「よく学べ」ということを述べた本を読んだことがある。著者は、「我々大人は、怠けて」きた。だが、若い諸君には、たくさん、学んでもらいたい。
数学や物理というような学問より、――もちろん、これらの学問を軽視して良い」という意味ではない――世の中のことを、歴史を、人間を知るために、しっかりと学んでもらいたい、と言うのが、この著者の「助言」であった。
そうであるのに、私は、「怠けてしまった」のである。今になって、いくら悔やんでも、悔やみきれない。その「空白を埋める」べく、今頃になって、ようやく、知識の獲得に目覚めた。
今、「必死になって」戦後の日本を――とくに、米軍の占領下の日本――実態を知るために、努力を初めているところである。
だから、森田氏の「指摘」はよく解る。共感できる。
そして、私は森田氏の指摘に加えて、――「マスコミの諸君、ジャーナリスト諸君、学者諸君」だけでなく、――我々、日本の国民が、市井の国民の一人一人が、「12月8日」にまつわる歴史を知り、もっと真剣に議論することが、今求められている、と思うのである。
今の我々には、ハワイにおける「「真珠湾攻撃」の歴史、その後の日本の歴史をもっと、もっと、よく知る「義務がある」と思う。
(2015年12月12日)
政治評論家の森田実氏が、自身のサイト『森田実の言わねばならぬ』において、こう述べた。
「12月8日」は、「真珠湾攻撃」の日である。日本が米国を相手に戦争を始めた日である。もちろん、それと並行して、同時に英国などとも、戦争を開始した。
◆ 昭和16(1941)年12月8日の日米開戦=『森田実の言わねばならぬ』より
【 昭和16(1941)年12月8日のことを、私は忘れることができません。・・・
そのとき、遠くから「戦争がはじまったぞ」「日本とアメリカの戦争が始まったぞ」という声が聞こえてきました。大人たちは、「日米戦争が始まった」の声を聴いたあと黙って、それぞれの仕事に散っていきました。・・・
日本の政府、日本の軍部は、強大な国力、軍事力をもつ米国に対して、先制奇襲攻撃をするという、愚かすぎるほど愚かな行動をとったのです。
昭和16(1941)年12月8日の日米開戦から3年9か月後の昭和20(1945)年8月15日、日本は米国を中心とする連合軍に降伏しました。日本国民の死者310万人。沖縄戦、ヒロシマ原爆、ナガサキ原爆による被害は、はかり知れないものでした。悲惨でした。日本国民はすべてを失いました。大悲惨の出発点が12月8日でした。
戦後、私たちは12月8日をもっと語るべきでした。歴史を語るべきでした。知識をもつべきです。いま、いままでの努力不足を反省し、これから真剣に取り組むべきです。】
◆ 日本国民は知識をもつべき
続けて、森田氏は、「安倍政権は危ない政権です。戦争をおそれていない政権です」とも述べる。
安倍政権は、「米国政府が後押しすれば、中国に戦争を仕掛けるおそれのある政権」で「今度は中国に対して『12月8日』のような愚かなかたちで暴走するおそれがあ」ると、指摘する。
そして、森田氏は、「これを止めるために日本国民は知識をもつべきです。マスコミの諸君、ジャーナリスト諸君、学者諸君、12月8日をもっと真剣に議論しましょう!」と、結論する。
今更、言うまでもないことであるが、「知は力」である。このことは、「自明の理」である。
20歳前後のころ、「よく学べ」ということを述べた本を読んだことがある。著者は、「我々大人は、怠けて」きた。だが、若い諸君には、たくさん、学んでもらいたい。
数学や物理というような学問より、――もちろん、これらの学問を軽視して良い」という意味ではない――世の中のことを、歴史を、人間を知るために、しっかりと学んでもらいたい、と言うのが、この著者の「助言」であった。
そうであるのに、私は、「怠けてしまった」のである。今になって、いくら悔やんでも、悔やみきれない。その「空白を埋める」べく、今頃になって、ようやく、知識の獲得に目覚めた。
今、「必死になって」戦後の日本を――とくに、米軍の占領下の日本――実態を知るために、努力を初めているところである。
だから、森田氏の「指摘」はよく解る。共感できる。
そして、私は森田氏の指摘に加えて、――「マスコミの諸君、ジャーナリスト諸君、学者諸君」だけでなく、――我々、日本の国民が、市井の国民の一人一人が、「12月8日」にまつわる歴史を知り、もっと真剣に議論することが、今求められている、と思うのである。
今の我々には、ハワイにおける「「真珠湾攻撃」の歴史、その後の日本の歴史をもっと、もっと、よく知る「義務がある」と思う。
(2015年12月12日)
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