工場で「レタス」を作る。
そんなことがすでに行なわれ、実際に市場に出荷されている。
あなたが買われたレタスも、それかも知れない。
安保法案に関心があるので、どうしてもそれに関する記事が、多くなる。
それでこんな話題を取り上げてみた。
工場で野菜作り、という話である。
京都府での取り組みだという事からも、興味がわいた。
1) 安心、清潔、虫食いなし、価格の安定と「いいことずくめ」の工場生産
スマート ジャパンというサイトで見つけた記事である。
「京都府で2006年に創業したベンチャー企業のスプレッドは、2007年に第1弾の植物工場を亀岡市に建設してレタスの生産を開始した(図1)。LED照明を使った完全人工光型の植物工場から、1日に2万1000株のレタスを首都圏と関西圏の食品スーパーに出荷している。
新たに京都府内の木津川市にある「けいはんな学研都市」の中に、第2弾の植物工場を建設する(図2)。同様にLED照明を使って1日あたり3万株のレタスを生産する計画で、育苗から収穫までの工程を完全に自動化する点が特徴だ。レタスの栽培に欠かせない水資源を98%リサイクルできるようにして環境性能も引き上げる。」ついにここまで来たか、というのが正直な感想である。
しかし、それは、悪い意味で言うのではない。
この工場で生産されたレタスは、安心して食べることが出来る。
特に今日においては、そうだ。
フクシマの原発事故以来、食材を買う時に、いつも不安が伴う。
いくら、生産地の表示があっても、案心できないのだ。
その点、この会社のものであれば、安心だ。
また、女性からすれば、「嫌な虫がついていることが、絶対にない」、という点でも、喜ばれるだろう。もちろん、「虫食い」の後も、ないわけだ。
さらには、泥が中についている心配もない。
衛生面から言っても、問題がない。
安定した生産が望めるから、価格の変動もそれほど起こるとも、思えない。
この点も、いいことだ。
これが、レタスだけでなく、他の野菜も、生産できるようになれば、消費者からすれば、いいことずくめではないか。
ただ一点、あえてとりあげるとすれば、「栄養価」のことである。
自然の光(=太陽)の下で育てられた、「露地栽培」の野菜と比べた時の「栄養価」は、どうなのであろうか。
ハウス栽培がごく普通に行われていて、「何も問題がない」という事は、この工場栽培においても「問題がない」、という事であろうか。
2) この技術を使えば、国際貢献に大きく寄与することが出来る
記事を書いている内に、また、気持ちが、安保法案のほうに行っている。
政府は、中国の動きを非常に懸念している。
それで思う。
この技術を輸出しては、どうか。
そうすれば、中国の人々の「食に対する不安」は、大きく解消されることだろう。
そうなれば、中国にとって、日本がなくてはならない「国」となろう。(もうすでになっているのに、安倍政権が、それを認めようとしないだけかもしれないが)
もうこれ以上は、あまりここで書かないが、戦争の原因は、元をたどれば、経済問題から、出てくる。そうであれば、経済を解決すれば、戦争を「なくす」ことが出来るだろう。
その意味で、こういう技術が、今後も研究され、現実化されることが重要だ、と思う。経済的結びつきが深くなれば、「戦争」は出来まい。
また、こういう技術で、大量生産した「野菜」を、「後進国」に、送ることができれば、多くの命を救うことも出来よう。
もちろん、現地で生産が出来れば(工場をたてて)、それに越したことはないが、その点は、どうなのだろう。
そうなれば、アフリカ大陸などでの、「紛争」』も、大方が解決に向かうのではないか。「そう簡単ではない」、という声が聞こえてきそうである。
もちろん、わたしとても、「そう簡単に出来る」とは思わない。
だが、そこを「知恵」を絞って、出来るようにするのが、「政治の役目」だろう。
もし、それが可能になれば、日本は、大きな国際貢献を果たしたことになる。
(2015年8月7日)