言葉と責任

戦争にまけて　自信をなくした
日本人は
日本語を　捨てることを

考えた


英語を　使うことを
考えた

フランス語を　話すことを
考えた

それでも　日本語を
捨て切れず　日本語を使っている

賢明な選択　をした

だが　今　日本語が
乱れている

日本語が　辱められている

日本語にたいし
申し訳なくは　ないのか


日本語ほど　自由な表現が
できる　言葉は　ない

日本語ほど　深い　味わいのある
言葉を　知らない

日本語ほど　便利な言葉は　ない

それを　いいことに
濫用する　人びとが　いる

自分が言った言葉に　責任をもたない
ひとびとが　いる

それは　言葉にたいし
失礼な　ことだ

日本語にたいする
ぼうとく　である