2015年12月26日土曜日

「マンハッタン計画」関連施設を、国立歴史公園に指定(上) 米国人は凄いことを成した

「傷口に塩を塗る」とは、このことである。いくら弁解しようと、到底、我々日本人としては、認めることは出来ない。安倍首相は、どう感じるのだろうか。米国が、原爆を開発した「マンハッタン計画」の核関連施設を、国立歴史公園に指定した。

重要な問題であると思うので、2回に分けて投稿したい。この記事では、ビクター・ノックス副局長(国立公園局)の見解を取り上げる。

「朝日」は、次のように報じている――。


 マンハッタン計画」の核関連施設を、国立歴史公園に指定=「朝日新聞」の記事から

【第2次世界大戦で米国が極秘に原爆を開発した「マンハッタン計画」の核関連施設が、この秋、国立歴史公園に指定された。歴史解釈などを担当する国立公園局と、関連3施設を所有するエネルギー省、そして施設の地元自治体が共同で運営する。その担当者たちに話を聞いた。

国立公園局のビクター・ノックス副局長は=投稿者)マンハッタン計画」は米国だけでなく世界の歴史を良かれあしかれ変えた、20世紀の歴史の主要な一コマです。

我々が伝えたい物語はこうです。まず、長崎原爆プルトニウムを生産した「B原子炉」を、たった18カ月で米ワシントン州ハンフォードに建設して稼働させたということです。今日の米国でも10年から15年はかかる事業でしょう。当時の米国人たちはすごいことを成し遂げたのです。

しかし、それだけではなく、核エネルギーと核兵器がいかに世界を変えたのか広島・長崎で起きた悲劇も含めて全体像を示したいと考えています。

原爆使用は戦争終結を早めたから正しかったという人もいれば、すさまじい数の人々が犠牲になった恐ろしい出来事だったという人もいる。それ以降の70年、幸い核兵器は使われませんでしたが、我々は世界の核拡散に対処しなくてはならない状況にあります。】


 原爆を生産したことは、「素晴らしい」ことか




「世界の歴史を良かれあしかれ変えた、20世紀の歴史の主要な一コマ」であるので国立公園に指定する、という考え方の根本には、国立公園化が目的ではなく、「歴史資料館」?として残しておきたい、という思想を垣間見ることが出来ると思う。

米国の当事者の「本音」は、だから、「世界遺産」登録をしたい、ということであろう。さすがにそれでは、日本や世界からの反発を買う。それは、出来ない。

だから、「国立公園化」でとどめておく、ということだろう。

人間や施設を一瞬にして殺傷し、破壊尽くす、原爆を生産するために、原爆原料であるプルトニウムを生産する原子炉、「たった18カ月で・・・建設して稼働」させたことが、そんなに「すごいこと」を「成し遂げた」ことになるのか。

それほど「称賛されるべき」出来事なのか。読者は、投稿者が、わざわざ、出来事を赤い文字で示したことに、注目して頂きたい。

このビクター・ノックス副局長にとっては、原爆開発は「出来事」であり、広島・長崎のことは、「悲劇」である。こういう観方をする。

彼にとっては、原爆生産は「出来事」なのだ。原爆投下は、「悲劇」なのだ。我々日本人にとっては、それは、「出来事」でも、「悲劇」でもない。

原爆生産は「出来事」ではなく、それは「大量殺人計画」あり、広島・長崎への原爆による「攻撃」は、民間人の「大量殺人」である。

もし、仮に、「南京大虐殺」を認めるとしても、広島・長崎への原爆による「攻撃」は、「南京大虐殺」をはるかに凌ぐ、民間人の「大量虐殺」であり、人類への「兆戦」であり、「平和に対する罪」である。

私は、そう思う。

ノックス副局長は、また、「我々は世界の核拡散に対処しなくてはならない状況にあ」るとのべる。それは、イランや北朝鮮のことを念頭に置いての主張であろうが、これほど、勝手な主張はない。

どうして、米国だけが、「核兵器を持つことが許されて」他国が、北朝鮮やイランなどが、持つことは許されないのか。これほど、「傲慢」で「勝手」な解釈は、ない。

米国という国は、そんなに「偉い」国なのか。ワシントンの政府は、それほど「素晴らしい」「公正」な組織なのか。

私には、とても、そんなことは、認めることが出来ない。けっして、そうは、思わない。

(2015年12月26日)


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