2015年8月26日水曜日

武藤議員と松井顧問 どちらも、「自己中心的、利己的」な行動だ


どちらにも共通する「キーワード」がある。
それは、武藤議員も、松井顧問も、どちらも、「自己中心的、利己的」な行動である、という点だ。
「辞任騒動」が、二つ重なった。


ひとつは、武藤貴也氏の、「辞任」に至ったことへの「釈明会見」。
もうひとつは、松井一郎(維新の顧問)氏の、柿沢氏をめぐる「辞表提出」。


この二つは、どちらも、同じところで、「つながっている」と、思う。
この二つの「辞任」騒動を追究していくと、それは、安保法案をめぐる問題に行く着く。


◆ 「悪いことはしていない」というなら、「週刊文春」と裁判をすべきだ

今日の午後、「雲隠れ」していた武藤貴也議員が、ようやく、国民の前に姿を現した。
そして、会見を行った。

弁護士を伴い、―予想通りの―「言い訳」に始終する会見を、おこなった。
姿を見せない間に、弁護士と「釈明の内容」を、検討したのであろう。

LINEの書き込みなど、一部は認めたものの、「資金を集めたのは、私ではない」と、未公開株のための「集金」を否定した。

あとは、「秘書が、勝手にやった」といわんばかりの、「釈明」会見であった。
ご多分に漏れず「秘書」を、「スケープゴート」にする手法をつかった。

しかも、その秘書なる人物を、同席させなかった。会場に入ることを許された報道関係者も、限定された。これこそ、「自己中心的、利己的」行動と言わねばならない。

だから、質疑において、記者らは、肝心の「週刊文春」との関係には、触れなかった。「潔白だという事なら、何故、”週刊文春”を、訴えないのですか」という質門をする記者は、いなかった。

武藤議員が、「何一つ、後ろめたいことはしていない」というのなら、「週刊文春」を、「名誉棄損」で訴えるべきではないか。

武藤氏が、自民党を辞任する原因を作ったのは、「週刊文春」の記事であるからだ。

国会議員という立場を考えれば、それは、当然の対応ではないか。
もし、そうでないと、今日の「会見の内容」が、「ウソである」という事になりはしないか。

それとも、武藤議員は、国会議員としての「名誉」を傷つけられようと、自民党を離党することになろうと、「週刊文春の”罪”は問わない」、とでもいうのであろうか。

だが、普通に考えれば、「週刊文春」を「名誉棄損」で訴えないのは、やはり「何か、後ろめたいことがあるからだ」と、受け取られても「言い訳」は、出来まい。

そのことを、武藤氏は、理解できているのであろうか。


◆ 「スッキリ」して、再出発をすべきだ

明日で、維新の党の「ゴタゴタ」に、一応の「決着」がつきそうだ。

柿沢未途幹事長の対応に「業を煮やした」、松井顧問が、「辞任」を決意したよだ。松井氏は、橋下氏についても、同様に「そういうことになるだろう」と述べた。

どうやら、橋下徹・最高顧問も、「辞任する」ことになりそうな気配である。
もともと、こうなる原因を作り出したのは、「お二人さん」にある。

松井氏、橋下氏の「「自己中心的、利己的」行動が生んだ結果、今の状況に至っている。
そういうことだ、と思う。


このゴタゴタの、ことの発端は、橋下氏(松井氏も同席した)に、あるように、私には思える。
それは、橋下氏が安倍首相と都内で、「極秘会談」を持った時に始まった、と推測する。

橋下徹・最高顧問が、6月12日に、安倍首相と「極秘会談」を行ったすぐ後に、「維新の党の松野代表は16日、現在審議されている政府の安全保障関連法案への党独自の対案を近くまとめる考えを示した」という報道が、あった。

これは、橋下徹・最高顧問の「意思」が強く働いた結果であろう。もともと、橋下氏は、安保法案に賛成であったのだから。

ここから、維新の党の「迷走」が始まる。
このことは、安保法案の審議に影響を与え、当然、「野党共闘」にも、影響を与えることになった。

だから、柿沢氏が、応援に行ったのは、「お詫び」の意味もあったのだろう。

どちらにしても、松井顧問と、橋下最高顧問(まだ、ハッキリとしたわけではない)が、「辞任」をすれば、維新の党の「迷走」は、止む。

いやしくも、国会議員の集まりなのである。知恵を結集すれば、「道」は開ける。
それさえできないというなら、「”維新”という看板」は下ろすべきであろう。

そもそも、「創業者」と言えども、国会議員でないのなら、「国政」に口をはさむのは、かえって「無責任」というものである。

「雨降って、地固まる」という。
「逆境こそ、チャンス」ということわざもある。

これからは、余計な「雑音」に惑わされず、前進してもらいたい。

そして、安倍政権を「退陣」に追い込み、安保法案を「廃案」にするために、「全野党共闘」のための「要」となるべく、「奮闘努力」して欲しい、と思う。

(関連サイト案内)
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※ タイトルを変更し、一部加筆のうえ、再投稿しました。2015/8/27

(2015年8月26日)