2015年8月4日火曜日

武藤議員の「だって戦争に行きたくないじゃん」ツイートが、波紋へ

自民党の議員による「暴言」が、続いている。
今度は、武藤貴也議員が、安保反対デモをする若者の団体を「だって戦争に行きたくないじゃん=利己的個人主義」と、批判するツイートを書き込んだ。

大西議員の「マスコミを懲らしめる」の発言続き、磯崎首相補佐官が、「法的安定性は関係がない」と、自身の講演において演説した。

その講演が行われたのは、27日であり、28日には、一斉に、ニュースで報道された。

もちろん、28日に審議入りした国会においていも、問題になった。
29日には、谷垣幹事長が、「公明党に陳謝」したという報道もなされた。


1) 国会が、混乱の「さなか」における「ツイート」

この「ツイート」が書き込まれたのは、その最中の7月31日である。
それは、自民党若手議員の武藤貴也氏により、投稿された。

武藤氏は、36歳。
学校は、大学院まで、行かれている。
衆議院での当選2回。つまり、2期目ということである。

「懲らしめ発言」がでた、自民党の若手議員らによる「芸術懇話会」の結成に参加。当然に、6月25日の初会合にも、出席していた。

その「ツイート」の内容は、
「SEALDsという学生集団が自由と民主主義のために行動すると言って、国会前でマイクを持ち演説をしてるが、彼ら彼女らの主張は「だって戦争に行きたくないじゃん」という自分中心、極端な利己的考えに基づく。利己的個人主義がここまで蔓延したのは戦後教育のせいだろうと思うが、非常に残念だ」
と、言うものである。

 このツイートを読んだ(大方の)国民の感想こそ、「非常に残念だ」というものではなかろうか。
「けしからん」という批判もあろう。

だが、ここでは、少し視点を変えて、検討してみたい。


2) 「キーワード」が、「だって戦争に行きたくないじゃん」

このツイートには、3点のキーワードが含まれている。
① 自由と民主主義のための行動
② 極端な利己的個人主義
③ 戦後教育

これらの3点を束ねる「キーワード」が、「だって戦争に行きたくないじゃん」だ。
図式化すると、こうなる。

「極端な利己的個人主義」←「戦後教育」
      ↓      
「自由と民主主義のための行動」

極端な利己的個人主義が、戦後の教育によって「植えつけられた」。
それが、「自由と民主主義のための行動」するという「思想」を持った若者を、多く育てた。

その結果、「だって戦争に行きたくないじゃん」という考える若者が、増えた。

こういう構図であろう。(この図をぐるりと取り囲んでいるのが、「だって戦争に行きたくないじゃん」だ。)


3) 武藤議員は、「戦後教育」は「成功」した、といっている

ふたつの点を指摘しておきたい。

ひとつは、「自由と民主主義のための行動」するのだといって、堂々と自分たちの考えを主張する若者が、多く、今の日本に「いる」ということである。

なぜなら、武藤氏は、「こういう考えが、蔓延している」と、言っているからである。「蔓延している」というのは、そういう若者が、「とても多くいる」、という事にほかならない。

もう一つは、それは、「戦後教育の結果である」と、武藤氏が分析していることについて、である。
このことは、つまりは、「戦後教育」は、「自由と民主主義のための行動」するという考えを持った若者を多く育てた。

という事は、「戦後教育」は「成功」した、という事だ。

何かと批判されることが多い、『戦後教育」であるが、武藤氏の「考え」によれば、成功であった。「素晴らしい」若者を、多く輩出することが出来た。

こういう評価になろう。

そうしてみると、武藤議員は、この「ツイート」によって、戦後の教育が、大成功を収めた、と証明したことになる。

武藤議員の「ツイート」は―複式簿記の、取引を二面的に把握するという考えに基づいて分析すると―、一概には、「非難すること」が出来ない。

それは、「早計」である、という判断もできるのではないか。

もちろん、このような「観方」や、分析は、「ひねくれ者」がすることかもしれないが。

「まっとうな」批判は、多くある。
私も、それを否定はしないし、私のツイートでは、「それらしきこと」を書いて、投稿もしている。

それで、あえて、こんな分析をしてみた。
もちろん、私の「分析や観方」を押し付けるつもりはないし、批判は、当然にあっていい、と思っている。


※ もっとも、「騒動」自体が、「ヤラセ」という観方もできる、と思うのだが。(磯崎補佐官への「援護射撃」=あえて、「書き込むこと」で、”話題の転換”を図った。)


(関連サイト案内)

 「学生デモは「利己的」発言 自民・武藤貴也議員、撤回しない考え=FNN
 “学生批判”武藤氏「撤回するつもりない」=NNN
 武藤議員「利己的個人主義」安保法案反対デモで指摘=日刊スポーツ
 自民議員発言 反戦が「利己的」との錯誤=信濃毎日


(2015年8月4日)