相当、ご立腹のようだ。
それは、無理もないことである、と思う。
鴻池祥肇議員のことである。
自民総裁選の動きや「過熱」する報道に、 「極めて不快」と鴻池委員長が、述べた。
鴻池議員は、今、審議中の安保法制案を仕切る委員長だ。
ー法案の是非は別としても―、この法案に賭ける鴻池氏の「覚悟」は、並々ならぬものがる、と思う。
それだけに、「許せない」という気持ちが強いのであろう。
◆ 鴻池委員長による、委員長席からの異例の「質問」
この法案の参議院での審議は、「波乱の幕開け」から始まった。
それは、磯崎首相補佐官が、「法的安定性は、関係がない」と講演で述べたからである。
しかも、その発言は、参議院での審議が開始される前日のことである。
磯崎補佐官は、2014年1月には、「国家安全保障に関する重要政策及び選挙制度担当」を発令され、初代の国家安全保障担当内閣総理大臣補佐官となった人物でもある。
つまり、この法案の作成に当たり、中心的な役割を果たした総理補佐官だ。
磯崎補佐官の国会の招致を「主導」した鴻池委員長は、委員会の審議において、異例の対応をした。委員長席から、磯崎補佐官に「質問をした」のであった。
そして、鴻池委員長の質問に対し、磯崎氏の「いい加減」な答弁に、「この席で(委員長席)あまり興奮するといけませんので、私の質問はこれぐらいにさせていただきたいと思います」と述べ、「怒り」を収めた。
(youtube。鴻池委員長の発言は、2:45あたりから)
こうして、参議院での審議は始まったが、安倍政権の答弁は「野党の質問に真面には答えようとせず、度々「速記を止める事態」におちいっている。
◆ この鴻池委員長の指摘は、誠に、正しい。
こういう中にあって、鴻池委員長の「怒り」が、再び、「爆発」した。
この鴻池委員長の指摘は、誠に、正しい。
マスコミは、早くも、「安保法案が成立した」かのような論調だ。
主な記事を拾ってみる。
・毎日:「<自民総裁選>関心早くも人事 対抗馬擁立、動き鈍く=8月19日
・産経:石破地方創生担当相、自民党総裁選に不出馬の意向=8月21日
・朝日:石破氏、自民総裁選不出馬へ 野田聖子氏はなお模索=8月22日
・読売:石破氏「内閣の一員で」、野田聖子氏は明言避け=8月22日
鴻池委員長が指摘するように、今、参議院で審議中の法案は、今後の日本の進路を一変させる、重大な内容を含む。
安倍首相は、これまでの自民党議員による「不祥事や、暴言」について、何かというと、「それは、党の問題である」と責任逃れをしてきた。
自民党の総裁選といえども、一政党の問題である。(もちろん、現状では、選ばれた人間が、「総理」になる可能性は、極めて高いのは、事実である。)
今、何をさておいても、「集中」すべきは、安保法案の審議である。それは、マスコミも、同様だ。むしろ、マスコミは、この法案の審議に関する情報を、詳しく国民に「知らせる」義務がある。
自民党の総裁選に「かまけている」場合ではない。
最重要法案である、安保法案の報道を「いい加減」なものにすることは、自らの役目を放棄するにも等しいことであり、「権力の監視」役として責任を放棄することでもある。
また、審議に関することだけでなく、この法案に対する国民の動きも、「賛成、反対」を問わず、正確に、平等に報道すべきである、と思う。
(2015年8月22日)
それは、無理もないことである、と思う。
鴻池祥肇議員のことである。
自民総裁選の動きや「過熱」する報道に、 「極めて不快」と鴻池委員長が、述べた。
鴻池議員は、今、審議中の安保法制案を仕切る委員長だ。
ー法案の是非は別としても―、この法案に賭ける鴻池氏の「覚悟」は、並々ならぬものがる、と思う。
それだけに、「許せない」という気持ちが強いのであろう。
◆ 鴻池委員長による、委員長席からの異例の「質問」
この法案の参議院での審議は、「波乱の幕開け」から始まった。
それは、磯崎首相補佐官が、「法的安定性は、関係がない」と講演で述べたからである。
しかも、その発言は、参議院での審議が開始される前日のことである。
磯崎補佐官は、2014年1月には、「国家安全保障に関する重要政策及び選挙制度担当」を発令され、初代の国家安全保障担当内閣総理大臣補佐官となった人物でもある。
つまり、この法案の作成に当たり、中心的な役割を果たした総理補佐官だ。
磯崎補佐官の国会の招致を「主導」した鴻池委員長は、委員会の審議において、異例の対応をした。委員長席から、磯崎補佐官に「質問をした」のであった。
そして、鴻池委員長の質問に対し、磯崎氏の「いい加減」な答弁に、「この席で(委員長席)あまり興奮するといけませんので、私の質問はこれぐらいにさせていただきたいと思います」と述べ、「怒り」を収めた。
(youtube。鴻池委員長の発言は、2:45あたりから)
こうして、参議院での審議は始まったが、安倍政権の答弁は「野党の質問に真面には答えようとせず、度々「速記を止める事態」におちいっている。
◆ この鴻池委員長の指摘は、誠に、正しい。
こういう中にあって、鴻池委員長の「怒り」が、再び、「爆発」した。
「自民党総裁選を大いに盛り上げることは非常に結構なことだと思う。だけど、極めて重大な(安全保障関連)法案が参院に回ってきている。・・・
まして衆議院でどさくさに紛れるような強行採決をやり、参院ではそんなわけにいかんぞと思っている時に、総裁選や人事に至ることまで話が出ているのは極めて不快。参院の重要法案の審議の邪魔になっている。」(「朝日」)記者団に対し、こう述べたと報じられた。
この鴻池委員長の指摘は、誠に、正しい。
マスコミは、早くも、「安保法案が成立した」かのような論調だ。
主な記事を拾ってみる。
・毎日:「<自民総裁選>関心早くも人事 対抗馬擁立、動き鈍く=8月19日
・産経:石破地方創生担当相、自民党総裁選に不出馬の意向=8月21日
・朝日:石破氏、自民総裁選不出馬へ 野田聖子氏はなお模索=8月22日
・読売:石破氏「内閣の一員で」、野田聖子氏は明言避け=8月22日
鴻池委員長が指摘するように、今、参議院で審議中の法案は、今後の日本の進路を一変させる、重大な内容を含む。
安倍首相は、これまでの自民党議員による「不祥事や、暴言」について、何かというと、「それは、党の問題である」と責任逃れをしてきた。
自民党の総裁選といえども、一政党の問題である。(もちろん、現状では、選ばれた人間が、「総理」になる可能性は、極めて高いのは、事実である。)
今、何をさておいても、「集中」すべきは、安保法案の審議である。それは、マスコミも、同様だ。むしろ、マスコミは、この法案の審議に関する情報を、詳しく国民に「知らせる」義務がある。
自民党の総裁選に「かまけている」場合ではない。
最重要法案である、安保法案の報道を「いい加減」なものにすることは、自らの役目を放棄するにも等しいことであり、「権力の監視」役として責任を放棄することでもある。
また、審議に関することだけでなく、この法案に対する国民の動きも、「賛成、反対」を問わず、正確に、平等に報道すべきである、と思う。
(2015年8月22日)