これは、いくら詳しく説明しても、理解されまい。
今度は、自身が批判される立場におかれることになった、ようだ。
未公開株購入を持ちかけ、出資を募り、出資金を返さないとして金銭トラブルになっていると、報じられた。
自民党の武藤貴也議員のことである。
◆ 未公開株の購入をめぐるトラブル
週刊文春によると、自民党の武藤貴也議員は昨年、「国会議員枠で買える」とソフトウエア会社の未公開株購入を知人らに勧めた。そして、23人から計約4000万円を受け取った。
だが、実際には株を購入せず、出資金をめぐって、トラブルになっている、とされる。
このことについて、武藤氏は、「ご迷惑をおかけした皆さまには心よりおわびを申し上げます。今後関係者らと相談し、きちんと対応してまいりたいと思います」とのコメントを出した。(「毎日新聞」)
このことについて、自民党の谷垣禎一幹事長は、公明党の井上義久幹事長と東京都内で会談。週刊誌報道に関し、谷垣氏は、「事実関係を把握した上で報告したい」と説明した。
公明党の大口善徳国対委員長は、記者団に対し、「疑惑が指摘されているので、本人が説明責任を果たすべきだ」と語った。(「47ニュース」)
◆ 自民党は、今、武藤氏を「離党」させることが出来れば、好都合
一方で、自民党内でも、問題視する声が出ている。
それは、与党の公明党からの批判を考慮してのことのようだ。自民党執行部は武藤議員を離党させる方向で調整しており、幹部の1人は、「この件は厳しい。辞めてもらうしかないかもしれない」と話した。(「JNN」)
はやくも、「しっぽ切り」に踏み切る「覚悟」を決めたようだ。
それにしても、今のこのタイミングで、このような話が出てきたことは、自民党にとっては、「好都合」かも知れない。
何かと「問題発言」が多い武藤議員を、この件を口実に「離党」させることができれば、安倍政権にとっても、「願ったり、叶ったり」であろう。
国会審議においては、それほどの「問題」になっていないようだが、このままで終わるとは、思えない。もし、この件について、野党の追及が「いい加減」なものに終われば、国民の「怒り」は、頂点に達するかもしれない。
デモを行っている若者に対し、「戦争に行きたくないのは、利己的な、自己中心的な考え」と述べたことは、一国会議員の発言である、として軽視する訳には、いかないからだ。
まして、武藤氏は、与党に所属する議員である。さらに、安保法案を「ごり押し」している、安倍首相の「応援団」とされる、「文化芸術懇話会」のメンバーでもある。
その意味から自民党としては、今、武藤氏を「離党」させることが出来れば、「大きなトゲ」を取りさることで来た、という事になろう。
そう考えると、この情報は、「官邸のサイド」からの「リーク」かと、思えるほどである。
◆ この際、潔く、一度「身を引く」のがいいのではないか
それにしても今回のことが、報道の通りであるとすれば、「犯罪」ギリギリの行為であり、たんに「離党」では、済まないのではないか。
収入の記載という事だけを考えただけでも、そのことは、「明らか」なことだと思う。もし、収支の記載がなければ、虚偽記載ということになろう。
普通の感覚からしても、このような「行為」こそ、「利己的、自己中心的」な行いというべきだろう。まさしく、「身から出た錆(さび)」であり、「恥じ入る」のほかあるまい。
やはり、この際、潔く、一度「身を引く」のがいいのではないか。
まだ、若いのだから、十分にやり直しがきく。
これ以上を「傷」を広げることは、得策ではない、という気がする。
滋賀県の県民の信任を得たという事は、「重い」事実であるが、国民全体としての観点から見たときは、「辞職」するのが、最も適切な選択である、と思う。
※ この記事を投稿したのは、16時34分。この時、既に武藤議員は離党した後だということを知りました。この点について、追加しておきます。2015/8/20
(2015年8月19日)
今度は、自身が批判される立場におかれることになった、ようだ。
未公開株購入を持ちかけ、出資を募り、出資金を返さないとして金銭トラブルになっていると、報じられた。
自民党の武藤貴也議員のことである。
◆ 未公開株の購入をめぐるトラブル
週刊文春によると、自民党の武藤貴也議員は昨年、「国会議員枠で買える」とソフトウエア会社の未公開株購入を知人らに勧めた。そして、23人から計約4000万円を受け取った。
だが、実際には株を購入せず、出資金をめぐって、トラブルになっている、とされる。
このことについて、武藤氏は、「ご迷惑をおかけした皆さまには心よりおわびを申し上げます。今後関係者らと相談し、きちんと対応してまいりたいと思います」とのコメントを出した。(「毎日新聞」)
このことについて、自民党の谷垣禎一幹事長は、公明党の井上義久幹事長と東京都内で会談。週刊誌報道に関し、谷垣氏は、「事実関係を把握した上で報告したい」と説明した。
公明党の大口善徳国対委員長は、記者団に対し、「疑惑が指摘されているので、本人が説明責任を果たすべきだ」と語った。(「47ニュース」)
◆ 自民党は、今、武藤氏を「離党」させることが出来れば、好都合
一方で、自民党内でも、問題視する声が出ている。
それは、与党の公明党からの批判を考慮してのことのようだ。自民党執行部は武藤議員を離党させる方向で調整しており、幹部の1人は、「この件は厳しい。辞めてもらうしかないかもしれない」と話した。(「JNN」)
はやくも、「しっぽ切り」に踏み切る「覚悟」を決めたようだ。
それにしても、今のこのタイミングで、このような話が出てきたことは、自民党にとっては、「好都合」かも知れない。
何かと「問題発言」が多い武藤議員を、この件を口実に「離党」させることができれば、安倍政権にとっても、「願ったり、叶ったり」であろう。
国会審議においては、それほどの「問題」になっていないようだが、このままで終わるとは、思えない。もし、この件について、野党の追及が「いい加減」なものに終われば、国民の「怒り」は、頂点に達するかもしれない。
デモを行っている若者に対し、「戦争に行きたくないのは、利己的な、自己中心的な考え」と述べたことは、一国会議員の発言である、として軽視する訳には、いかないからだ。
まして、武藤氏は、与党に所属する議員である。さらに、安保法案を「ごり押し」している、安倍首相の「応援団」とされる、「文化芸術懇話会」のメンバーでもある。
その意味から自民党としては、今、武藤氏を「離党」させることが出来れば、「大きなトゲ」を取りさることで来た、という事になろう。
そう考えると、この情報は、「官邸のサイド」からの「リーク」かと、思えるほどである。
◆ この際、潔く、一度「身を引く」のがいいのではないか
それにしても今回のことが、報道の通りであるとすれば、「犯罪」ギリギリの行為であり、たんに「離党」では、済まないのではないか。
収入の記載という事だけを考えただけでも、そのことは、「明らか」なことだと思う。もし、収支の記載がなければ、虚偽記載ということになろう。
普通の感覚からしても、このような「行為」こそ、「利己的、自己中心的」な行いというべきだろう。まさしく、「身から出た錆(さび)」であり、「恥じ入る」のほかあるまい。
やはり、この際、潔く、一度「身を引く」のがいいのではないか。
まだ、若いのだから、十分にやり直しがきく。
これ以上を「傷」を広げることは、得策ではない、という気がする。
滋賀県の県民の信任を得たという事は、「重い」事実であるが、国民全体としての観点から見たときは、「辞職」するのが、最も適切な選択である、と思う。
※ この記事を投稿したのは、16時34分。この時、既に武藤議員は離党した後だということを知りました。この点について、追加しておきます。2015/8/20
(2015年8月19日)