連日、猛暑が続いている。
それにつれて、熱中症にかかる国民が、増えている。
その最中、今日、川内原発が、再稼働された。
だが、事故が起きれば、全てのツケは、国民が払わされることになる。
それが、「自民党や公明党を支持した責任である」といわれても、すぐに納得のいく人々はいまい。
それにしても、政府や、電力会社の、 「あとは野となれ、山となれ」という「無責任な態度」には、「怒り」が込み上げてくる。こんなことが、許されるのか。
1) 今、電力は足りており、停電もない
今日、私は、次のように、ツイートをした。
≪フクシマは、日本の「上、半分」を、「不毛の地」にした。今度、川内で、同じような事故が起きれば、「下、半分」が、「不毛の地」に、される。これは、「日本列島の沈没」と同じこと。もはや、この緑があふれる台地に、「未来はない」。そう思える「暴挙」である。川内原発が、今日、再稼働される。≫
連日、国会では、安保法案の審議が続いている。
議員の服装を見ると、―ネクタイのある、なしの違いがあるが―ほとんどが、背広である。
それでも、それほど、暑そうには見えない。国会議事堂は、よほど、冷房が効いているのであろう。空調機が、フル回転されていることだろう。
企業、家庭、公共施設など、多少は、温度を低めに設定しているところはあるだろうが、冷房なしでは過ごせまい。
それでも、電力が足りずに停電した、というようなニュースは、流れていない。
原発は、止まったままであるというのに、である。
2) 安倍首相が、「責任を取る」といったところで、「取りようがない」
そうであるのに、今日、川内原発に、「火が入れられ」、再稼働された。
まったく、「狂気に沙汰」としか、言いようがない。
このことについて、首相の責任を問う声が、声高に叫ばれている。
私も、それは、同じ考えである。
だが、仮に、安倍首相が、「責任を取る」と言ったとして、いかなる方法で責任を取ることが出来るのだろう。
「フクイチ」のような事故が起きたとして、「どう責任を取れる」というのだろう。
今回は、たまたま、風向きが「良かった」から、住民が直接に放射能をあび、「バタバタと倒れ、亡くなる」というようなことは、避けられた。
もちろん、すぐに亡くなることがなくても、放射能を浴びたことで、亡くなられた人びとは、少なくないであろう。
また、多くの住民は、今なお、住み慣れた土地を追われたままだ。
そこでの生活に耐えきれずに、自ら命を絶たれた方もある。
この人々を、再び、元の土地に帰すことが出来るのか。
そこで、以前と同じような暮らしを送ることが出来るのか。
おいしい空気を吸い、水を飲み、家の周りで獲れた野菜などを、安心して食べることが、出来るのか。
子供らは、安心して、野山を駆け回り、川で魚釣りを楽しむことが出来るか。
何の心配もなく、健康で、のびのびと育つ、と約束出来るか。
これらのことを、「保証します」、と言えるのか。
これらのことが出来た時、初めて、「責任を取った」と、いえる。
そんなことは、到底出来まい。
3) 補助金があれば、豊かな暮らしが出来るのか
それは、川内原発の再稼働を容認した、住民も同じことだ。
事故が起きても、「何一つ、責任を取ることが出来ない」だろう。
彼らは、いったい何を求めて、再稼働を容認したのか。
大体のところは、想像がつかないわけではない。
それは、「補助金」であろう。
だが、その補助金があれば、豊かな暮らしが出来るのか。
それは、自分の命や暮らしと、交換するほど、大切なものなのか。
子供や、孫たちに、緑の大地を残すことより、大切なものなのか。
毎日を、「不安と隣り合わせ」で生きていくことに、後悔はないのか。
「人間、どこで何をしていようと、いつかは死ぬ」と、開き直って生きていくのか。
4) 九州電力も、「事故で失ったもの」を、元にはもどせない
九州電力も、同様だ。
それは、東電と同じことだろう。
事故が起きれば、「想定外」と言い逃れをするのだろう。
政府が、「再稼働を要求した」と、答えるかもしれない。
だが、どちらにせよ、「責任を取ること」は、出来まい。それは東電が見本だ。
それに、いかなる方法を取ろうとも、「事故で失ったもの」を、元にはもどせまい。
その事が解っているのに、なぜ、今、再稼働を行うのか。
とうてい、「正気」とは、思えない。
つまるところ、いったん事故が起きれば、すべての「ツケ」は、国民が背負うことになる。
仮に、すぐに事故が起きなくても、原発を動かすことは、「リスク」が大きい。
そのことも、忘れてはならない。
(関連サイト案内)
・【川内原発再稼働】3・11以前には戻れない=高知新聞
・「反対多数」世論の中 川内原発再稼動=東京新聞
・「川内原発安全運転を」 再稼働、反対派は抗議デモ=読売新聞
・川内原発再稼働 電力安定供給へ重要な一歩だ=読売新聞
・川内原発11日再稼働、首相「安全第一 万全の態勢で」=TBS
・原発再稼働―川内をひな型にするな=朝日
(2015年8月11日)
それにつれて、熱中症にかかる国民が、増えている。
その最中、今日、川内原発が、再稼働された。
だが、事故が起きれば、全てのツケは、国民が払わされることになる。
それが、「自民党や公明党を支持した責任である」といわれても、すぐに納得のいく人々はいまい。
それにしても、政府や、電力会社の、 「あとは野となれ、山となれ」という「無責任な態度」には、「怒り」が込み上げてくる。こんなことが、許されるのか。
1) 今、電力は足りており、停電もない
今日、私は、次のように、ツイートをした。
≪フクシマは、日本の「上、半分」を、「不毛の地」にした。今度、川内で、同じような事故が起きれば、「下、半分」が、「不毛の地」に、される。これは、「日本列島の沈没」と同じこと。もはや、この緑があふれる台地に、「未来はない」。そう思える「暴挙」である。川内原発が、今日、再稼働される。≫
連日、国会では、安保法案の審議が続いている。
議員の服装を見ると、―ネクタイのある、なしの違いがあるが―ほとんどが、背広である。
それでも、それほど、暑そうには見えない。国会議事堂は、よほど、冷房が効いているのであろう。空調機が、フル回転されていることだろう。
企業、家庭、公共施設など、多少は、温度を低めに設定しているところはあるだろうが、冷房なしでは過ごせまい。
それでも、電力が足りずに停電した、というようなニュースは、流れていない。
原発は、止まったままであるというのに、である。
2) 安倍首相が、「責任を取る」といったところで、「取りようがない」
そうであるのに、今日、川内原発に、「火が入れられ」、再稼働された。
まったく、「狂気に沙汰」としか、言いようがない。
このことについて、首相の責任を問う声が、声高に叫ばれている。
私も、それは、同じ考えである。
だが、仮に、安倍首相が、「責任を取る」と言ったとして、いかなる方法で責任を取ることが出来るのだろう。
「フクイチ」のような事故が起きたとして、「どう責任を取れる」というのだろう。
今回は、たまたま、風向きが「良かった」から、住民が直接に放射能をあび、「バタバタと倒れ、亡くなる」というようなことは、避けられた。
もちろん、すぐに亡くなることがなくても、放射能を浴びたことで、亡くなられた人びとは、少なくないであろう。
また、多くの住民は、今なお、住み慣れた土地を追われたままだ。
そこでの生活に耐えきれずに、自ら命を絶たれた方もある。
この人々を、再び、元の土地に帰すことが出来るのか。
そこで、以前と同じような暮らしを送ることが出来るのか。
おいしい空気を吸い、水を飲み、家の周りで獲れた野菜などを、安心して食べることが、出来るのか。
子供らは、安心して、野山を駆け回り、川で魚釣りを楽しむことが出来るか。
何の心配もなく、健康で、のびのびと育つ、と約束出来るか。
これらのことを、「保証します」、と言えるのか。
これらのことが出来た時、初めて、「責任を取った」と、いえる。
そんなことは、到底出来まい。
3) 補助金があれば、豊かな暮らしが出来るのか
それは、川内原発の再稼働を容認した、住民も同じことだ。
事故が起きても、「何一つ、責任を取ることが出来ない」だろう。
彼らは、いったい何を求めて、再稼働を容認したのか。
大体のところは、想像がつかないわけではない。
それは、「補助金」であろう。
だが、その補助金があれば、豊かな暮らしが出来るのか。
それは、自分の命や暮らしと、交換するほど、大切なものなのか。
子供や、孫たちに、緑の大地を残すことより、大切なものなのか。
毎日を、「不安と隣り合わせ」で生きていくことに、後悔はないのか。
「人間、どこで何をしていようと、いつかは死ぬ」と、開き直って生きていくのか。
4) 九州電力も、「事故で失ったもの」を、元にはもどせない
九州電力も、同様だ。
それは、東電と同じことだろう。
事故が起きれば、「想定外」と言い逃れをするのだろう。
政府が、「再稼働を要求した」と、答えるかもしれない。
だが、どちらにせよ、「責任を取ること」は、出来まい。それは東電が見本だ。
それに、いかなる方法を取ろうとも、「事故で失ったもの」を、元にはもどせまい。
その事が解っているのに、なぜ、今、再稼働を行うのか。
とうてい、「正気」とは、思えない。
つまるところ、いったん事故が起きれば、すべての「ツケ」は、国民が背負うことになる。
仮に、すぐに事故が起きなくても、原発を動かすことは、「リスク」が大きい。
そのことも、忘れてはならない。
(関連サイト案内)
・【川内原発再稼働】3・11以前には戻れない=高知新聞
・「反対多数」世論の中 川内原発再稼動=東京新聞
・「川内原発安全運転を」 再稼働、反対派は抗議デモ=読売新聞
・川内原発再稼働 電力安定供給へ重要な一歩だ=読売新聞
・川内原発11日再稼働、首相「安全第一 万全の態勢で」=TBS
・原発再稼働―川内をひな型にするな=朝日
(2015年8月11日)